あなたは、タッパーに入った料理をレンジで温めた時、「温めすぎてタッパーが溶ける!」という経験をしたことはありませんか?
私も過去にそのような経験をして、「レンジ対応のタッパーを使っているのにどうして溶けるの?」と思ったことがあります。
調べてみると、実はそれ、耐熱温度を超えていたことが原因だったんです。
この原因を知らないと、何度新しいものに買い替えても、またすぐにダメにしてしまうかもしれません。
タッパーは100均でも売られていて、気軽に購入できます。
しかし、いくら100均でも何度も買い替えていたら「塵(ちり)積って山となる」でお金がかかりますよね?
タッパーがレンジで溶けるのを防ぐためにはどうしたら良いのか原因を知り、正しい使用方法で取り扱って長持ちさせましょう!
タッパーがレンジで溶ける原因の耐熱温度!これはNG!

耐熱温度が高いはずのポリプロピレン製のタッパーを使用してるよ!なんで溶けるの!?
と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
そうです。レンジ可となっているポリプロピレン製のタッパーを使用していても、油分を多く含んだ料理を温めると耐熱温度を超えてしまうんです。
2種類の素材について詳しく見ていきましょう。
油分が多い料理を温める場合は注意!
「レンジ可」となっているタッパーでも、中に入っている料理によっては、耐熱温度を超えて溶けてしまう場合があります。
ポリプロピレン製の耐熱温度は100~140℃。高温にも耐えることができるため、ポリプロピレン製のタッパーは「レンジ対応可」となっていることが多いです。
作り置きの料理などをレンジで温める際、揚げ物などの油分を多く含んだものを温めすぎると、温度が140℃以上まで上がることがあります。
この時に耐熱温度を超えてしまい、タッパーが溶けたり、変形したり、フタが開かなくなってしまうというわけです。
加熱し過ぎや蓋をしっかり閉めている場合は温度が上がりやすい
加熱し過ぎると温度が上がり、タッパーが溶けてしまうことがあります。
カレーやシチューを温めるときは中心部分まで温めるのに時間がかかります。
私は何度も電子レンジに書けるのが面倒だったので、最初から温める時間を長く設定しました。
容器のふたが変形してしまい、使いやすいと思っていたタッパーを処分することに…。
また、タッパーの蓋をしっかり閉めて加熱した場合もタッパー内の温度が上がりやすくなり、溶ける原因となります。
タッパーの蓋は取って容器の上にずらして載せて電子レンジで温めましょう。
ポリエチレン製はレンジ加熱に不向き
ポリエチレン製の耐熱温度は70~90℃で、「レンジ不可」となっているものがほとんどです。
ポリエチレン製のタッパーの場合、料理の保存が目的で使用することは良いですが、温めるために使用することはやめましょう。
また、レンジだけではなく、沸騰したお湯を入れることも溶ける原因になってしまうかもしれないので、やめておいた方がいいです。


タッパーをレンジで温めたら溶ける原因はたった1つ!?
タッパーをレンジで温めすぎて溶ける原因は、耐熱温度にあります。
タッパーに使用されているプラスチックの主な素材は、「ポリプロピレン製(PP製)」と、「ポリエチレン製(PE製)」の2種類です。
そしてこの2種類の素材、それぞれ違う耐熱温度をもっているのです。
ここの使い分けが正しく出来ていないと、何度でもタッパーが溶けてしまいます。
ポリプロピレン製のタッパーは耐熱温度が比較的高いため、レンジ可となっていることが多いです。
しかし、ポリエチレン製のタッパーは耐熱温度が低くレンジ不可となっていることがほとんど。
「レンジで温めるとタッパーが溶けるからすぐダメにしてしまう…。」という方は、もしかするとポリエチレン製のタッパーを使用していないですか?
まずは、自分が使っているタッパーがポリプロピレン製のタッパーなのか、ポリエチレン製のタッパーなのか、どちらかを確認してみましょう!
確認の方法としては、商品の説明書やパッケージを見ることです。ほとんどのものが記載がされています。
「もう捨ててしまった」という場合には、本体の底に表示されている場合がありますので、一度確認してみて下さいね。
記載がなくてよく分からない場合は、溶ける可能性もあります。念のため、レンジでの加熱はやめておきましょう。
タッパーがレンジで溶けると体に害がある!?
レンジで溶けたタッパーの素材を食べてしまった時、「体に害があったらどうしよう!?」と不安になったことはありませんか?
結論から言うと、レンジで溶けたタッパーの素材を誤って食べてしまった場合でも体に害はありません。
理由は、タッパーの素材には、食品衛生法によって定められた素材しか使われていないからです。
すなわち、「人体に有害な物質が生じない、安全が保証されたもの」しか使用されていません。
タッパーが溶けてしまった場合、プラスチックが溶けたような独特なにおいは発生します。
しかし、もしそれを誤って食べてしまった場合でも、体に害はなく、体内では吸収も消化もされることはありません。
時間が経てば、体外へきちんと排出されますので、心配しなくても大丈夫です。
しかし、欠けた破片が料理に含まれていることに気付かずに食べてしまった場合には、胃などの消化器に傷がついてしまうことがあります。
そのため、レンジで温めすぎてタッパーが溶けてしまった際には、料理の中にその素材の破片が含まれていないか、十分に注意して食べるようにして下さい。
タッパーをレンジで安全に使うための素材を紹介!
タッパーに使われている素材にはそれぞれ耐熱温度があり、それを超えた温度で温めると溶けてしまうことは分かりました。
では、レンジで温めても溶けない安全なタッパーはあるのでしょうか?答えはYESです。
プラスチックを使用していない、耐熱ガラス製のタッパー、そして、陶器製のタッパーは耐熱温度がとても高いため、レンジで温めても溶けなくて安全です。
耐熱ガラス製
大体のものは、耐熱温度が400℃程度になっています。
耐熱ガラス製のタッパーには、「高温に耐えられる」というメリットがあります。
しかし、耐熱ガラス製のタッパーでも、そのフタの素材には、ポリプロピレンやポリエチレンが使用されていることもあります。
その場合、レンジで温めるときはサランラップを使用して温めると良いでしょう。
そして、それだけではなく「プラスチック独特のにおいがない」ということや、「料理の色がタッパーに移りにくい」というメリットも。
しかし、デメリットもあります。それは、プラスチック素材のタッパーに比べて価格が高いこと。そして、落としたら割れてしまうことです。
特に、小さいお子さまがいるご家庭では、割れてしまうと危ないので、取り扱いには十分注意して下さいね。
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陶器製
陶器製のタッパーの耐熱温度は1,000℃のものがほとんどです。
また、耐熱ガラス製のタッパーとは違い、フタも耐熱温度が高いものが多いので、とても使い勝手が良くて、安全です。
柄も豊富なので、自分好みのタッパーを選ぶことも可能です。
ぜひ、自分の好きな柄を選んで、食卓に並べてみて下さい。彩り豊かな明るいものになるかもしれませんね。
そして、普段のお料理も、少しだけ気分を上げてできるようになるかもしれません。
陶器製のタッパーも、先ほどご紹介した耐熱ガラス製のタッパーと同様に、「プラスチックのにおいがしない」ということと、「色移りがしないという」というメリットがあります。
デメリットも耐熱ガラス製のタッパーと同じで、「価格が高い」「落としたら割れてしまう」というものがあるので、こちらも取り扱いには十分注意して下さいね。
耐熱ガラス製のタッパーと、陶器製のタッパー。
自分に合っている方を選んでみて、レンジで温める際には、ぜひこのような安全なタッパーを使用してみて下さい。
タッパーをレンジで温める時のおすすめ3つ!
それでは、レンジに対応可能なおすすめのタッパーを3つご紹介します!
エビス ジャストロック 3個セット
ポリプロピレン製のタッパーです。フタをずらして、レンジで温めることができます。
このタッパーのおすすめポイントは、「密閉性がとても高いこと」です。
JIS基準の水漏れ試験に合格しており、この密閉性の高さはきちんと証明されています。
そしてこのタッパーをおすすめできる理由は、この「密閉性の高さ」だけではありません。
このタッパーの最大のおすすめできるポイントは、「パッキンとフタが一体型になっていること」なんです。
タッパーを洗う時、パッキンを取り外して洗うのって、少し手間じゃないですか?
このタッパーでは、パッキンとフタが一体型になる構造を採用しているため、その「ちょっと手間がかかる作業」が不要なんです!
密閉性も高く、お手入れも楽なタッパー。
更に、プラスチック製のタッパーでは珍しく、食洗器にも対応しています。
とても使い勝手が良いタッパーですので、ぜひみなさんも使ってみてはいかがでしょうか。
イノマタ科学 電子レンジ容器 4個セット
ポリプロピレン製のタッパーで、140℃まで温めることができます。
このタッパーのおすすめポイントは、「レンジで温める際に発生する蒸気でフタが押し上げられ、自動的に蒸気を排出してくれること」です。
そのため、冷凍庫から取り出して、フタをしたまま、レンジで温めることができます。
また、本体のフチと備え付けのフタがフラットになっているので、スポンジだけでとっても簡単にお手入れすることもできます。
そして、形が丸型ではなく角型なところもおすすめするポイントです。
丸型だと、冷蔵庫の端に置いた時に微妙に収まりが悪かったりしますが、角型はすっぽり収まります。
また、収納する時も本体とフタを別々に重ねれば、コンパクトに収納することができます。
Kitsure 耐熱ガラス 4点セット
耐熱ガラス製のタッパーです。
このタッパーをおすすめする理由は、4点セットのうちの、960mlのものと1,000mlのものに、お弁当箱にもなるような仕切りがついていることです。
シールリングが付いており、しっかり密閉もされているため、もしカバンの中で逆向きになってしまったとしても、汁漏れすることがありません。
また、「レンジで温めた際に生じる伸び縮みが、他の耐熱ガラス製のタッパーに比べて、約3分の1に抑えられること」も魅力的です。
そして、保存性も非常に高いため、水分やうま味が流れ出てしまうことを防ぎ、料理が酸化してしまうことと、腐食してしまうことを防止することもできます。
まとめ
- タッパーが溶ける原因は耐熱温度にあり
- ポリプロピレン製のタッパーはレンジ可の場合が多いが、中に入っている料理によっては耐温温度を超して溶けることもあるので注意する
- ポリエチレン製のタッパーは、多くの場合レンジ不可!料理の保存に使用することは良いが、温める目的で使用することはやめよう
- 溶けたタッパーの素材を口に含んでも、体に害はない
- しかし、溶けたタッパーの素材が破片となって、料理の中に含まれていることもあるので、食べるときには注意する
- レンジで温めても溶けない安全なタッパーはある!耐熱ガラス製タッパーや、陶器製のタッパーなど
今回、「レンジで温めると溶ける原因」「食べてしまったら体に害はあるのか」「溶けない安全なタッパーはあるのか」「おすすめタッパー3つ」という4点についてご説明しました。
タッパーは使用する目的によって使い分け、レンジで温める際には耐熱温度が高い耐熱ガラス製のものや、陶器製のタッパーを選ぶのがおすすめです。
また、万が一タッパーを溶かしてしまい、それを食べてしまったとしても体に害はありませんので、心配しないでくださいね。