
なんだか家のエアコン効きにくいな、壊れているのかな…。

エアコンの効きって外気温が影響するの?
はい!エアコンの効きには外気温が大きく影響するのです。
「室内機」と「室外機」がつながっていて、中と外の熱のやり取りをして室温を調節しているので、外気温はエアコンの効きに大きく影響しています。
でも、実際どのくらい影響するのか、どんなふうに影響するのかあなたも気になりますよね?
私もこのことを知るまでは、外気温のことなんて全く考えずにエアコンをガンガンに付けていました…。
あとになってから、すごく効率の悪いことをしていたんだと痛感しました。
特に、このご時世、冷暖房を付けながら換気も行わなくてはいけないですから、より効率よく節約してエアコンを使いたいですよね。
この記事を読まないと、永遠にエアコンの電気代を無駄に払うことになるかもしれません。
エアコンを使うときに注意すべき、外気温の影響をお教えします!

エアコンの効きには外気温の影響が大きい!

エアコンは「室内機」と「室外機」がやり取りをして室温を調節しているため、特に「室外機周辺の外気温」の影響を受けます。
エアコンは部屋の中にある「室内機」と部屋の外にある「室外機」の2つがありますよね。
その「室内機」と「室外機」がつながっていて、中と外の熱のやり取りをして部屋を涼しくしたり、温めたりしてくれるので室温が調節できています。
そして「室外機」周辺では熱を排出したり、取り込んだりの作業が行われています。
ですから、外が暑いときの冷房も寒いときの暖房も同じように、「室外機」周辺の外気温がエアコンの効きにとても影響してしまうのです。
どんなふうに影響を受けるのか、<夏の冷房編>と<冬の暖房編>に分けて、詳しく解説していきますね♪
エアコンの効きに関わる室外機周辺の外気温
<夏の冷房編>
冷房は「室内機」と「室外機」がやり取りをして熱を外に逃がしてくれるので、部屋を涼しくすることができます。
先述した通り、エアコンには部屋の中にある「室内機」と部屋の外にある「室外機」があります。
エアコンが部屋を涼しくする仕組みを順序立てて説明すると、このようになります。
エアコンが部屋を涼しくする仕組みを解説!
- まず室内機が部屋の暑い空気を吸い込む
- その空気から室内機が熱だけを取り除く
- その熱が取り除かれた涼しい空気を再び部屋に送り込む
- 取り除かれた熱は室内機から室外機に運ばれる
- 室外機で屋外に放出される
この通り、「室内機」から「室外機」へ熱を外に逃がして、部屋の温度を涼しくしているのです。
そのため、「室外機」周辺の外気温が高くなりすぎると、熱がなかなか外に逃げないのでエアコンの効きが弱くなってしまいます。
このように、エアコンの効きは「室外機」周辺の外気温に影響を受けるのですね。
<冬の暖房編>
冬の暖房運転では「室外機」から外の熱を取り込み、「室内機」で部屋の中に放出しているため冷房運転と逆のことを行っています。
夏場と同じくらい冬場も「室外機」周辺の外気温が重要なのです。
冬場は雪が降ったり、外気温が氷点下になったりすると外から熱を集めてくるのが難しくなり部屋がなかなか温まらなくなってしまいます。
「室外機」が外から熱を集められるからこそ、部屋を温めることができるのです。
このようにして部屋を温めているので、エアコンの効きは季節関係なく「室外機」周辺の外気温の影響をもろに受けてしまうのですね!
エアコンがより外気温の影響を受けやすいのは暖房!

エアコンがより外気温の影響を受けやすいのは、エアコンの設定温度と実際の外気温の差が冬のほうが大きいためです。
月々の電気代を比べてみても、エアコンの消費電力が冷房と暖房でさほど変わらなくても、夏と冬では冬の方が電気代は高くなりがちではないでしょうか?
本当に冬のほうが設定温度と実際の外気温との差が電気代に影響するのか、夏と冬を比較してみたいと思います!
外気温 | 室内 | 外と室内の温度差 |
冬 0℃ | 20℃ | 20℃ |
夏 40℃ | 28℃ | 12℃ |
冬の外気温を0℃とします。東京の寒い日だとだいたいこのくらいでしょうか。
夏の外気温を40℃とします。猛暑だとそのくらいになる日もありますよね…。
環境省が推奨する室内の温度は夏28℃、冬20℃です。
外気温からエアコンの設定温度の差は、夏だと12℃で冬は20℃になります。
温度差が冬のほうが8℃も大きいため、冬の暖房のほうがたくさんの消費電力が必要になります。その結果、冬のほうが外気温の影響で電気代も多くかかるのです。
エアコンと外気温を考えた節約術と電気代の見直し


エアコンの電気代を安く抑えたい!節約したい!
あなたもそのように思うのではないでしょうか?
エアコンの電気代を安く抑えたいあなたに、電気代の節約術を特別にお教えします!
そのためには今までお伝えしてきた「室外機周辺の外気温」がポイントです!
他にも、設定温度の調節やこまめなお手入れ、熱を逃さず部屋全体に広げる工夫などが挙げられます。
エアコンの電気代節約術7つとしてすぐにでも始められる方法を下にまとめました!
- エアコンの設定温度に気をつける
- こまめなスイッチONとOFFをやめる
- 暖房使用時風向きを下向きにする
- 扇風機やサーキュレーターを利用して気流をつくる
- フィルターや室外機のお手入れを定期的に行う
- カーテンやすだれで日差しをコントロールする
- 省エネの新しいエアコンを選ぶ
かなりたくさんありますね!一つ一つ説明していきます♪
最後に、お家の1ヶ月のエアコンの電気代を一緒に計算してみて、家計の見直しにつなげてみてください!
設定温度を1℃調節すると電気を10%削減できる
なんと、エアコンの設定温度を1℃調整するだけで、電気代は10%近く削減することができるのです!
冬は暖房を1℃低くすると約10%の消費電力が削減でき、夏は冷房を1℃高くするだけで消費電力が約13%もの削減ができます。
暑さ寒さを我慢しすぎて体調が悪くなってしまうのは絶対にダメですが、必要以上に冷房・暖房を効かせすぎないのも重要です。
一度お家のエアコンの設定温度を確認してみてはいかがでしょうか?
こまめなスイッチONとOFFをやめると節約できる
このようなこまめなスイッチのオン・オフは、一番電気代がかかる運転なので辞めたほうが節約になります。
室内気温が丁度よくなったらすぐにスイッチを切り、また寒くなったり暑くなったりしたらスイッチを入れる。
そうしないためには、短時間の外出やずっと自宅にいる場合は、エアコンをつけっぱなしにしておきましょう。
長時間の外出の場合は一度エアコンの電源を切ったほうがいい場合もあります。
時と場合によってスイッチを切るか、切らないかよく考えて判断してみてください!
そうすることによって、効率よく電気代を節約することができます。
暖房使用時エアコンの風向きを下向きにする
温かい空気は軽いので上に行ってしまうため、風向きを下にすると気流が生まれ効率よく部屋全体を温めることができます。
特に電気代のかかる冬ですし、すぐにできることなので実践してみてください♪
扇風機やサーキュレーターを利用して気流をつくる
エアコンの下に扇風機やサーキュレーターを置くことによって、気流をつくり、部屋全体を温めるまたは涼しくすることができます!
エアコンの力を最大限に使って部屋の温度を快適に保つには、夏だけでなく冬も扇風機やサーキュレーターが必要です。
気流を作れると部屋の温まり方が全然違うので、是非あなたのお家でも試してみてくださいね。
フィルターや室外機の手入れを定期的に行う
室内機のフィルターや室外機とその周りの手入れを定期的に行いましょう。
フィルターの掃除は2週間おきがいいとされています!フィルターのホコリをきれいにしておくと、節約になりますよ♪
室外機のお手入れの方法は、室外機の周りの汚れを落としたり、空気の出口を塞ぐものを避けたり、室外機の後ろにある排水するところをきれいにしたりしましょう!
また、夏場は室外機が直射日光の当たるところにあると、室外機周辺の外気温も、それ自体の温度も上がってしまい、熱を外に逃がしにくくなってしまいます。
そうなると、エアコンの効きが悪くなってしまいやすいので、室外機の日差しを遮れるようにしたり涼しい場所に移動したりするようにしましょう。
なかなか大変な作業ですが、意識してお手入れしているとエアコンも長持ちしますし、電気代の節約にもなっていいことだらけです!
カーテンやすだれで日差しをコントロールする
夏場は日差しを遮って部屋の涼しさを保ち、冬場は日差しを取り込んで部屋を温めましょう!
部屋の温度をできるだけ快適な温度に近づけておけば、エアコンの消費電力を抑えることができますよ。
日光や外気温を効率よく使って、上手に節約していきましょう!
電気代節約のため省エネの新しいエアコンを選ぶ
エアコンの寿命は10年程度のものが多いので、古くなってきたと感じたり、効きが悪くなったりしているようでしたら、新しいものに買い換えるのがいいでしょう!
新しいエアコンは冷暖房の効きやすさが今までと比べ物にならないくらい良くなっています。
そうすると、エアコンの効きも良くなって、電気代も安くなるはずです。
あなたの1ヶ月のエアコンの電気代を計算してみよう!

一ヶ月のエアコンの電気代がどのくらいなのか確認してみたい方は、ここで一緒に簡単に計算をしてみましょう!
まず計算に必要なのは、「消費電力」と「電気代単価」です。
「消費電力」は、エアコンのカタログや取り扱い説明書、エアコン本体の下部に貼ってある商品詳細のシールなどに載っています。
私の家にあるエアコンの消費電力は700Wでした!ちゃんと書いてありましたよ♪
「電気代単価」は大手電力会社の平均値が27円なので、今回は27円で計算しましょう。
消費電力(kW)×電気代単価(円)=1時間の電気代(円)
この計算式に当てはめて1時間の電気代(円)をまず出したいので、はじめに消費電力の単位をkWにします。
消費電力の単位がWの場合、「消費電力(W)÷1,000」でkWを求められます。
今回は700Wなので【700 ÷ 1,000 = 0.7kW】となります。
この次に0.7kWと電気代単価の27円を掛け合わせましょう。
【0.7kW×27円=18.9円】で1時間当たりのエアコンの電気代は18.9円になります。
さらに1ヶ月の電気代を計算したい場合は1日の使用時間と日数をかけてください。
1日8時間を30日間使った場合は【18.9円×8h×30日=4,536円】となります。
いかがでしょうか?大体ですが、エアコンの電気代が月々どのくらいなのかイメージができたのではないでしょうか。
室温や温度設定、電力会社によって「電気代単価」も変わるので、多少の変化はあるかもしれませんが、家計を見直す上で参考になったら嬉しいです♪
まとめ

- エアコンの効きは季節関係なく室外機周辺の外気温の影響を受ける
- エアコンは室内機と室外機の熱のやり取りによって室温を調節している
- 設定温度と外気温の差が大きい冬のほうが消費電力が大きい
- エアコンの電気代を節約するには設定温度に気をつけ、こまめなスイッチのON・OFFをやめる
- 暖房の風向きを下にしたり、扇風機やサーキュレーターを利用したりして気流をつくる
- フィルターや室外機のお手入れを定期的に行う
- カーテンやすだれで部屋の中の日差しを調節する
- 省エネの新しいエアコンを選ぶ
エアコンの効きと外気温の影響や、室外機と室内機の役割、エアコンの電気代の節約術、自宅のエアコンの電気代の大まかな計算方法などをご紹介してきました。
エアコンは暑さ寒さを乗り切るための、いわば必需品です。夏でも冬でも大活躍しますし、熱中症などにならないためにもつけておかなければいけないものです。
そんなエアコンを効率よく使うためには、室外機周辺の外気温の影響を考えることが大切なのです!
家計の電気代を見直す際も必要な情報なので、皆さんの参考になったら嬉しいです♪