オリーブオイルは健康に良いイメージがありますよね。私もよくお料理にオリーブオイルを使います。

オリーブオイルを加熱すると発がん性物質になるから危険って聞いたことがあるんだけど本当?
オリーブオイルを加熱しても、発がん性物質にはなりません。
ただしオリーブオイルを加熱し過ぎることで酸化することはあります。
酸化したオリーブオイルは人体に良くないため、危険と言われているのでしょう。
普通に加熱調理をしてオリーブオイルが危険になることはありません。
この記事ではオリーブオイルを加熱すると危険と言われる理由、用途に合ったオリーブオイルの選び方や正しいオリーブオイルの保管方法についても説明しますね。
オリーブオイルを上手に使うことで、あなたの健康を手助けしてくれますよ♪
オリーブオイルを加熱すると危険って本当!?

オリーブオイルを加熱しても危険はありません。
そもそもオリーブオイルは過熱すると危険、というのは、加熱しすぎることによって酸化がすすみ、人体に有害な物質になってしまうことから言われています。
これはオリーブオイルだけではなく食用油全般に言えることです。
食用油が酸化すると過酸化物質というものに変化します。
過酸化物質を摂取することで、胸やけや胃もたれ、食中毒の原因になるのです。
過度に加熱しすぎることで酸化することはありますが、普通に調理している分には危険ではありません。
過度に加熱しすぎるというのは、油から煙が出るほど加熱することを言います。
オリーブオイルが過熱によって煙が出る温度はだいたい210度と言われていますが、この温度で調理することはあまりないでしょう。
一般的に揚げ物を揚げるときの温度は180度と言われているので、揚げ物にも対応しています。

オリーブオイルって揚げ物には向かないイメージだったけど、揚げ物も出来るんだね!
そうなのです。むしろオリーブオイルは加熱に強く、酸化しにくいと言われています。
生で食べたり、炒め物で使ったり、というイメージが強いオリーブオイルですが、揚げ物調理でも美味しく使うことができますよ。
ただし、何度も繰り返し加熱して使用することで酸化しやすくなります。
そもそも揚げ物で油を何度も繰り返し使うことはおすすめされていません。

う~ん、それは分かるんだけど、オリーブオイルを一度の揚げ物で捨てるのはもったいないなぁ。
その気持ちは分かります。オリーブオイルは良いお値段のものが多いですし、一度の使用で捨てるのは気が引けますよね。
きちんと処理することで繰り返し使うこともできますよ。そのときは以下の点に注意しましょう。
- 200度を超えない
- 水気を切る
- 蓋をしない
- オイルを濾(こ)す
- 光が入らない偏光ガラスやステンレスで保存する
- 生ものでの再利用はしない
- 新しい油と混ぜない
油は水気が入り込むことで傷みます。そのため水分には注意しましょう。
また繰り返し使う場合は、酸化臭の有無や色の変化、ドロドロしていないかに注意してくださいね。
オリーブオイルは加熱できるけど風味は変わる?

オリーブオイルを加熱すると多少風味は落ちます。
ですが、オリーブオイルの種類や使い方によっては、加熱してもしっかり風味を感じることが出来ますよ。
ただし、生で食べた方がより風味を感じられるというのも事実です。

オリーブオイルってたくさん種類があって加熱したらだめなものもあるって聞いたんだけど。
確かにオリーブオイルには種類がありますが、どれも加熱することはできます。
ただオリーブオイルの種類によって、風味の強さやお値段が違うので、加熱の有無などで使い分けることをおすすめします。

スーパーでオリーブオイルを買おうと思ったけど、種類が多すぎて分からないよ~。
確かにオリーブオイルは色んなメーカーからいろんな種類のものが販売されており、どう違うのか分かりづらいですよね。
実は日本で販売されているものは大きく分けると主に2種類なのです。
その2種類とは、バージンオリーブオイルとピュアオリーブオイルになります。
この2種類の特徴を理解することで、もっとオリーブオイルを美味しく、健康にも良く摂取出来ますよ♪
バージンオリーブオイル
バージンオリーブオイルとはオリーブの果実をろ過しただけのオリーブオイルです。精製はしていません。
ちなみにオリーブオイルを精製すると、脱酸、脱色、脱臭などの工程を経ることで、風味や色味が失われます。
そのため精製していないバージンオリーブオイルは風味をより強く感じられるのです。

ちょっと気になってたんだけど、エクストラバージンオリーブオイルはバージンオリーブオイルとどう違うの?
エクストラバージンオイルというのは、バージンオリーブオイルの最高峰で、最も高品質のオリーブオイルのことを言います。
とても厳しい品質規格に合格したバージンオリーブオイルのみがエクストラバージンオリーブオイルと言われているのです。
エクストラバージンオリーブオイルはもちろん、バージンオリーブオイルは風味が豊かなので、生で味わうことでより良さを感じられますよ。
バージンオリーブオイルを美味しく食べるおすすめの方法です。
- サラダにかける
- マリネに使う
- パンにつける
- アヒージョにする
- 冷奴にかける
パンやサラダにオリーブオイルをプラスすることで、いつもの料理がおしゃれになりますよね。
ちなみに、私はサラダに塩昆布をまぶして、その上からオリーブオイルをかけて食べるのが大好きです。
具材をベビーリーフと生ハムなどにすることで、おもてなし料理の一品にもなりますよ。

冷奴にオリーブオイル?合うのかなぁ。
和食の豆腐と洋食のオリーブオイル、意外な組み合わせですよね。ですが、これが合うのです!
冷奴にオリーブオイルと塩と胡椒をかけることで、洋食にぴったりのイタリアン冷奴になりますよ♪
私はお豆腐が大好きなので、和食のときは普通の冷奴で、洋食のときはイタリアン冷奴にしています。
刻んだトマトの上からオリーブオイルをかけたり、粉チーズをふったり、シラスの上からかけたり、いろいろなアレンジをしても美味しいですよ。
アヒージョはオリーブオイルそのものを味わうことができるので風味の強いバージンオリーブオイルをおすすめします。
そしてオリーブオイルは加熱調理にもおすすめなのです。
パスタやソテーに使うことで、オリーブのいい香りがふわっと香る一品になりますよ。
オリーブオイルは加熱しても食材内部まで浸透せず、熱のみが通るようになっています。
また加熱によって酸化しにくいことも健康効果が高いですよね。
加熱してもしっかり風味を感じたい!というあなたには、加熱調理したあとにオリーブオイルをひと回しすることをおすすめします。
そうすることで、健康効果も保ちつつオリーブオイルの風味を感じることが出来ますよ。

炒めものとかは分かるんだけど、揚げ物に使うのは勿体ない気がするなぁ。繰り返し使うのも、ちょっと面倒だなぁ。
確かにバージンオリーブオイルを揚げもので、大量に使うのは少し気が引けるかもしれませんね。
そういったときに、おすすめなのがピュアオリーブオイルです。
ピュアオリーブオイル
ピュアオリーブオイルとは精製したオリーブオイルにバージンオリーブオイルを混ぜたオイルになります。
バージンオリーブオイルと比べると、オリーブオイル特有の香りや味が控えめになっています。
そのためオリーブオイルを使いたいけど独特の風味があまり得意じゃない、なんてあなたにおすすめです。
またバージンオリーブオイルに比べると手頃な価格で販売されていることが多いので、手を出しやすいですよね。
ピュアオリーブオイルに含まれるバージンオリーブオイルの比率は決まっていません。
そのためピュアオリーブオイルといっても香りや味には大きな違いがあります。
オレイン酸はしっかり残っているので、健康に良いことに変わりはありません。
そのため自分好みのピュアオリーブオイルを選ぶといいですね。
自分好みと言ってもラベルを見ただけでは分かりにくいので、おすすめのピュアオリーブオイルを紹介します。
新鮮なオリーブの風味はそのままに、さっぱりとした口当たりが特長になっています。
量もたくさん入っているので、お料理に気兼ねなく使えそうですね♪

ピュアオリーブオイルを使ったおすすめのメニューも紹介しますね。
- 肉じゃがなど和食
- ドレッシング
- 卵料理
- 揚げ物
ピュアオリーブオイルは油っぽさがあまりないため、和食に使いやすいです。
また、ほのかなオリーブオイルの香りは和食と相性抜群ですよ。
バージンオリーブオイルに比べてお値段が手ごろなので、揚げ物など多量のオリーブオイルを使う場合にも使いやすいですね。
揚げ物にオリーブオイルを使うことでヘルシーに作ることができますよ♪
バージンオリーブオイルとピュアオリーブオイルはこのような違いがあります。
どのような料理を作るのか、どの程度風味を生かしたいのか、あなたの好みで上手に使い分けるといいですね。
オリーブオイルは加熱以外で酸化する?保管方法が大切!

オリーブオイルは加熱以外でも酸化します。
むしろ加熱よりも誤った保存方法によって酸化することが多いです。
もともとオリーブオイルは酸化しにくい油だと言われています。

そうなんだ!でもどうしてオリーブオイルは酸化しにくいの?
それはオリーブオイルにはオレイン酸が含まれているからです。
オレイン酸とは、長期保存や加熱に強く他の脂質と比べて酸化しにくい脂肪酸になります。
またポリフェノールやビタミンEなどの抗酸化物質が含まれているのも、酸化しにくい原因の一つです。
酸化しにくいオリーブオイルですが、いくつかのポイントに気を付けて保存することで、長く新鮮な状態を楽しむことが出来ますよ。
直射日光を当てない
オリーブオイルが酸化してしまう大きな原因のひとつが日光です。
オリーブオイルにはクロロフィルという成分が入っており、太陽光(紫外線)を浴びることで酸化がすすむと言われています。
オリーブオイルのボトルは色がついていることが多いですよね。
あれは光による酸化を防ぐことが目的です。
色付きボトルに入っていても、暗所で保存するようにしましょう。
空気に触れない
他の食用油もそうですが、空気に触れると早く酸化がすすんでしまいます。
そのためもとの容器から移し替えることはおすすめしません。
使用後はしっかり栓をして、なるべく早く使い切りましょう。
具体的には開封後1~2か月程度で消費することをおすすめします。
購入する際に消費できそうな量を買うといいですね。

1~2か月かぁ…。結構早いけど使い切れるかなぁ。
これはあくまでも目安です。もしも使い切れず時間が経ってしまったときは、酸化していないか注意しながら使うようにしましょう。
私は開封後の新鮮なオリーブオイルは生で、少し時間が経ったら加熱調理に使うようにしていますよ。
高温や低温を避ける
オリーブオイルは温度変化に強くありません。

うちでは加熱調理に使うからコンロの横に置いているよ。
コンロの横は便利なのですが、保管場所には向いていません。
オリーブオイルは30度以上の場所に置いていると酸化がすすむと言われています。
コンロ回りは調理時に意外と高温になってしまっているので避けましょう。
またオーブンやトースターの上なども熱くなってしまうので注意が必要ですね。

じゃあ冷蔵庫の中とかがいいんじゃない?
それが冷蔵庫に入れることもあまりおすすめできません。
オリーブオイルは10度を下回る場所で保管すると、白濁したり固まってしまったりすることがあるのです。
固まったオリーブオイルはぬるま湯で戻せますが、温度変化によって酸化がすすんでしまいます。
おすすめの保管場所は流しの下です。流しの下はそれほど高温にならず、直射日光も避けられます。
これらに気を付けて新鮮で美味しいオリーブオイルを楽しみましょう。
まとめ

- オリーブオイルは加熱しても危険ではない。加熱により酸化することで危険といわれているが、オリーブオイルは加熱により酸化しにくい
- オリーブオイルはかねつしても生のままでも健康かつ安心に食べることができる
- オリーブオイルにはバージンオリーブオイルとピュアオリーブオイルの2種類がある。精製の有無によって風味の強さや値段が違う
- 加熱以外でオリーブオイルが酸化する原因は空気と熱と光である
健康に良いと言われているオリーブオイルですが、この記事を読むことで用途の幅が広がったのではないでしょうか。
オリーブオイルは加熱しても危険はありません。炒めものや揚げ物など、安心して使ってくださいね。
こちらはオリーブオイル初心者さんにおすすめしたい商品です。
比較的試してみやすいお値段ですよね。オリーブの香りも主張しすぎず柔らかい香りのため、幅広いお料理に使えますよ。
