産後の生理不順で周期が早い原因はストレス?!受診の目安も紹介します

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産後の生理不順で周期が早いけど、何が原因なんだろう。

産後は授乳やストレス、年齢や病気の関係で生理不順で周期が早い可能性があります。

一方で、産後の生理不順はよくあることで、あまり気にしすぎない方が良いケースもあります。

この記事では、産後の生理不順で周期が早い原因や産後の生理不順全般にいえる原因、生理不順にならないための対策や受診の目安についてもご紹介しています。

産後に久しぶりに始まる生理。懐かしいような憂鬱(ゆううつ)なような、少し複雑な気分ですよね。

この記事を読んで、ご自身の生理不順に当てはまるものを確認し、安心して赤ちゃんと過ごしてくださいね。

産後の生理不順で周期が早いときの原因

産後の生理不順で生理が早いときの主な原因を5つにまとめました。

この項では早いときに限っての原因をまとめましたが、生理不順全般にいえる原因はたくさん考えられます。

次の項目で産後の生理不順全般における原因をまとめたので、両方とも確認していただき、原因を探ってみてください。

生理再開時期が早いのはミルク育児の場合が考えられる

授乳していないミルク育児の人の方が、授乳している人に比べて生理開始時期が早い傾向があります。

授乳をしていない人は出産から2~3カ月後に、授乳をしている人は5~7カ月後に生理がくるとされています。

なぜ、授乳の有無で生理開始時期が異なる傾向にあるのでしょうか。

その原因は、母乳分泌を促進する「プロラクチン」というホルモンが関係しています。

「プロラクチン」は排卵を抑制する働きがあり、抑制している間は排卵も生理も止まるホルモンです。

授乳時には赤ちゃんが乳頭を刺激するので「プロラクチン」が分泌されて排卵が抑制されるため、授乳していない人よりも生理開始時期が遅くなる傾向にあるのです。

また、授乳をしている人でも、授乳期間が短い場合は生理が早く再開されます。

生理が再開しても、断乳してから1~3ヶ月以内は生理周期が不規則なケースが多いです。

ただし、個人差があるので1年ほど生理が来ない場合もありますし、授乳している人でも産後1カ月で生理がくる場合もあります。

心配な方は、後ほど受診の目安についてもご紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

生理開始時期については個人差がとても大きいです。もし心配であれば医師に相談してくださいね。

産後の生理不順はストレスが原因のことも

産後に生理不順になる原因は、ストレスが大きく関係している可能性があります。

ストレスが原因で、生理周期が早いケースもあります。

出産という大仕事が終わると、その瞬間から育児が始まりますよね。

産後で体がボロボロのママとっては、精神的にも肉体的にも大きな負担になります。

私は5ヶ月になる息子がいるのですが、産後は出産前には考えてもみなかったような睡眠不足や、ゲップや皮膚湿疹についての心配事など、慣れない育児に戸惑っていました。

初めての赤ちゃんということもあり、どのお世話もガチガチに緊張して、気づかぬうちにストレスを溜め込んでいた記憶があります。

一生懸命なママほど休息を取らずに頑張ってしまい、気づいたらストレスを溜めがちです。

ストレスが溜まると、視床下部(ししょうかぶ)や脳下垂体(のうかすいたい)が影響を受け、生理に必要なホルモンが正常に分泌されず、生理不順を引き起こしてしまいます。

産後の生理不順はほとんどの場合、脳の疲れやストレスによるものだと考えられています。

私はお昼寝タイムに紅茶を飲んだりして息抜きをするようになってから、少しずつ心にゆとりを持つことができるようになりました。

ママのゆっくりできる時間を見つけ、リラックスしてお過ごしくださいね♪

生理周期が早いのは頻発月経の可能性も

生理周期が24日以内の場合を頻発月経といい、生理周期が早い原因の可能性があります。

通常の生理周期は25~38日の範囲内ですが、毎回24日以内で始まる場合は頻発月経が考えられます。

頻発月経とは、排卵をともなわない場合もあり、ホルモン分泌が不安定な思春期や卵巣機能が低下した更年期によくみられます。

出血が続く期間はさまざまですが、一般的には10~14日ほどダラダラと長く続くことが多いです。

頻発月経になる原因は、急激なダイエットやストレスによるホルモンバランスの崩れ、子宮や卵巣、甲状腺などの病気のほか、初めての生理から間もない時期等が考えられます。

月経のような出血が頻繁にある場合でも、排卵が起こっていない無排卵性出血の場合があります。

また、排卵はあっても、通常14日間である黄体期が短くなることで月経周期が短縮されることも。

頻発月経は月経の回数が多いことから、貧血をともなうことがあるため、注意が必要です。

また、無月経が長く続くと、骨量が低下するなど将来の健康に影響を及ぼします。

生理周期は40歳前後になると短くなる

月経の周期は40歳前後になると以前の周期より若干短くなります。

もともと30日の周期の人が、26〜28日周期になるのは普通のことと考えられます。

また、月経の周期の変動は6日くらいあるといわれますので、26〜32日の周期は5日間の変動で、これも普通のことです。

出産してから1カ月くらいまでの出血は悪露

出産をしてから1ヶ月ほど出血が続くのは、悪路(おろ)です。

悪路とは、子宮の中に残っていた血液や、傷からの出血、剥がれた内膜などが混ざったもので、初めは赤色ですが、日が経つにつれて、褐色、黄色、白色と変化していきます。

悪露は生理ではないので、産後直後から1ヶ月ほどは悪露だと思っておいてください。

産後の生理不順は妊娠のサイン?!他の原因も紹介!

産後は妊娠しづらいと考えているママもいますが、すぐに排卵が始まる人もいるため妊娠している可能性もあります。

前項では、産後の生理不順で周期が早いときに限っての原因をお伝えしましたが、生理不順は早いだけでなく遅かったり来ない月があったりすることもありますよね。

この項では、そんな生理不順全般における原因を紹介します。

生理不順の原因を特定するのは難しいかもしれませんが、自分の体で何が起きているかのヒントを得るためにも、体調をチェックしてみてください。

産後すぐに排卵していると妊娠の場合も

産後すぐに排卵が始まる人もいるため、妊娠している場合もあります。

産後すぐは妊娠しづらいと思っているママも多いと思いますが、中には産後すぐに排卵が始まる可能性もあります。

産後すぐに妊娠を望まないなら、避妊をしましょう。

体にだるさや吐き気など妊娠特有の症状を感じるのであれば、妊娠検査薬を使って確認してみましょう。

反対に、妊娠したいとお考えの場合には、母乳からミルクに変えるなど混合授乳にすることがオススメです。計画的に卒乳、断乳を進めるとよいでしょう。

血行不良で体温が下がり生理不順になることも

運動不足や授乳による貧血が原因で血行不良になり、体温が下がって生理不順を引き起こす場合があります。

思い当たる節がある場合は、生活習慣や普段の食事などを見直してみましょう。

子宮が回復しきれていない場合も生理不順に

子宮は徐々に時間をかけて回復していくため、生理もまだ規則的な間隔に戻っておらず、生理不順が起こす場合があります。

妊娠で大きくなった子宮は、産後に4~6週間の期間をかけて、徐々に元の大きさまで戻っていきます。

妊娠10か月の子宮の容積は、非妊娠時の2000倍以上ともされており、驚くほど変化しています。

妊娠を支えてくれた子宮をねぎらって、元の大きさに戻っていくまでゆったりとした気持ちで過ごしましょう。

栄養不足で生理不順になる可能性も

栄養不足になると、卵巣まで栄養が回らず、生理不順や無月経を引き起こすことがあります。

早く妊娠前の身体に戻りたいからといって、無理なダイエットはしていませんか?

育児や家事で忙しく、ちゃんとご飯を食べていない生活を送っていませんか?

料理する気が起きず、決まったものしか食べていない習慣はありませんか?

過度なダイエットやきちんとしたご飯を食べていないと栄養不足に陥ります。

ダイエットをしたい気持ちもわかりますが、無理は禁物です。

食事の時間が取れない場合は、旦那さんや親に頼るなど、どんどん周りに頼ってくださいね。

近くに頼る人がいない場合は、市町村が運営している育児センターなどにも問い合わせてみましょう。

赤ちゃんにとってはママが笑顔でいてくれることが一番の幸せです。

赤ちゃんのためにも、あまり頑張りすぎずに力を抜けるところは抜いて、頼れるものはどんどん頼っていきましょう。

産後の生理不順を改善するために!5つの対策

産後の生理不順を改善するための対策を以下にまとめました。

生理不順が続くと、生理がいつくるのか、いつ終わるのかわからず不安になりますよね…。

ここでご紹介する内容は、どの内容も日々の生活を少し意識すればできることになります。

日々の生活で改善できそうな部分をみつけ、実践してみてくださいね。

栄養バランスの取れた食事をする

家事や育児に忙しいママがほとんどだと思いますが、栄養バランスを意識した食事をとりましょう。

産後は自分の健康が赤ちゃんの健康に繋がります。

授乳をしているママは、母乳を通じて赤ちゃんに栄養がいくことになります。

さらに、産後のボロボロになった体を元の状態に戻すためにもきちんと栄養をとることが大切です。

女性ホルモンを意識して大豆食品を積極的に食べることもオススメですよ。

食事からとることが難しいようであれば、サプリメントで補うのも一つの手です。

どうしても赤ちゃんのお世話に意識が行きがちですが、出産という大仕事を終えた自分の体もしっかりねぎらってあげてくださいね。

適度な運動をして血行を促進する

適度に運動することで血行が良くなり、育児や家事からも解放されてリフレッシュする効果があります。

私は妊娠前からヨガをやっていたのですが、妊娠中はお腹が重くてあまりできなかったポーズが産後にはお腹がへこみ色んなポーズが取れるようになったので感動した覚えがあります。

お腹がへこんだことで(そこまでへこんでいないのですが…)今までできなかったことができるようになるので、好きな運動を見つけてみてくださいね。

しっかりと睡眠をとり体を休ませる

赤ちゃんが生まれた直後は頻回授乳もあり、「しっかり睡眠をとるなんて無理!」と思われるママもいるかもしれません。

私も3時間おきの授乳でなかなか夜中も眠れず、ミルク育児だったので哺乳瓶の消毒やゲップ待ちをしているとまた次の授乳という日々が続いていました…。

眠れないと、ぼーっとしたり、イライラしたりして、とても精神的にこたえますよね。

しかし、まとまった睡眠時間が取れない場合でも、赤ちゃんと一緒にお昼寝をする、家事が一通り落ち着いたら仮眠をとるなど、細切れにでも睡眠をとることが大事です。

家事は頑張りすぎずに隙間を見つけて寝ることを心がけよう。

少しでもリフレッシュする時間をもつ

赤ちゃんと一緒にゆっくり昼寝をしたり、旦那さんに見てもらうなどリフレッシュする時間をもちましょう。

好きなお菓子やドリンクでティータイムするのも良いですね♪

また、ちょっとした悩みからも生理不順を引き起こす場合があります。

リフレッシュする時間を持ち、あまり考えすぎないように心がけることが大切です。

体をなるべく冷やさないようにする

身体を温かく保つことで卵巣機能も改善しやすくなります。

冬なら温かい服装を意識して、足と手を出来るだけ冷やさないようにし、夏でもクーラーで冷えすぎないように注意しましょう。

産後の生理不順を改善するために、少しずつ意識して過ごしていきましょう。

産後の生理不順での受診目安について

産後の生理不順での受診目安について以下にまとめました。

  • 断乳後3か月以上経っても生理が再開しない
  • 産後2年以上経っても生理が再開しない
  • 不正出血が頻繁に続く

もし、ご自身の生理不順に当てはまる症状があるときは、産婦人科医に相談しましょう。

また病院を受診する際に「基礎体温グラフ」を持参すると、生理周期・排卵の有無・ホルモンバランスの状態を判断しやすくなり、診断の助けになります。

産後は女性ホルモンが安定しないため、生理周期が乱れ生理不順になることがほとんどです。

基本的には問題ないことが多いですが、子宮のポリープや子宮筋腫、甲状腺機能低下症などの病気が隠れている可能性もあり、治療が必要な場合があります。

生理不順で当てはまることがあれば、なるべく早めに受診しましょう。

まとめ

  • 授乳していないミルク育児の人の方が、授乳している人に比べて生理開始時期が早い傾向がある
  • 産後に生理不順になる原因は、ストレスが大きく関係している可能性がある
  • 生理周期が24日以内の場合を頻発月経といい、生理周期が早い原因の可能性がある
  • 月経の周期は40歳前後になると以前の周期より若干短くなる
  • 運動不足や授乳による貧血が原因で血行不良になり、体温が下がって生理不順を引き起こす場合がある
  • 子宮は徐々に時間をかけて回復していくため、生理もまだ規則的な間隔に戻っておらず、生理不順を起こす場合がある
  • 栄養不足になると、卵巣まで栄養が回らず、生理不順や無月経を引き起こすことがある
  • 産後すぐに排卵が始まる人もいるため、妊娠している場合もある
  • 産後の生理不順を改善するためには、栄養バランスの取れた食事、適度な運動や睡眠、リフレッシュする時間や体を冷やさないことが大切である
  • 産後の生理不順で受診する目安は、断乳後3か月以上経っても生理が再開しないこと、産後2年以上経っても生理が再開しないこと、不正出血が頻繁に続くことが挙げられる

産後の生理不順で周期が早いのは、授乳やストレス、年齢や病気の可能性もあることがわかりました。

中には次の出産についてお考えのママもいると思います。

ご自身の生理不順で心配事があれば、ご紹介した受診の目安を参考に、産婦人科医に相談してくださいね。

産後は何かとバタバタしがちですが、あまり無理せず、ママも体を大切にしてお過ごしください♪