床の間に置いてはいけないものはない!その理由とオススメ活用法

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和室に床の間があるけど、置いてはいけないものってあるの?

基本的には何を置いても大丈夫です。ただ、いくつかマナーや注意点がありますよ。

引っ越し先に和室があって「床の間」があるけど、何を飾ったら良いかわからない。

もしかして置いてはいけないものはあるの?特に飾るものはないし、今は使わないから別の用途で使っちゃダメ?など疑問やお悩みはありますか?

迷っているあなたのために、床の間に置いて良いものと置いてはいけないもの、その理由を解説します!

すぐにでも真似して飾りたくなるようなものや、床の間の有効活用法についても詳しく説明します。

床の間に置いてはいけないものはない!これに注意して

重い物は注意が必要です。大工さんか畳屋さんに相談しましょう。

床の間の床に使用されている材料はほとんどが薄い板です。弱くて割れやすく、傷もつきやすい性質です。丁寧に扱ってあげましょう。

旅館のように金庫が置いてある床の間がありますが、こちらはきちんと板の状況を確認した上で置かれています。

重いものだけど床の間に置けたらいいのにと思われたら、家を建てた施工会社や大工さん、畳屋さんに一度相談してから置きましょう。

来客用の部屋にはお客様が嫌がるものは飾らない

基本的に床の間に置いてはいけないものはありません、自由に使って良いスペースです。

床の間は床が一段高くなっています。これは、その部屋の中で「一番格式の高い場所であること」を意味しています。

ですが床の間のある和室を来客用として使う場合には、お客様が不快になるような物は飾らない方が良いという点だけ押さえておきましょう。

置いてはいけないものはこれ!と決まっているわけではありませんが、一般的な感覚でふさわしくないものは置かない方が無難でしょう。

<してはいけないこと>

  1. 人を不快にさせるような物は置かない
  2. 床の間の上に上がってはいけない
  3. 物を引きずらない
  4. 重すぎるものは置かない

客間としてお客様を通す場合には、お客様の好みに合いそうな飾り付けを考えましょう。不快な思いをさせないことがおもてなしとして大切なマナーです。

床の間には人が乗らないようにしましょう

床の間には神様が宿っているといわれています。そこへ上ってしまうのは良くありません。

小さい頃に住んでいた家は、リビングが畳の部屋で小さめな床の間がありました。花台があってその上には壺のような形の花瓶が置いてあったのを覚えています。

その壺には、季節の花を活けていましたね。書院造風な床の間だったので、3月にはお雛様を、5月には床の間に兜を飾ってもらっていました。

飾りがあるので、もちろん上って遊ぶことはありませんでしたが、座れるだけのスペースはありました。でも、座っちゃいけないと教わっていた気がします。

お子さまがのぼってしまう時もあるでしょう。きれいに使う場所、丁寧に扱う場所と教えてあげてくださいね。おもちゃなども置いてはいけないものですね。

床の間もきれいな状態にしてお掃除もこまめにしておきましょう。

置いてあるものは持ち上げて移動させましょう

床の間の脇に立っている柱、床の間に張る板や畳、床の間の前に置く化粧横木、前板、小壁などいくつかの材料が組み合わさっています。

床の間に使用される木材や畳は質の良い物で、どの材料も傷みやすいです。置いてあるものは引きずらないようにしましょう。

*注意*
重い物を置きたい場合には、大工さんまたは畳屋さんに必ず確認しましょう

床の間に置いてはいけないものはなく良いものもある

基本的に床の間に何を置いても、飾っても大丈夫です。

床の間に仏壇を置いているけど、これも大丈夫?

実は、床の間に仏壇を置くことは問題ありません。置いてはいけないと思われるかもしれませんが、大丈夫です。

ただし、仏壇を置く場合には北向きは避け、東向きや南向きにすると良いとされています。

床の間に仏壇を置く場合には、どの宗派でも一般的に東向きや南向きに置きましょう。

床の間というのは、仏様をお祀り(おまつり)するのに理想的な場所だという説がありますので、安心して仏壇を置くことができます。

逆に、床の間に置くと良いものもあるので紹介します。

*飾ると良いものオススメは3つ*

生け花:四季折々の花をお気に入りの花瓶に入れて飾る

仏像:邪気を払ってくれる仏像や、厄災から守ってくれ宇仏像もある

干支の置物:その年の干支を飾ると家内安全として守ってもらえる

干支の置物はわりと身近なアイテムかと思います。私も、毎年干支の置物は飾りたくなり、身の周りに飾っていますよ。

他にも、床の間の定番アイテムのでもある、掛け軸や生け花が挙げられます。

季節の飾り付けをして、客間を賑わせることはとてもいいことです。

縁起の良い掛け軸を掛けることで、家の運気をアップさせると言われています。家の中にパワースポットがあることになりますよ。

せっかく飾るのですから少しでも「縁起の良い掛け軸」を選んでみてもいいかもしれません。

掛け軸には以下の通り、さまざまな種類があります。

  • 「結婚・結納・正月用」
  • 「仏事・弔事用」
  • 「出産用」
  • 「節句用」
  • 「開店用」
  • 「新築祝い・落成祝い用」
「六字名号」「観音」「十三佛」「蓮華」仏事、お彼岸、お盆、弔事などで使用
「四君子」「四季花」縁起物として出産用として使用
「雛」「兜」「鯉の滝登り」節句の1ヶ月前から節句終了まで節句用として使用
「七福神」「赤富士」「二福神(恵比寿大黒)」商売繁盛、吉祥の縁起物として使用
「竹に雀」「富峰」「四季花」「山水」「竹に雀」は、地に根をはる竹、子孫繁栄と吉鳥である雀という縁起物として使用

絵柄には意味があり、用途に応じて使い分けができます。

例えば、あるお店に掛け軸が飾ってあったら、どのような意味が込められているのかが絵柄の種類でわかるということです。繁盛させたい!とかですね。

置いてはいけないものはほどんどないので、飾り付けしやすさが伝わってきたでしょうか。

床の間のルーツは千利休の時代から始まっている

掛け軸は、千利休が茶の席で床の間に飾られている掛け軸を見て、人々に重要性を伝えたことから流行しました。茶の湯文化とともに、日本建築に根付いてきたのです。

室町時代には、時の権力者たちが美術品を飾るスペースとして利用していたともいわれています。歴史が長いのですね。

今でしたらルールなどにこだわらず好きな花を飾ったり、自分で作った器を置いたり、自由に使って構いません。オリジナルの空間を作り出すのも魅力の一つです。

しかも、床の間があると部屋に奥行きが出て、部屋が広く見えます。圧迫感がなくなり、よりリラックスできる空間になります。雰囲気や美しさがありますね。

床の間をおしゃれに飾ろう

和モダンな照明器具や、花器、タペストリーなど今はおしゃれなアイテムが多くなりました。床の間を飾ってみようかなと思ったら是非探してみましょう。

まずは四季を感じられる色合いのものを取り入れてみましょう。例えば、新緑から梅雨、初夏にかけてグリーン系がオススメです。

季節感を感じさせる色を表にしてみましたので、参考にしてください。

桜や梅、新芽をイメージした色桜色、梅の色、ラズベリー、若葉色
草木が茂る爽やかで涼しげな川や森の色ブルー、ターコイズ、水色など
木の葉の色、黄色から赤へ移りゆく色ブラウンオーク、コーラル、オレンジ、サフランなど
窓から見える雪景色をイメージした色うすいグレー、スモークグレー、ブラック、ベージュなど

色を意識するだけで、季節感を感じさせることができます。色選びの参考にしてください。

イベントを意識してみると楽しい飾りつけができる

お正月には鏡餅を、桃の節句や子供の日、夏祭りなどふさわしい飾りつけをしてみてはいかがでしょうか。クリスマスにはツリーやリースなど飾っても良いですね。

夏ならひまわりと小花を合わせて涼し気に、秋はお月見のお団子をお供えして、コスモスやすすきを飾って。ご家族と床の間を飾ってみてはいかがでしょうか。

置いてはいけないものかな、と迷いがあったとしても床の間のスペースを丁寧に扱っていれば大丈夫です。

間接照明をプラスすると普段とは違った雰囲気が作れる

間接照明を使うと雰囲気ががらっと変わると思いませんか。

旅館や割烹料理屋さんのような空間を演出でき、奥行きを感じさせ落ち着いた雰囲気の部屋を作ることができます。

和室のコーディネートに間接照明として利用できるフロアライトやスタンドライト、バンブー編みやラタン編みのアジアン照明などを足しても素敵です。

壁に近い位置のコーナーにフロアライトを置くことで、影になりやすい部分を明るくすることができます。

すると暗く感じるところが減り、和室全体が明るいイメージになりますよ。お試しください。

床の間に置いてはいけないことはないタンスもOK

片付けスペースが足りないから、使っていない床の間にタンスを置きたいわ

タンスも置いて大丈夫です。ただし、その部屋を来客用として使用しない場合に限ります。

リビングダイニングの収納だけだと物が収まりきらず、片付けに悩んでしまうケースがありますよね。

本来「床の間」を華やかにすることで、格式高い雰囲気を作り出す効果を出すことができます。でも最近では、収納スペースとして活用する人が増えてきています。

もう一か所タンスを置きたいなぁと思ったら、置いてはいけないこともないので、客間として使用しなければ床の間を使用しても良いでしょう。

ですが、床の間に置くタンスは、どんなタンスを置けば良いか迷いますよね。

床の間に置くタンスはあまり重くないものが良いでしょう。始めでも説明していますが、床の間の板は弱いので軽めの材質が良いかと思います。

置いてはいけないかもしれないと悩んだら、念のため大工さんや畳屋さんに見ていただくのも良いと思います。

置いてはいけないとしたら、木製の大型タンスなどでしょう。重量が問題ですので相談をしてみてください。

床の間に置いてはいけないものはないから有効活用!

 

今の暮らしだと、客間というよりは収納スペースとして使ってもいいよね。

そうね、それかテレワークが増えたから作業スペースにして活用するのはどう?

最近では、生活スタイルがだいぶ変化してきたご家庭も多いかと思います。その場合に、床の間が今の生活に必要かどうか他の活用法を考えてみても良いでしょう。

「これは床の間には置いてはいけないだろう」と思い込んでいたものでも、収納スペースに変えたらすっきり片付けられますよ。

次に、簡単にできる収納方法をまとめましたので参考にしてください。

*簡易的な収納方法*
  • 突っ張り棒を使う
  • カラーボックスを入れる
  • オープンラックを組み合わせる
  • DIYで棚を作る (楽天などでDIY関連の本があります。参考にしながら作っていくのも良さそうです)

オープンラックを組み合わせた場合、重くなりすぎてしまったら置いてはいけないかと思いますので、重さには気を付けてください。

<本棚を床の間に自作する手順>

  1. 棚柱を取り付ける
  2. 棚受けを取り付ける
  3. 棚受けに木製の板を置く

材料はホームセンターなどの売り場に揃っています。棚柱・棚受け・木製板の3種類を用意してください。

床の間に収まる高さや板のサイズ枚数などお好みに合わせて購入してみてくださいね。次は少し規模が大きいリメイク方法をまとめてみました。

*少し規模が大きめリメイク*
  • 引き戸や折り畳み戸をつける
  • 作業スペース(書斎・仕事場・趣味の部屋)を作る
  • カウンターを設置し、テレワーク使用にする
  • リフォームを頼む

自分でDIYをしたい、もしくはリフォーム会社に依頼したいなど、活用法や予算に合わせて計画を立ててください。

相談した際にこれは重い材質だから置いてはいけないとなった場合には、軽量のタイプに変えて相談してみましょう。

リフォーム会社に依頼する場合には、複数のリフォーム会社の見積もりを取り、内容や活用法を見比べた方が良いです。

マンションの場合には、必ず管理規約をチェックし、防音など注意することがあるかどうか忘れずに確認しておいてください。

最終的に工事が入ることになる場合には、必ずリフォームする前に管理者に確認し、許可を取っておきましょう。

和モダンスタイルが好きになるアイテムをご紹介します!

最近ではホームセンターでも手に入りやすい和風のアイテムですが、さらに検索をしてみると、和モダンスタイルにコーディネートしやすいアイテムが見つかりました。

洋室だけど一部分を和室っぽくして使いたい場合にぴったりです。簡単DIYにチャレンジしてみましょう。

プリーツスクリーン
  • 来客時の目隠し&落ち着いた空間作り
  • 和室やリビングの間仕切り
  • お求めやすい価格
  • 生地の素材は、やさしい風合いのものが多く、降ろしていても軽いイメージ
置き畳
  • 赤ちゃんがいるご家庭、ご高齢の方にオススメ
  • 置くだけの簡単施工、座り心地だけでなく、衝撃吸収や防音対策の効果あり、デザイン性の高い「ポリエチレン製」
  • フローリングの上からそのまま置くだけで、和空間を楽しめる
  • 色も豊富にあるので、好みに合わせて色々な組み合わせが可能

7mmはラグやマット感覚で敷くことができ、8mmは超薄型でドアの開閉が気にならない厚さです。15mmはふっくらとした厚みで、適度な弾力がありますよ。

少しだけお花も飾ってみたいという時は、「壁掛け花器」タイプの水差し(プラ)付きの一輪挿しタペストリーも雰囲気があって良いです。

手ぬぐいが飾れるタペストリー棒もあります。季節や気分で簡単に手ぬぐいを変えることができる魅力的なアイテムだと思います。

まとめ

  • 床の間に置いてはいけないものはないので基本的には何を置いても良い
  • 来客用の部屋にはふさわしいものを飾る
  • ふさわしい飾りは、生け花・仏像・干支の置物など
  • 床の間には人が載ってはいけない
  • タンスや仏壇を置いてはいけないものではなかった
  • 床の間として使用しない場合には、収納スペースにして活用しても良い

床の間に置いてはいけないものがないとわかったら、リメイクもしやすいかと思います。毎日の暮らしに潤いとゆとりを持たせられたら良いですね。

収納スペースに生まれ変わらせる方法もご紹介しましたが、もしスペースにゆとりがあったら、是非床の間を通して日本の風情に触れてみてください。

「床の間に何を飾ろうかな」と思いを巡らせる時間もまた素敵だと思います。春夏秋冬をそばで感じられることでしょう。