神棚へのお札の並べ方2枚の場合は!?お正月のお供えについても検証

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神社から頂いたお札のまつり方、何カ所かお参りしてお札が2枚以上になってしまい神棚への並べ方がわからないなど、お悩みではありませんか?

神棚にお札を2枚以上まつる時、宮形(みやがた)というお札の入れ物と神様の順位によって並べ方が変わります。

何パターンかありますので詳しく解説したいと思います。

そして、お札を神棚にまつられているあなた、お正月には新しいお札に取り替えられますよね。並べ方に順番がある事をご存じでしたか。

そのお札の交換時期や、神棚へのお正月のお供え物についても気になりませんか。

知らないあなた!必見です。神棚に2枚以上のお札の並べ方や、お正月の神棚のお飾り、お供えについて紹介したいと思います。

神棚へのお札の並べ方2枚の場合

神様の地位が高い方を向かって右側、次に向かって左側の順番に並べます。神棚へのお札の並べ方2枚の場合は右側に地位の高いお札を並べましょう。

はじめに、お札を納める入れ物宮形について説明します。宮形には三社造りと一社造りの2種類あります。

この宮形の違いで神棚へのお札の並べ方も変わってきます。2枚、3枚、4枚複数のお札を神棚にまつる時に重要なポイントとなります。

〈三社造りの場合〉


三社造りの宮形へのお札の並べ方は、真ん中に日本の総氏神様である伊勢神宮様のお札、神宮大麻を納めます。

次に、向かって右側に地元の氏神様のお札を納めます。向かって左側に崇敬(すうけい)をしている神社のお札を納めます。

崇敬神社とは、個人が特別に信仰などにより崇敬される神社を指します。氏神のように地縁、血縁関係以外の神社となります。

〈一社造りの場合〉


一社造りの宮型へのお札の並べ方は、神宮大麻を一番手前にします。その次に氏神様、その次に崇敬する神社のお札を重ね納めます。

宮形より大きいお札や、お札の枚数が多くなり宮形に入らなくなってしまった時は、宮形の横に大切に並べましょう。

宮形を使わない時も、一社造りの納め方で縦に重ねて大切におまつりします。

前置きが長くなりましたが、この点がとても重要ですので、注意した上で神棚へのお札を2枚まつる時の並べ方を説明します。

〈神宮大麻と氏神神社〉
神宮大麻が向かって右側、氏神神社は向かって左側に並べます。

宮形 並べ方
三社造り 真ん中に神宮大麻、向かって右側に氏神神社、左側は空けて納める
一社造り 一番手前に神宮大麻、その後ろに氏神神社のお札を重ねる

〈氏神神社と崇敬神社〉
氏神神社が向かって右側、崇敬神社は向かって左側に並べます。

宮形 並べ方
三社造り 真ん中を空け、向かって右側に氏神神社、向かって左側に崇敬神社のお札を納める
一社造り 一番手前に氏神神社その後ろに崇敬神社のお札を重ねる

〈伊勢神宮の内宮・外宮のお札〉
内宮の天照大御神(あまてらすおおみかみ)のお札の後ろに外宮豊受大御神(げくうとようけだいじんぐう)のお札を2枚重ねて納めます。

伊勢神宮のお札にも決まりがあるのね。

神棚へ並べる時の神様の順位について

神棚のお札の並べ方として重要なのが、神様のくらいの高い順番に並べるという事です。

神様に順番がある事を知らない人も多いと思います。順位について理解して正しくおまつりしましょう。

〈1番 神宮大麻、伊勢神宮のお札〉
神宮大麻が一番順位が高く、伊勢神宮の天照大御神のお札になります。

〈2番 氏神(うじがみ)・産土神(うぶすなかみ)のお札〉

神宮大麻に続いて、氏神、産土神のお札となります。氏神は今住んでいる土地の守り神様です。引っ越しをすれば氏神は変わります。産土神は生まれた土地の神様です。

個人を守る神様となります。家を守るのが氏神、個人を守るのが産土神となると、家の神棚には氏神を優先する場合があります。

〈3番 崇敬している神社のお札〉

氏神や産土神ではなく、自分の好きな神様がまつられている神社の事です。

〈4番 その他の参拝している神社のお札〉
1~3以外の神社になります。

神様に順位があったなんて知らなかったよ

神棚とは

神棚とは、神様をまつるための棚、神社でご祈祷(きとう)されたお札をまつる専用の棚になります。

このお札には、神様の強い力が宿っています。家の中でまつる事で、神様のお力をお借りすることができ、ご先祖様が子孫を守って下さるそうです。

もう少し簡単にいうと、神社に毎日お参りに行くのは大変です。しかし、家に神棚があれば、神社に行かなくても、家にいながら神社にお参りできてしまうんですね。

家の中に小さな神社があるイメージがわかりやすいですね。

日本人には昔から神様や仏様、ご先祖様を大切に想う素晴らしい風習があります。家に神棚がある事で、より身近に神様への祈りを捧げることができますね。

お札の取り替え時期

大体12月13日頃より年末にかけて新しいお札に変えましょう。一年を無事に過ごせた事を感謝し、新年を迎えるために大掃除をします。

しっかり大掃除をして、家を綺麗にしてから新しいお札をまつりましょう。

29日は「二重苦」という語呂もあり縁起が良くないです。30日31日は「一夜飾り」と言われ駆け込みで新年を迎えるのは避けた方が良いとされています。

何事にも余裕を持ち、前もって準備するのが良いでしょう。

神棚へのお札の並べ方3枚の場合

神棚へのお札の並べ方3枚の場合も、神様のくらいが高い方から順番に並べます。

並べ方は、真ん中に一番上の位のお札、続いて向かって右側、向かって左側の順番に神棚へ3枚おまつりするのが一般的です。

〈三社造りの場合〉

  1. 真ん中に神宮大麻のお札
  2. 向かって右側に氏神神社のお札
  3. 向かって左側に崇敬する神社のお札

〈一社造りの場合〉

  1. 真ん中に神宮大麻のお札
  2. 氏神神社のお札を神宮大麻のすぐ後ろに重ねる
  3. 崇敬する神社のお札を氏神神社のお札のすぐ後ろに重ねる

一社作りは神棚へお札の並べ方2枚の場合と同様にまつります。宮形より大きいお札は宮形の横に大切に並べましょう。

神棚に3枚まつる時のルールがあるんだにゃ

神棚へのお札の並べ方4枚以上の場合

基本的には神棚へお札の並べ方3枚の場合と同じになります。神棚へお札の並べ方は4枚目からは崇敬する神社のお札の後ろに重ねてまつりましょう。

〈三社造りの場合〉

  1. 真ん中に神宮大麻のお札
  2. 向かって右側に氏神神社のお札
  3. 向かって左側に崇敬する神社のお札
  4. 4枚以上ある場合は、崇敬する神社のお札の後ろに重ねていく

〈一社造りの場合〉

  1. 真ん中に神宮大麻のお札
  2. 氏神神社のお札を神宮大麻のすぐ後ろに重ねる
  3. 崇敬する神社のお札を氏神神社のお札のすぐ後ろに重ねていく

宮形より大きいお札や、お札の枚数が多くなり宮形に入らなくなってしまった時も、宮形の横に大切に並べましょう。

神棚へのお札の並べ方は4枚以上は崇敬神社の後ろに重ねるんだね

神棚のお供え物の並べ方でお正月の場合!

お正月には、普段お供えしているものと一緒にその時期の旬の食べ物や、野菜なども神棚に並べます。

お正月には神棚にどんな物をお供えするか、並べ方についても悩んだことはありませんか。大きくは4つの項目になります。詳しくみていきたいと思います。

〈神饌〉(しんせん)
神饌とは、神社や神棚、神様にお供えする「お供え物」の事です。基本は「米」「水」「塩」「酒」の4つとなります。並べ方は後で詳しくお伝えしますね。

これらは、毎日お供えすることが良いとされています。一般的には朝にお供えし、夕方に下げます。

毎日出来ない方もいらっしゃると思います。その場合は、日にちなどを決め交換すれば大丈夫だそうです。

〈榊〉(さかき)
榊とは、神棚をまつる時に欠かせないものです。木に神と書いて榊、神様と深い関わりのある植物になります。

神様と人間の境に存在すると言われたり、神様が降りてきて下さる依り代(よりしろ)の役割をしたりする事もあるそうです。

依り代とは、神霊、神様が依りつかれる物、憑依(ひょうい)される物の事を指します。

交換の目安は大体半月に一度ほどですが、葉が枯れる事がありますので、その時は新しいものをお供えして下さい。

枯れた榊をお供えする事は、神様に対して失礼に当たりますので気をつけましょう。お正月には新しいものをお供えする事をオススメします。

〈鏡餅〉
お正月にはどこのご家庭でも神棚や、床の間などで鏡餅を飾られるのではないでしょうか。

年神様である歳徳神様(としとくじん)は、鏡餅をお供えした場所を依り代になさいます。神棚は鏡餅を飾る最適の場所になります。

飾る場所に決まりはなく、神棚、仏壇、リビングや子供部屋、台所など大事な所に複数お供えするのも良いでしょう。

最近は、お飾り用の鏡餅セットになっているものが多く売られています。簡単で便利なものも増えています。

基本的には、三方(さんぽう)や四方紅(しほうべに)という和紙の上に、ウラジロやユズリハ、シデなどを飾ります。

最後に鏡餅に橙(だいだい)や昆布を飾ればできあがりです。

〈しめ縄〉
しめ縄もお正月には神棚や玄関に飾りますよね。しめ縄には、不浄なものをよせつけない効果があります。

玄関にしめ縄を飾ることで家の中に穢れ(けがれ)を入れないようにする為です。魔除けの意味もあり、神域と俗世をわける境界線でもあります。

しめ縄には縁起の良い葉などが使われています。ゴボウや大根で締めたしめ縄が主流です。

次の植物も縁起がいいので、しめ縄や鏡餅に使われる事があります。

  • ウラジロ 左右に2枚葉が広がり「夫婦円満」、葉の裏が白く「清らかな心」を意味する
  • ダイダイ 1度実れば何年も木から落ちることがなくたくさんの実がなる為「一読ダイダイの繁栄」を意味する
  • ユズリハ 古い葉が新しい葉に譲るように枯れ落ちる為「親が子を育てて代々受け継がれていく事」を意味する

お正月のお供え物の並べ方

なんと、お正月は神棚にお供え物をする並べ方や順番が決まっているんですね。

  1. 海菜
  2. 野菜
  3. 果物
  4. 菓子

お正月の神棚への並べ方は、お供え物の数が奇数の時は、中央にお米をお供えし、順番に右、左とお供え物を並べます。

お供え物の数が偶数の時は、右側を高位とし優先し、続いて左側にお供えして下さい。順番に並べましょう。

お正月にお供え物やお飾りを準備する時期

大体12月13日頃よりお飾りしても大丈夫とされています。多いのはクリスマスが終わったあたりから準備される方が多いように思います。

年明けには縁起が良い幸福をもたらす年神様(歳徳神様)が各家まで訪ねて来て下さるので、年末に正月飾りをして年神様をお迎えする準備をします。

神棚におまつりするお札を新しくする時に解説致しましたが、お正月のお供え物についても同じ考えで良いとされています。

お飾りをお下げする時期

松の内という、新年のお飾りを飾っておく時期があり、一般的に松の内が終わる1月7日から15日くらいまでとされています。

お下げする時期が本当に正しいのはいつなのか悩んでいたのよね

東海、中部地方は7日と15日の所が多く、北日本、東日本は7日、西日本は15日が多いようです。地域によってさまざまですのでお住まいの地域でご確認下さい。

ネットでもありますが、お近くの神社で確認することもできるそうです。

地域によって違うんだね、神社で聞いてみようかな

お供え物の神具とは

お供えをする時には、専用の神具というものがあります。簡単にご説明します。

〈神皿〉
お米やお塩や固形物をお供えする時に使うお皿の事です。素焼きの物や白い陶器でできている物が多いです。

丸いお皿が一般的で、小さい物は直径6cmほどで、大きいもので直径8cmほどとなります。

〈水玉・水器〉
神様にお水をお供えする時に使う器の事です。神皿と同じく、素焼きの物や、白い陶器で出来ている物が多いです。違いはふたが付いています。

ふたをしたままだと神様がお水を飲めません。そのため、ふたを開けて器に立てかけてお供えします。水の量は器の8分目ほどが良いでしょう。

夜にお下げする時はふたを閉めます。他にも「御神前」という文字入りのガラス製のコップもあるようです。

〈徳利・瓶子〉
徳利は「とくり」と読み、瓶子は「へいじ」と読みます。こちらは、お酒をお供えする時に使います。

瓶子は入り口が狭く、細長い胴体に膨らんだような特徴のある形をしています。昔からお酒の器として愛用されてきました。

注ぎ口が狭いため、後に徳利が主流となります。ふた付きのものが多く、ふたを開けてお供えする方、ふたを閉めてお供えする方どちらもあるようです

神棚でお参りする時は開けて、お参りが終わった後は閉めるという方法もあるようです。

〈三方・折敷〉
三方は「さんぽう」、折敷は「おしき」と読みます。わかりやすくお伝えすると、お供えを並べる専用のお膳になります。

檜などの木製で、おしきというお盆の下に胴体ついている形になります。胴体部分に三方向にくりかたという穴があいているため、「さんぽう」と呼ばれています。

高貴な方に献上する用のお膳で、神事や大切な儀式で使用されてきました。

神様へのお供えの時には重宝されますが、神棚の大きさで使えない場合もありますので、丁度良い物を準備しましょう。

他には、榊立てなどがあります。左右に2つ並べて使いましょう。

お供えする物により、並べ方や配置、蓋の開け閉めなどがありますね。最初は大変ですが、毎日の事なのでしっかり覚えたいですね。

神具を使って神様に喜んでもらいたいね

お供え物の交換時期について

お供え物の交換時期は、お供えの品によって様々です。簡単にご説明致します。

  • 米 毎日交換する場合は、生米や、洗米を供え、毎日交換できない場合は、無洗米や洗っていないお米をお供えする
  • 塩 基本は毎日交換、悪くなる物ではないので日付を決めて交換するのも良い
  • 水 毎日交換
  • 榊 毎月1日と15日に交換、榊が枯れたときはその都度交換、榊の水は毎日交換する
  • 酒 毎月1日と15日に交換、悪くなる事があるので暑い時期はこまめに交換

私もお米を忘れてしまいがちです。洗っていないお米をお供えし、榊やお酒と同じ時期に交換するようにしています。

水に関しては、毎朝榊のお水と一緒に交換しています。決めてしまえば、習慣になるので大丈夫です。気持ちが大切ですね。

神棚への並べ方で塩はどうお供えする?

塩だけお供えする事はなく、一般的には米・水・塩の3つを神棚へお供えします。

並べ方としては、真ん中にお米を、向かって右手側にお塩を、左側にお水を置きます。

その時少しだけ、お塩とお水を米より手前になるように起きます。

お塩にもちゃんとした並べ方があるんだにゃ

神棚にお供えする塩の種類

海水由来の天然塩、粗塩を使うことをオススメします。海水でできている塩は禊(みそぎ)と同じく穢れを払う効果があります。

粗塩は海水を凝縮して作られているので、海のパワーがたっぷり含まれており、神聖で邪気を払う効果があります。お供えするのに最適です。

さらに、にがりやミネラルがたくさん含まれているので人間の体にも良いです。

神様にも自然で海の力がたくさん含まれた天然塩、粗塩を召し上がって頂きたいですよね。

精製されていたり、添加物や化学調味料などが入っていたりする食塩は避けましょう。

神棚の塩の供え方

白い小皿に山形にして盛るそうです。お塩の盛り方に大きな決まりはないようです。お皿にお塩を軽く山のような形になるように自然に盛れれば良いようです。

私は、家でお塩を盛るときは手指で山のようにきれいな形にしています。

きれいな形の方が神様にも喜んでもらえるかなと思いながら山形にしています。気持ちを込めています。

何度か出ていますが、おさらいしますと、神棚にお塩をお供えする時の並べ方は、米を真ん中にして向かって右側に置きます。

塩の交換時期

お供えの塩の交換時期は、基本は毎朝交換となります。人間が生きていくために必要な米・水・塩は毎日交換した方が良いでしょう。

しかし、毎朝交換するのが難しい事もあります。その場合は、神社の例祭と合わせたり、自分のタイミングで決めたりしても良いです。

  • 毎月1日と15日に交換する
  • 週一でも時間のある時に交換する

一番重要なのは、神様を大切する気持ちです。何事もそうですが、継続していくことが一番大切です。自分のペースでも良いので続けて行きましょう。

塩の処分方法

神棚からお下げしたお塩は、神様の御霊(みたま)がこもっていますので、家族で頂くのが良いでしょう。お供えした塩を食べる事で神様のパワーも頂けます。

まとめ

  • 神棚へのお札の並べ方2枚の場合は、向かって右側に地位の高い神社のお札、向かって左側に次の神社をまつる
  • 神棚へのお札の並べ方2枚3枚4枚以上それぞれ、宮形という三社造り、一社造りで並べ方が違う
  • 神宮大麻、氏神・産土神、崇敬神社、その他の神社の順に、神様のくらいの高い順に並べる
  • 神棚が家にあれば、神様の力をお借りしご先祖様が子孫を守ってくれる
  • お正月に神棚にお札を飾りお供えする時は、大体12月13日以降の大掃除の後が良い
  • お正月の神棚のお供えを下げる時期にも気をつける
  • 日々のお供えには神具を使うのがオススメで、お供え物の交換時期は品により様々である
  • 神棚へ供える塩には浄化の効果もあり、天然塩や粗塩を選ぶのが良く、下げた後は家族で頂くとパワーがもらえる

神棚へお札を2枚、3枚、4枚以上まつる時の正しい並べ方についてご紹介しました。

神棚やお札をまつられているお家では毎日お祈りすると思います。正しい並べ方で正しくお祈りしたいですよね。

今回ご紹介した方法で、誰でも簡単に神棚にお札やお供え物を並べる事ができます。ぜひ試してみて下さいね。