「履歴書などで「自」と「至」の文字をよく見かけるけど、読み方が分からない…。」とお困りではありませんか?
私も就活を始めた時は、この「自」「至」の読み方どころか存在すらも知らなくてとても恥ずかしい思いをしました。
読み方や使い方を調べると意外と簡単だったので、読み方が分からないあなたのために紹介します!
「自」「至」の読み方は、自→じ、至→し、と読みます。「自」「至」の意味は「〇〇から△△まで」など、期間や場所の区間を表す言葉です。
私には関係なさそうだな~。
「自」「至」は履歴書だけでなく有給届や確定申告書でも使われます。
関係ないと思ってこの記事を見逃すと、あとで恥ずかしい思いをするかもしれません。
恥をかかないためにもぜひ最後までご覧いただき「自」「至」の書き方をマスターしましょう!
自と至の意味は始まりから終わりの期間である
「自」「至」の意味は、「○○から△△まで」など、始まりから終わりのことをいいます。
英語でいうと、「from」「to」と同じ意味になります。
実は、「自」「至」はあなたの周りでたくさん使われているんです!
身近なところだと、履歴書や工事現場にある工程表などに使われています。
例えば、工事現場の工程表に「自 令和4年4月1日 至 令和5年3月31日」とあった場合、「令和4年4月1日から令和5年3月31日まで工事をする」という意味になります。
私は「自」「至」の意味をよく分かっていなかった時、工事現場の工程表で「自」「至」が使われているのを見つけました。
後日同じ道を通ると工事は終わっていましたが、ふと「至」の後に書かれていた日付を思い出しました。
その日は「至」の後に書かれていた日付を過ぎていたので、「「自」「至」は工事期間のことだったんだ!」と分かりました!
このように、探してみると「自」「至」は意外とあなたの身近なところでたくさん使われています。
さらに「自」「至」は、それぞれ漢字の意味を知るとより理解がしやすいです。
「自」の漢字の意味は「~から、起点、より」など始まりを表しており、「至」の漢字の意味は「到着、及ぶ、最終」など終わりを表しています。
つまり、「自」「至」は「始まりから終わり」という意味になります。
漢字の意味を理解できれば、「自」「至」の使い方もそこまで難しくありません!
自と至の読み方が分からないと恥ずかしいので覚えよう
「自」と「至」の読み方は、自→じ、至→し、と読み、会話の中では、自→より、至→いたる、と読みます。
「自」と「至」は、日付や区間の前に入れて使います。
- 「自4月1日至3月31」
- 「自東京至福岡」
この文章だけだと少し分かりづらいですよね。もう少し分かりやすくすると次のような読み方になります。
- 「4月1日より3月31日にいたる」
- 「東京より福岡にいたる」
「自」と「至」は、日付などの期間や、場所の区間などを示す時に用いられます。
「自」と「至」は、普段の日常会話ではあまり使われることがないので、読み方が分からないですよね。
「自」と「至」は、期間や場所の区間を意味する、と覚えておけば「自」「至」を使う時が来ても焦ることはありません。
自と至の書き方は覚えれば簡単に使うことができる
「自」「至」が使われるのは、主に履歴書など会社に提出する書類や、確定申告などで使われることが多いです。
どれも大事な書類なのでここで「自」「至」の書き方をしっかり覚えて、「自」「至」を書く機会がきた時に、焦らず書けるようにしておきましょう!
履歴書の学歴や職歴の欄に自と至を書く場合
「自」「至」は就職活動、または転職活動で使用する履歴書の職歴や学歴の欄で使います。
書き方 | 意味 |
自 4月1日 | 4月1日に入学(入社)した |
至 3月31日 | 3月31日に卒業(退職)した |
入学や入社した日付の前に始まりを意味する「自」を書き、卒業や退職した日付の前に終わりを意味する「至」を書きます。
在学中や、在職中の場合はどうなるの?
在学中や在職中の場合はどのように書けば良いか悩みますよね。在学中や在職中の場合は次のように書きます。
〈6月の時点では在学中で、卒業予定が未定の場合の書き方〉
「至」のところに「卒業見込み」と書くことで、「令和4年3月に卒業する見込み」という意味になります。
ただし、履歴書で「自」「至」を使用する場合には、一つ注意すべきことがあります。
履歴書には「自」「至」があらかじめ書かれているものと、そうでないものがあります。
「自」「至」が書かれていない履歴書に大学名や会社名だけ書いても、「始まり」と「終わり」が分からないので、日付の前に入学(入社や)卒業(退社)と書きます。
一方、「自」「至」が書かれている履歴書の場合は、入学や卒業などは書きませんが、在学中や在職中は書きます。
先述した通り、「自」は始まり、「至」は終わりという意味です。
「自」「至」が書かれていれば、入学や卒業と書かなくても「4月1日から学校が始まった(入学した)」「3月31に学校が終わった(卒業した)」と分かります。
しかし、在学中や在職中の場合はまだ学校や会社に所属しているので、日付のあとに所属してますという意味で、在学中や在職中と書きます。
少しややこしく思えますが、「自」「至」と書かれている履歴書の時は「入学(入社)」「卒業(退社)」は書かないが、「在学中(在職中)」は書く、と覚えておきましょう。
注意点もしっかり頭に入れておけば、「自」「至」の使い方が分からなかった私のように恥をかくこともありません!
履歴書の「自」「至」を見て、書き分けられるようになれば、どんな形式の履歴書を書く時も悩まずに済みます。
会社の上司に提出する有給届に自と至を書く場合
会社で有給届を提出する時にも、「自」「至」を使うことがあります。
今は有給届を提出しなくても、上司に報告するだけで良い会社も増えてきているようですが、書き方を覚えておいて損はありませんのでこの機会に覚えておきましょう。
6月1日から6月7日まで有給を取りたい場合は、『自 令和4年6月1日 至 令和4年6月7日』と書きます。
これで、「6月1日から6月7日まで有給を取ります」という意味になります。
1日だけ有給を取りたい時はどうやって書けばいいんだろう?
1日だけ有給を取りたい場合、どのように書けば良いか迷いますよね。
6月1日だけ有給を取りたい場合は、『自 令和4年6月1日 至 令和4年6月1日』と書きます。
6月1日だけ有給を取りたいということは、言い換えると「令和4年6月1日の始まりから令和4年6月1日の終わりまで有給を取りたい」という意味になりますよね。
つまり、1日だけ有給を取りたい場合は取りたい日付に「自」「至」を付けるだけで良いのです。
「自」「至」は有給届だけではなく、重要な書類に使われることもあります。
もしあなたが上司に重要な書類の作成を頼まれた時に、正しく「自」「至」を使えなかったら上司はあなたのことをどう思うでしょうか?
「自」「至」を正しく使えないと、あなたの上司は「「自」「至」を使えない人にこれから仕事を任せて大丈夫かな…。」と思うかもしれません。
ですが正しい書き方を覚えてしまえば、有給届や重要な書類を提出する時も迷わず記入することができ、あなたの上司に心配をかけることもありません。
この記事を読んで書き方をしっかりとマスターしましょう!
個人事業主が確定申告書に自と至を書く場合
フリーランスや個人事業主は、確定申告書を作成する時に「自」「至」を使うことがあります。
また、会社員やパートの人が副業で得た収入が20万円を超えた場合も確定申告が必要になります。
確定申告をする時は、「自」「至」を使って収入を得た期間を書く欄があるので、会社員やパートのあなたもしっかりと覚えておきましょう。
例えば確定申告の一つである青色申告をする場合、青色申告決算書の一枚目にある「損益計算書」にも「自〇月〇日 至〇月〇日」と書く欄があります。
「損益計算書」に記入する期間は会計期間といいます。青色申告は、この会計期間が「1月1日~12月31日」と定められています。
会計期間の途中で開業や、廃業した場合の書き方は次の通りです。
- 5月15日に開業した場合…「自 5月15日 至12月31日」
- 9月18日に廃業した場合…「自 1月1日 至 9月18日」
会計期間中に開業した場合は、開業した日から12月31日までとなり、廃業した場合は1月1日から廃業した日までになります。
また、ここでいう開業日や廃業日は「開業届や廃業届を提出した日」になります。
例えば、5月15日に開業届を提出し、実際仕事を始めたのが6月1日だとしても、損益計算書に書く日付は「開業届を提出した5月15日」になります。
確定申告は、フリーランスや個人事業主は必ず申告しなければいけません。
記入漏れや誤りがあると、手続きが遅れたり、期間内に申告が終わらなかったり、申告がスムーズに進まない場合があるので注意が必要です。
まとめ
- 「自」「至」の読み方は、「自」→じ、「至」→し、と読み、会話の中では、「自」→より、「至」→いたる、と読む
- 「自」「至」は日付などの期間や、場所の区間などを示す時に使用し、「始まり」から「終わり」という意味である
- 「自」「至」と書かれている履歴書の時は「入学(入社)」「卒業(退社)」は書かないが、「在学中(在職中)」は書く
- 1日だけ有給を取りたい場合は、有給届の取りたい日付の前に「自」「至」を書く
- 確定申告書の期間中に開業や廃業した場合「自」には開業日、「至」には廃業日を書く
「自」「至」の読み方を覚えておけば、急に書類を書くことになっても焦らず対応することができます。
「私には関係ないかも」と思っていても、いつ「自」「至」を使うタイミングが訪れるか分かりません。
いつ使うタイミングが来ても大丈夫なように、「自」「至」の読み方を覚えておきましょう!