ホンビノス貝の危険な毒に注意!下ごしらえで中腸線を取って安全に食べよう!

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スーパーだけでなく、潮干狩りでも獲る事ができるホンビノス貝。しかし、ホンビノス貝には毒があり危険という噂を聞きました。

私は知らなくて、ハマグリやアサリに似ているし美味しいのかしらと思っていました。

どちらも本当に安全に食べられるのか気になりますよね。

ホンビノス貝には中腸線(貝の身の黒い部分)があり、そこに毒があります。口にしてしまうと大変危険です。

しかし、こちらを綺麗に取り除けば、貝毒や食中毒の心配はなくなります。

ホンビノス貝の食中毒の危険性や、毒を取り除く事ができる安全な下ごしらえや保存法についても今からご紹介したいと思います。

ホンビノス貝を美味しく安全に食べるために、読んで下さるあなたと一緒に共有したいと思います。

ホンビノス貝は危険で食べると食中毒になる?

ホンビノス貝を含め全ての貝類は食中毒になる危険性があります!食中毒にならないためには、中腸腺を綺麗に取り除いて食べましょう。

それでは、ホンビノス貝の中腸腺を取る手順をご紹介したいと思います。

ホンビノス貝の中腸線を取る手順

  1. 下ごしらえをしたホンビノス貝を沸騰したお湯に入れる
  2. 2~3ミリほど貝が開いたら取り出す
  3. 冷水に入れて冷やす
  4. 貝の隙間から貝柱を切る
  5. ホンビノス貝の身を取り出し、黒い部分に切り込みをいれる
  6. 包丁で黒い部分をこそいで、全て取り除く

上記の行程で完了です。手間もかかり面倒かもしれません。しかし、貝毒や食中毒の危険性を防ぐには必須です。

安心してホンビノス貝を食べるための重要な作業となります。あたったなんてことにならないようにしっかりと行って下さいね。

ホンビノス貝とは

ハマグリにとっても似ていますよね。味はハマグリとアサリの間というような感じです。

アメリカ、カナダ、メキシコの東海岸に生息している貝です。本来は日本には生息していなかった貝です。1998年に東京湾の幕張人工海浜で発見されたそうです。

大型船が航行の時にバランスを取るために船内に貯蓄している海水や、船に付着して運ばれてきた事により日本に定着したと言われています。

ホンビノス貝は最近日本で主流になったため、まだまだ認知度が低いです。しかし、美味しいのですね。

美味しいのに、あまり知られていないなんて!なんだかもったいないわ

味に注目が集まった事により流通量が増えています。ハマグリやアサリなどは、青潮の発生により、採れる量が激減しています。

そんな時に、青潮などの被害を受けにくく、一年中採取できるホンビノス貝は浜の救世主と呼ばれています。

選ぶポイントは、からがしっかりしていて成長して大きい物を選びましょう。

2つの貝同士をぶつけた時に澄んだ音がするものも良いですね。

ホンビノス貝の栄養

ホンビノス貝には、良質なタンパク質が含まれています。その他にも、カルシウム、タウリン、ミネラル、ビタミンなどが豊富です!

タウリンにはコレステロールや中性脂肪を減らす効果、肝機能を高めてくれる効果もあるのです。疲れの原因となる乳酸が溜まる前に抑える働きをしてくれます。

体に優しい栄養素がたっぷり含まれています。さらに、うまみ成分のグルタミン酸やコハク酸も豊富です。水に溶けやすいので、ぜひ煮汁を一緒に食べましょう。

ホンビノス貝の価格と旬の時期

ハマグリの1/3の価格で買える地域もあるそうで、価格はお手頃です。

一度に獲れる量も多いです。そのため、ハマグリよりも安価で買う事ができるのですね。

ホンビノス貝に旬はなく、嬉しい事に1年中通して獲る事ができます。

年中通して購入できるホンビノス貝ですが、より美味しい時期は産卵前です。

身入りがよくなる春と秋は特に美味しいです。この時期を狙ってみるのも良いかもしれませんね。

ホンビノス貝とハマグリの見分け方

一番の違いは、ホンビノス貝は左右非対称だという事です。ちょうつがいの横にくぼみがあります。ハマグリは左右対称です。

ハマグリよりもホンビノス貝の方が少しですが厚みがあります。

ホンビノス貝の方がずんぐりむっくりしてるみたいだよ

貝の色味も、ハマグリの方が赤みがかっているものが多いです。ホンビノス貝は、水揚げしてすぐは黒っぽいです。

しかし、時間が経つと少しずつ白身みがかってきます。ハマグリは在来種で、昔から日本で生息している貝です。

先ほども少し出てきましたが、ホンビノス貝は北アメリカやカナダ、メキシコの東海岸などで生息している貝です。

見た目がとてもハマグリに似ています。直径10cmほどの大きな物もあります。大アサリや白ハマグリなどとも呼ばれています。

ホンビノス貝とハマグリの味の違い

ホンビノス貝は、ハマグリと比べて弾力があり風味や甘味も強いです。表面にヌメリがないです。ハマグリは上品な味で、表面にヌメリがあり、柔らかいのが特徴です。

身の色は、ホンビノス貝は黄身がかっていて、ハマグリはピンクがかっています。

ホンビノス貝は噛めば噛むほど味がでます。弾力のある食感がお好きであればホンビノス貝を、柔らかい食感がお好きであればハマグリがいいかもしれませんね。

弾力があるホンビノス貝の方が好みかな

ホンビノス貝は危険?潮干狩りでは注意が必要!

ズバリ!ホンビノス貝は危険な毒を持っている場合があります。ホンビノス貝の主食は、プランクトンです。このプランクトンが毒を持っている場合があります。

この毒を持ったプランクトンを食べたホンビノス貝は体内に毒をため込んでしまうのですね。中腸腺という所に毒がたまります。

しかし、ご安心下さい。スーパーで売られているホンビノス貝は、出荷規制があります。スーパーで売られているホンビノス貝は安全という事です。

貝毒の検査や、貝毒の原因であるプランクトンの発生状況などを、各都道府県が定期的に調査をしてくれています。

どんなホンビノス貝が危険なのかな?あたったら大変!

危険なのは、潮干狩りなどで採ってきたホンビノス貝です。海開き前に家族で潮干狩りに行ったりしますよね。

海で自分で採ってきたホンビノス貝には毒が含まれる危険性がありますので、ご注意下さい!

潮干狩りに行く前に、貝毒の発生情報を確認しましょう。各都道府県のホームページや、現地の漁業や水産研修所でも発表されています。

水産物を捕獲する時の被害を防ぐために、検査結果が細かく測定されています。

有料の潮干狩り場を利用するのも良いでしょう。貝毒が発生した場合、すぐ閉鎖されます。

プランクトンが発生しやすい海域は、貝毒も発生しやすくなります。プランクトンの異常発生である「赤潮」が出る場合もあります。

その時は、その海域で潮干狩りをしない事も防衛手段として効果的です。

そして、潮干狩りで採ってきてしまったホンビノス貝を食べても良いか気になりますよね。

その場合は、貝毒の出荷規制海域になっていないかを確認して下さい。こちらも各都道府県のホームぺージに載っています。

貝毒は熱に強いです。ご家庭で加熱調理したとしても、無毒にはならないのです!

必ず潮干狩りに行った海域が貝毒の出荷規制が出ていないか、危険かどうかを確認しましょう。

安全宣言が出ていない海域のホンビノス貝や、二枚貝は採っても食べることができないので、ご注意下さい。

 

貝は見た目では、毒があるかないかの見分けがつきません。あたったら大変ですので気をつけて下さいね。

ホンビノス貝の危険を取り除く下ごしらえと保存法

スーパーで購入したホンビノス貝は基本的に、砂抜きの下ごしらえはいりません。検査済なので食中毒の危険性も低いです。ただし、塩抜きはして下さいね。

塩水を含んだホンビノス貝をそのまま調理するとかなり塩辛くなってしまうのです。美味しく食べるためにはしっかりと塩抜きをしましょう。

時間があれば、スーパーで購入した物も、砂抜きをすればさらに美味しく食べる事ができます。

潮干狩りで採ってきたホンビノス貝は砂抜きをする事をオススメします。排泄物やゴミなどを吐き出させた後の方が安心して美味しく食べられますよね。

ホンビノス貝の下ごしらえの手順

〈1.水道水で洗う〉
貝がらをこすり合わせて洗いましょう。表面についた汚れをこすって落とします。ネットに入って売られているものは、そのまま洗うと簡単です。

貝がらを割ってしまわないように、優しくこすって下さいね。

〈2.砂抜き〉
3%の塩水につけて暗い所で1、2時間以上置きましょう。水の量は、貝の頭が少し出るくらいに調整して下さい。

新聞紙や、アルミホイルなどで覆って光りを遮断しましょう。お風呂などの暗所に置きます。暗所に置くことで、貝が砂を吐きやすくなります。

アサリと違い、ホンビノス貝は砂を溜めないので、砂抜きは不要と言われています。

しかし、アサリと同じ方法で砂抜きをした場合、汚れが泥のようにたくさん出る事もあります。

時間に余裕があり、さらに美味しく食べたい時は砂抜きをオススメします。

3%の塩水の作り方は、ホンビノス貝1kgに対して、水1.5リットルと塩45グラムを入れて下さい。

そうすると3%の塩水を作る事ができます。水温は常温(20度前後)が良いでしょう。

〈3.塩抜き〉
先ほどの水から出して、30分~3時間ほど置きます。貝が塩水を含んだままだと、塩辛くなります。せっかくの美味しい料理が塩辛くなってしまっては残念ですよね。

必ず、塩抜きをして下さい。塩水から出して、置いておくだけで貝が塩水を出してくれます。

塩抜きの注意点は、塩水から出した時に、そのまま放置する事です。

この時に水道水で洗い流さないように気をつけて下さい。水道水で洗う事で、貝が塩抜き出来なくなってしまいます。

塩抜きが終われば、軽く水道水で流し洗ってから料理に使いましょう。

この下ごしらえが終わったら、ホンビノス貝の中腸腺を取り除いて下さい。

この手順をきっちり行えばホンビノス貝を食べても、あたったなんて食中毒になる危険性を防ぐ事ができます。

死んでいるホンビノス貝の見分け方

ホンビノス貝は死んでしまうと、強い悪臭を出します。強い悪臭を出しているホンビノス貝はすぐに取り除きましょう。ほかの元気な貝に悪影響を及ぼす危険性があります。

全滅してしまう事もあるようです。悪臭がするホンビノス貝を見つけたらすぐに処分してくださいね。

ニオイで見分けるんだね!

冷蔵保存の方法

冷蔵保存の手順

  1. ホンビノス貝の下ごしらえを済ませる
  2. 濡らしたキッチンペーパーや新聞紙などで包む
  3. ラップやビニール袋などに入れて冷蔵庫に保存する

野菜室での保存がオススメです。貝は呼吸をしています。密封しないように気を付けましょう。ホンビノス貝は生命力が強く7日間ほど生きているようです。

保存すると鮮度はどうしても落ちていきます。安全に美味しく食べるには、3日以内で食べるようにしましょう。

スーパーで購入したホンビノス貝は、スーパーに出荷されるまでに日にちが経っている可能性もあります。早めに食べる事で食中毒などの危険を回避しましょう。

冷凍保存の方法

冷凍保存の手順

  1. 下ごしらえをしたホンビノス貝のからをしっかり洗う
  2. 水気をしっかりと切る
  3. 貝同士が重ならないように、保存袋に入れる
  4. 冷凍庫に入れて保存する

冷凍したホンビノス貝は1~2ヵ月ほど保存できます。こちらを目安に食べきって下さいね。

からつきのまま冷凍保存すると場所を取りますよね。酒蒸しにして、からを外し身と出汁だけで冷凍保存するのがオススメです。こちらもご紹介したいと思います。

ホンビノス貝を酒蒸しして冷凍保存する手順

  1. 下ごしらえをしたホンビノス貝をフライパンに入れる
  2. お酒を入れてフタをし、蒸し焼きにする
  3. 貝が少しずつ開きだすので、取り出す
  4. からを開いてスプーンなどで身を貝から取り出す
  5. 貝から出た出汁(だし)は、キッチンペーパーなどでこして沈殿物を取り除く
  6. こした後の出汁の中に貝を戻す
  7. 一回で使用する分ずつ小分けにして、保存袋やタッパーに入れて冷凍する

酒蒸ししたのに、ホンビノス貝が開かない時もあると思います。ホンビノス貝はアサリよりも開くまでに時間がかかります。

じっくり時間をかけて蒸すと開きます。開いたままにせず、貝が開いたら順番に取り出しましょう。長く火にかけてしまうと、身が硬くなります。

途中で、お酒が蒸発して水分がなくなってしまったら、お水を足して下さい。

冷凍したら、解凍して食べますよね♪美味しく食べられる解凍方法もご紹介したいと思います。

生のまま貝を冷凍した場合の解凍手順

  1. 30分ほど真水に浸ける
  2. 貝を開いて身を取り出す
  3. 冷水につけて戻す
  4. 水気を切って調理する

酒蒸しして冷凍保存した場合は、自然解凍をオススメします。

すぐ食べる場合は冷蔵保存、1~2ヶ月の長期保存したい場合は冷凍保存をうまく活用したいですね。

食中毒の危険性を防ぎながら、美味しくホンビノス貝を食べましょう♪

まとめ

  • 潮干狩りで採ったホンビノス貝には貝毒があり食中毒になる危険性があるが、スーパーで買った物は安全である
  • ハマグリに似ているが、ホンビノス貝は左右非対称で、弾力があり風味や甘みが強く、1年中採れる上に安価なため浜の救世主と呼ばれている
  • ホンビノス貝には良質なタンパク質や体に優しい栄養素がたっぷり含まれている
  • ホンビノス貝の下ごしらえは、水道水で洗い、砂抜きと塩抜きをして中腸腺を取り除く事で食中毒の危険を防ぎ、時短には50度洗いがオススメである
  • ホンビノス貝は死ぬと強い悪臭を出すため、見つけたらすぐに取り除き処分する
  • 冷蔵保存の場合は食中毒の危険を防ぐため早めに食べ、冷凍保存の場合はそのままか酒蒸ししてから冷凍するのがオススメである

ホンビノス貝の毒や食中毒の危険性、安全に食べるための下ごしらえや保存法などについて調べてみました。

スーパーで売っているものは安全ですが、潮干狩りで採ってきたホンビノス貝は食中毒の危険性があるという事がわかりました。

今まで、潮干狩りで採ってきた貝も安全だと思っていました。しかしこれからは、都道府県のホームページや、現地の漁業や水産研修所を確認したいと思います。

今回の記事を読んで参考にして頂ければ嬉しいです。ありがとうございました。