ボールペン汚れの落とし方!衣類や革製品などあるあるな箇所別に紹介

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ボールペン汚れのきれいな落とし方はあるのかしら?

日常生活で使用することの多いボールペンですが、うっかり服につけてしまった!ということはないですか?

夫のカッターシャツのポケットにボールペンのシミがついていることも、うちではよくあります。

ボールペンの汚れの落とし方は、ボールペンの種類によって適切な方法が異なります。

間違った落とし方をしてしまうと、かえってシミが広がり、汚れが落とせなくなってしまいます。

また、衣類以外の革製品や子供が壁にボールペンで落書きした汚れの落とし方もご紹介していきますね♪

落とせないと諦めて放置せずに、きれいに元通りにしていきましょう!

ボールペン汚れの落とし方はペンの種類によって違う

ボールペンのインクの種類は大きく分けて3つです。そして、インクの種類でシミの落とし方が違います。

初めに間違った対処をするとより頑固なシミとなり、落とすことが難しくなります。

そのため、大切なのはインクの種類にあったやり方を選ぶことです!

ボールペンに使われているインクは、次の3つのタイプに分かれます。

  • 油性
  • 水性(ジェルタイプ)
  • フリクション(摩擦の温度でインクが消えるタイプ)

ボールペンは、本体に商品名が書かれているものが多いです。

スマホなどで商品名を検索すると商品詳細が書かれているので、そこでインクのタイプを確認しましょう。

本体に商品名がない場合は、芯にメーカー型番が記載されています。

厄介な汚れ!油性のボールペンの落とし方

油性インクを落とすときは「インクの油分ごと溶かし出す」ことが重要です。

油性のボールペンは、油分だけでなく染料等が含まれているので、服の繊維に入り込みやすく落としにくい汚れの代表です。

油性ボールペンは、名前のとおり「油分」を含んだペンです。

汚れが定着してしまう前にすばやくシミ抜きすることは大切ですが、時間がたって乾いたインクでも、油性ならすぐに溶かせます。

ボールペンの油分を分解できるよう、アルコールを使った落とし方をご紹介します。

用意するもの(布についた場合)
  • 消毒用アルコール(手ピカジェルやエタノールなど)または除光液
  • タオルや不織布(汚れても良いもの)
  • 歯ブラシ
  • ぬるま湯

油性ボールペンに入っている油分は「アルコールに溶けやすい」特性があります。

手の消毒や掃除で使うアルコールスプレーで十分キレイになりますよ!

おすすめは布の繊維に密着するように、ジェル状タイプのものが効果的です。

また広範囲についてしまった場合、かなりの時間がたっている場合は固形せっけんも併せて使うと効果が高いです。

では、落とし方の手順をご紹介していきます。

<落とし方の手順>

  1. 色落ちしないか洗濯表示をチェック
  2. 裏返して、タオルを間に差し込む
  3. 消毒用アルコールまたは除光液をつけ、歯ブラシで細かく叩く
  4. ぬるま湯ですすぐ
  5. 洗濯機で洗濯する

下記で手順の内容を詳しく説明していきます!

<色落ちしないか洗濯表示をチェック>

今回使っていく消毒用アルコールは洗濯専用のアイテムではないため、事前に必ず色落ちや傷みがないかどうかチェックしてください。

また、洗濯表示を確認して「自宅で洗濯可能か」「水洗いが可能か」を把握しておくことも忘れずにお願いします。

綿、ポリエステル等であれば問題ないものがほとんどですよ。

<裏返して、タオルを間に差し込む>

シミの裏から消毒用アルコールまたは除光液をかけられるよう、シミの部分を裏返してタオルを差し込みましょう。

汚れの裏側から染み込ませることで、表面の汚れがタオルに移りやすくなります。

<アルコールや除光液をつけ、歯ブラシで細かく叩く>

タオルに移すように歯ブラシで細かく叩いていきましょう。

こするとシミがにじんで広がってしまうので注意してください!

間に差し込んだタオルに汚れが移ったら、タオルの位置を少しずつずらしてきれいな面が当たるようにしましょう。

<ぬるま湯ですすぐ>

ぬるま湯(38℃~40℃くらい)ですすぎ、汚れとアルコールを洗い流します。

汚れが取れていない場合は、3と4の工程を繰り返してください。

ある程度インクが取れていれば、多少汚れが残っていても次の洗濯で取り除けます。

<洗濯機で洗濯する>

最後の仕上げに、普段どおりに洗濯したら完了です!

水性ボールペンは水で浮かせて落とそう!

水性ボールペンは、水でインクを浮かせることと素早い対処がポイントです。

一度インクが乾いてしまった場合、繊維の中まで染み込み落とせないことがあります。

すぐに汚れに対処したほうが良いのでまずは応急処置のやり方です。

準備するもの
  • ティッシュ(ペーパータオル)
  • 固形せっけん

服の汚れた部分を水で濡らします。その上にティッシュを置いて、染み込んだインクが浮き上がって来るのを待ちます。

汚れ具合に応じて何度か繰り返した後、固形せっけんを付けもみ洗いしてください。

ポイントは泡をよく泡立てることです!

泡にインクの汚れが移ってきたら水で流します。

<しっかり洗う場合>

自宅でしっかりと汚れを落とす場合は、洗濯用の弱アルカリ性洗剤を使ってください。

落とし方は固形石けんと同じです。汚れに洗剤をつけ、やさしくもみ洗いしましょう。

汚れがなくなったら他の衣類と一緒に洗濯機にいれ、洗濯すればおしまいです。

汚れが落ちにくい場合は、お湯で洗うとさらに効果的ですよ!

フリクションタイプの汚れの落とし方

フリクションのインク汚れにはアイロンを使用するのが有効です!

フリクションインクのボールペンは、近年すっかり身近になり、文房具店では必ず見かけますよね。

頭の部分にラバー(消しゴム)がついている「消せるボールペン」で、とても人気があります。

フリクションインクは書いた部分をラバーでこすると消えますが、これは温度差を利用した仕組みです。

このインクは摩擦で60度以上の高温になると色が消えます。

もしフリクションボールペンで服を汚した場合は、この仕組みを利用して「アイロンをかけるだけ」できれいに消すことができますよ!

アイロンをかけるだけで汚れが落とせるんだな!

ボールペンの汚れが革製品についた場合の落とし方

革製品についたボールペンの汚れの落とし方は、合皮か本革で全く異なります。

まずは、汚れがついてしまった革の種類を確認してみてください!

合皮にボールペン汚れがついてしまった場合の落とし方

合皮にボールペン汚れが付着してしまった場合の落とし方をご紹介します。

合皮の汚れには、ネットやドラックストアでも簡単に手に入るエタノールがおすすめです。

エタノールは水性、油性の汚れの両方に効果があるため、ボールペンの種類に関係なく使うことができます。

洗い方もとても簡単ですよ!

エタノールを含ませた柔らかい布で、革についた汚れの部分をサッとなでるように拭き取るだけです。

拭き取るときは、決して激しく擦らないように注意してください。摩擦によって革が傷んでしまいます。

本革に汚れがついた場合はクリーニング専門店へ!

本革にボールペンの汚れがついてしまった場合は、革専用クリーニング店に任せるのが一番です。

本革はとてもデリケートな素材です。合皮と同じようにエタノールを使う落とし方にしてしまうと、逆に革を痛めてしまいます。


私も利用したことがありますが、革専用クリーニング店なので、ボールペンの汚れはすぐに取ってくれます!

しかし、時間が経ったボールペン汚れは、シミ抜き技術だけでは落としきれないこともあります。

その場合は、革専門店ならではの色修正という技術を使います。

この技術は、革専門の染料で色を調合して革を染め直し、シミを目立たなくしてくれます。

また、どうしても自宅で落としたい!という場合は、ネットで販売している「本革用クリーム」を使ってみるのもいいかもしれません。

本革用クリームを塗って汚れが落ちる場合もあるみたいなので、自宅で挑戦したい方は試してみてください!

ボールペンの汚れの落とし方!子供が壁に落書きした場合

目を離した隙に、子供がボールペンをもって壁に落書きをすると厄介ですよね。

実際、わたしも経験済みです。賃貸の壁だと、余計に気分が落ち込んでしまいますよね。

壁にボールペンの汚れが付いた場合は、何としても素早く処置してください!

壁紙が白い場合の落とし方、色や柄がついている場合の落とし方に分けてご紹介します。

壁紙が白い場合は塩素系漂白剤で一発!

壁紙が白い場合は、塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)を使って汚れを落とすことができます。

塩素系漂白剤を水で薄め、綿棒の先に付けて汚れ部分にトントン染みこませましょう。

数分放置し、色が落ちたら水拭きをしてください。そのあと、乾いた布で仕上げに乾拭きをしましょう。

このとき、仕上げの水拭きと乾拭きをしないで放置すると、薬剤が壁紙に染み込み、黄ばみの原因になるため注意してください。

塩素系の漂白剤を使うため、この作業を行うときには換気をしっかりしましょう!

こちらの画像は、私の子供が壁にボールペンで落書きしたものです。

黒色と赤色のボールペンで落書きをされましたが、すぐに塩素系漂白剤(キッチンハイター)で処理しました。

下の画像が、汚れを落として一か月ほどした壁の画像です。

黄ばみなどもなく、きれいに落とせているので本当に良かったです!

壁紙が色付きや柄がある場合の落とし方

消毒用エタノールや除光液を使って落とすことも可能です。コットンや綿棒などに染み込ませて、上から軽く叩きながら汚れを浮かしてください。

ポイントはこすらず、汚れに薬剤を染み込ませて落とすイメージで作業することです。

汚れが落ちたら、仕上げに水拭きと乾拭きをしてくださいね!

ボールペンが水性の場合は下記のやり方でも落ちる場合があります!

<壁紙専用消しゴムでこする>

ボールペン汚れを落とす消しゴムには、普通のプラスチック製消しゴムだけではなく、「壁紙の汚れ専用」の消しゴムもあります。

消しゴムを使う場合のポイントは、ごしごしこすらずに軽く汚れ部分をこすることです。

<歯磨き粉を使って落とす>

水性のボールペン汚れには、歯磨き粉を使って落とすこともできます。

不要な歯ブラシに歯磨き粉を付け、汚れの上から優しくこすりましょう。

こすっているうちに汚れが浮いてくるので、水拭きし、仕上げに乾いたタオルなどで上から拭き取りましょう。

目安は、2〜3回程度歯磨き粉と水でこする作業を行うと、きれいに汚れが落ちるはずです。

まとめ

  • ボールペン汚れの落とし方は、ボールペンの種類によって全く異なる
  • 油性ボールペンの汚れは、消毒用アルコールを使ってインクの油分ごと溶かす落とし方
  • 水性ボールペンの汚れは、水の力でインクを浮かせる落とし方
  • フリクションタイプのボールペン汚れは、アイロンで汚れを溶かす
  • 本革など、汚れが落ちないと思ったら革専用クリーニング専門店に任せる
  • ボールペン汚れはいずれにせよ、素早い処置がポイント
  • 壁についたボールペン汚れは、白壁なら塩素系漂白剤、色壁なら消毒液や除光液がおすすめ

ついつい諦めがちなのが、ボールペンの汚れですよね。

しかし、対応をきちんと覚えておくと意外にも簡単に落とせるものです!

ボールペンの種類と汚れがついた素材にあわせて、ぜひチャレンジしてみてください♪