魚の骨が喉に刺さって裏ワザを試すのは危険!正しい対処法はこれ!

これなに情報
記事内に広告が含まれています。

魚の骨が喉に刺さったことはありますか?その時、どんな方法で取りましたか?

インターネットで検索すると、魚の骨が刺さった時の裏ワザがいくつか出てきます。

でも試すのは待ってください!その裏ワザ、危険かもしれません!

世の中で知られる裏ワザの中には、症状を悪化させる可能性があるものがあります。

特に、「ご飯を丸飲みする」という裏ワザは絶対にNGです。

私も子どもの頃に魚の骨が喉に刺さると、「ご飯を丸飲みして!」と両親に言われ試しました。でも危険な対処法だったのです。

これから魚の骨が喉に刺さってしまった時の正しい取り方と間違った取り方をお伝えします。

知らずに間違った方法を試すことで、喉に刺さった魚の骨が取れなくなってしまう危険もありますよ!

正しく知って、おいしく楽しく魚を食べましょう!

危険!魚の骨が喉に刺さった時のNG裏ワザ5つ

魚の骨が喉に刺さった時の裏ワザとして知られているもののうち、危険なもの、効果に根拠がないものはこちらです。

  • ご飯を丸飲みする
  • 唾を飲む、水を一気飲みする
  • ピンセットなどを使って自分で取る
  • ツボを押す
  • 自然に溶けてなくなる

ご飯の丸飲みは魚の骨が喉に刺さった時の裏ワザとして「有名」ですよね。

しかし、これは試してはいけない裏ワザですよ。それでは一つずつ解説していきます。

ご飯を丸飲みすると骨が深く入り込む危険大

ご飯を丸飲みすることで、魚の骨が深く喉に刺さってしまう危険性があります。

ご飯を丸飲みすることで骨が取れることもあるかもしれません。

しかし、その骨が太くて大きい骨だった場合、その後食道や胃、小腸、大腸を通る時にそれらの臓器の粘膜を傷つけてしまう可能性も考えられます。怖いですね。

私も子どもの頃、ご飯を丸飲みするように言われて試していましたが、何事もなくてよかったと今思います。

学校の先生にご飯を丸飲みするように言われた子どももいるらしい。正しい知識を持って欲しいな。

唾や水を飲むのも骨が深く入り込む危険大

ご飯同様、唾を無理に飲んだり、水を一気飲みしたりすると魚の骨が深く喉に刺さってしまう危険性があります。

魚の骨が喉に刺さっている時に何かを飲むと痛いですよね。

それはもしかしたら、骨がより深く刺さっているからかもしれません。

ご飯の丸飲み同様、喉に強い力をかけるような行為は危険です。

ピンセットを使って自分で取るのは難しい上危険!

喉に刺さった魚の骨をピンセットを使って自分で取るのも危険が多くやめておいた方がいいですよ。

喉の粘膜を傷つけてしまったり、骨が取りきれずに残ってしまったり、骨が深く入り込んでしまったりするかもしれません。

大人であれば、刺さった位置が喉の浅い位置で口を開けた時に骨が見えている場合は、先の丸いピンセットを使って取ることも可能、という意見もあります。

これを試す場合、自分ではやらずに誰か他の人に取ってもらいます。

しかし、素人がピンセットで喉に刺さった骨を取るのはかなり難しいようです。

私だったら、人に頼むのも頼まれるのも怖い!

あなたがピンセットで取ろうとして失敗したことで、医療機関での処置が難しくなる、気管に異物が入ってしまうリスクも考えられます。

やはり自分で取ろうとするのはおすすめしないです。

ツボ押しはプロにおまかせ?根拠もあいまい

魚の骨が喉に刺さった時に押すとよいと言われるツボがあるそうです。

私も初めて知りましたが、これぞまさに裏ワザですね。

しかし、これも科学的・医学的根拠がはっきりしない、と言われています。

たとえ効果があるとしても、ツボを的確に刺激するのはプロでないと難しいです。

したがって、ツボ押しもあまりおすすめできません。

自然に溶けてなくなるは迷信?骨は必ず取りましょう

喉に刺さった骨を放置しておいたら、自然に溶けてなくなるという説もあるようですが、それは迷信です。

刺さった骨が幸いにもぽろりと取れる可能性はゼロではありませんが、溶けてなくなることはまずありません。

必ず正しい方法で取り除くことが大切です。

魚の骨が喉に刺さった時の正しい取り方と予防法

魚の骨が喉に刺さった時の正しい取り方、それは慌てず、落ちついて「うがいをする」です。

とてもシンプルな方法ですね。何度かうがいをしても取れない場合は、病院で取ってもらいましょう。

子どもの場合、喉に刺さった魚の骨の取り方は?

子どもの場合も魚の骨の取り方は同じで、基本はうがいです。

パニックになっていたらまずは落ち着かせます。落ち着いてから、うがいをします。

何度かうがいをしてもまだ痛がる場合は病院を受診しましょう。

子どもの年齢によってはうがいができなかったり、症状をうまく言葉で伝えられなかったりします。

子どもの場合は年齢に応じて無理せず、初めから病院を受診した方が安心ですよ。

ちなみに、我が家には2歳半の子がいますが、イヤイヤ期まっさかりです。

魚の骨が喉に刺さってしまったら、落ち着かせてうがいするのは難しいかもしれません。

魚の骨が喉に刺さらないためにできる予防法

大人も子どもも魚の骨が喉に刺さらないために気をつけるといいことは何?

魚の骨が喉に刺さらないためにできることは次の3つです。

  • 魚の骨を丁寧に取り除いてから食べる
  • 骨を砕くようによく噛んで食べる
  • 骨なし魚を活用する

当たり前のことですが、最初の2つはとても重要です。

食べる時に気をつけたい、骨が大きい魚って何かな?

魚の中でも特に注意が必要なのがタイです。

タイの骨は骨が太くて硬いので、万が一喉に刺さってしまったら大変です!

タイを食べる時はしっかりと骨を取り除いて、ぜひ慎重に。

その他サバやタチウオも骨が太くて長いので要注意ですよ。

サンマやイワシ、ウナギは骨が小さいですが、それでも刺さることはあります。

私の妹は子どもの頃にウナギの骨が喉に刺さってトラウマになり、しばらくウナギが食べられなくなりました。(大人になった今は大好物です。)

また、お子さんに「よく噛んで食べようね」と伝えるのは食育にもなります。

そして「魚は骨があるもの」と食事を通して教えることも食育の一環として大切です。

しかし、年齢の低いお子さんはまだよく噛んで食べるのが苦手です。

骨の少ない部位を選んで取り分けてあげるのがいいですが、それでも心配ですし、手間もかかります。

そんな時、骨なし魚はとっても便利!私もよく使っていますが、骨を取るのを面倒くさがる大人にも好評です。

骨が怖くて、もしくは面倒で魚料理を敬遠してしまう場合は、骨なし魚をうまく活用すると献立が豊かになりますよ!

魚の骨が喉に刺さったら病院に行くべき?

魚の骨が喉に刺さって、病院に行くべきか否か迷いますね。

しかし、うがいをしても取れない場合は病院に行きましょう。受診の目安はこちらです。

  • 喉の痛みが続いている
  • 発熱する、首が腫れてしまう

喉の痛みが続いている、ということは魚の骨がまだ残っているということです。

痛みの強さにもよりますが、1日経っても痛みが取れない時は病院を受診しましょう。

発熱や首の腫れは、魚の骨が刺さったことで炎症を起こしたり、膿が溜まっていたりするサインです。1日待たずにすぐに病院に行きましょう。

もしかしたら自然に取れるかもしれないし、刺さった骨を放置したらダメなのかな?

喉に刺さった魚の骨を自己判断で放置するのは絶対ダメです!

もしかしたら刺さった骨が喉の奥深くに入り込んで、病院で取るのも困難になり、最悪手術になることもあるそうです。

また、傷口から細菌が入って炎症を起こすことも考えられます。

刺さった魚の骨が取れない時は迷わず病院に行きましょう。

魚の骨が喉に刺さった時に受診するのは何科?

病院って何科を受診したらいいの?

魚の骨が喉に刺さった時に受診するのは、耳鼻咽喉科です。

刺さっている骨の位置がそれほど深くなければ、近所のクリニック等で取ってもらえます。

しかし、位置が悪く内視鏡を使用する場合は大きな病院でないと診てもらえないこともあります。

クリニックにかかる場合は一度問い合わせしてみるといいですよ。

子どもも耳鼻咽喉科?それとも小児科?

子どもの場合も同じく耳鼻咽喉科を受診しましょう。

私もそうなのですが、子どもの体調のこととなるととりあえず小児科を受診しがちです。

しかし、喉に刺さった魚の骨の除去には専門の器具が必要で、それらが小児科にはないことがほとんどだそうです。

つまり、最初に小児科に行くのは時間のロス!

少しでも早く骨を取ってもらうために、耳鼻咽喉科に直行しましょう!

急な事態で慌てないためにも、近所の耳鼻咽喉科を調べておくと安心ですよ!

まとめ

  • 魚の骨が喉に刺さった時の裏ワザとして知られている、「ご飯を丸飲みする」「唾を飲む、水を一気飲みする」は骨がより深く喉に刺さってしまう危険があるので試してはいけない
  • 魚の骨が喉に刺さった時の裏ワザとして知られている、「ピンセットなどを使って自分で取る」は、喉の粘膜を傷つけてしまう、骨が取りきれずに残ってしまう、骨が深く入り込んでしまう可能性があるので試すのは危険
  • 魚の骨が喉に刺さった時の裏ワザとして知られている、「ツボを押す」「自然に溶けてなくなる」は科学的・医学的根拠がはっきりしないので効果が期待できない
  • 魚の骨が喉に刺さった時の正しい取り方は慌てず、落ちついて「うがいをする」こと
  • 子どもの場合の喉に刺さった魚の骨の取り方は大人と同じで「うがいをする」こと。子どもの年齢によってはうがいができなかったり、症状をうまく言葉で伝えられなかったりするので、無理せず、初めから病院を受診した方が安心
  • 魚の骨が喉に刺さらないためにできることは「魚の骨を丁寧に取り除いてから食べる」「骨を砕くようによく噛んで食べる」「骨なし魚を活用する」の3つ
  • 特にタイの骨は太くて長いので注意が必要。その他サバやタチウオも骨が太くて長い
  • 魚の骨が喉に刺さった時、「喉の痛みが続いている」「発熱する、首が腫れてしまう」場合は病院を受診する。喉の痛みは1日続いていたら受診の目安
  • 刺さった骨を放置するのはNG。刺さった骨が喉の奥深くに入り込んで、病院で取るのも困難になり、最悪手術になる、傷口から細菌が入って炎症を起こす危険性がある
  • 魚の骨が喉に刺さった時に受診するのは、大人も子どもも耳鼻咽喉科

「魚の骨が喉に刺さったらご飯を丸飲み」は昔から言われる裏ワザですが、今ではやってはいけないこととされています。

しかし、この事実を知らない人もまだ多く、大人が子どもに誤った対処法を試してしまうことも多いようです。

子どもが痛い思いをするのはかわいそうですし、魚を嫌いになって欲しくありません。

正しい方法は「うがいのみ」であることがもっと世間に認識されるといいなと願っています。