水洗いできるものほぼすべてに使えて便利なオキシクリーン。
とくに洗濯機の掃除にオキシクリーンは持ってこいです!
しかし、「オキシクリーンで洗濯機を掃除すると壊れる。」という口コミがあります。

洗濯機はカビも繁殖しやすいし、洗濯機を丸ごと洗いたいわ…。
結論からいうと、オキシクリーンで洗濯機を掃除すると、『正しい掃除方法じゃないと』壊れる。が正しいです。
今回は、オキシクリーンで洗濯機を掃除すると壊れる理由と、正しい掃除方法を紹介します。
もし間違った掃除方法でオキシクリーンを使えば洗濯機は壊れます。
ですが、今回紹介する掃除方法ならカビの繁殖を防ぎ、洗濯機についている汚れもきれいになります。
これから詳しく説明するのでぜひ読んでみてくださいね。
オキシクリーンで洗濯機を掃除すると壊れる理由
オキシクリーンで洗濯機を掃除すると壊れる理由は、以下のことが考えられます。
- 酸素系漂白剤に対応していない
- 排水管に汚れ、泡が詰まる
- 洗濯機で対応できる水温以上のお湯を入れる
まず、家の洗濯機で次の2点を確認してみましょう!
- 酸素系漂白剤は対応しているか
- 対応できる水温は何度までか
これから詳しく説明しますが、酸素系漂白剤に対応していて、40~60度のお湯に対応していれば、オキシクリーンで洗濯機を掃除することが可能です!
また、縦型洗濯機とドラム型洗濯機だと、ドラム型の方が壊れる、とも言われていますが、ドラム式でも壊れない掃除方法も後で紹介しますのでぜひご覧ください。
酸素系漂白剤に対応していない
洗濯機の種類によっては、酸素系漂白剤が使えない洗濯機があります。
オキシクリーンは、「酸素系漂白剤」という種類の洗剤です。
酸素系漂白剤には、過酸化水素や過炭酸ナトリウムが入っています。
この過炭酸ナトリウムが溶けると、過酸化水素と炭酸に分解されて酸素が発生し、その酸素で汚れを浮かせます。
これが、オキシクリーンが水洗いできるものすべてに使える理由のひとつです。
縦型の洗濯機より、ドラム式洗濯機の方が使えないものが多いようです。
まずは、家の洗濯機が酸素系漂白剤が使えるのかを確認してみましょう。
もし、酸素系漂白剤が使えない洗濯機だった場合、残念ながらオキシクリーンでの掃除はできません。
排水管に泡が詰まる
泡立ちにいいオキシクリーンをたくさん入れすぎてしまうと、排水管に泡が詰まる可能性があります。
オキシクリーンの中には、アメリカ産と日本産があります。
この二つは何が違うかというと、「界面活性剤が入っているかどうか」です。
アメリカ産のオキシクリーンには界面活性剤が入っています。
界面活性剤は泡立ちやすいので、入っていないものより洗浄力があります。
これは、掃除をする上でかなりのメリットですが、洗濯機の掃除に関しては、排水管に汚れを吸着した泡が詰まやすく壊れるというデメリットになります。
家にあるオキシクリーンが日本産か、アメリカ産かを確認してみましょう。
特にドラム式洗濯機はオキシクリーンの泡が排水管に詰まりやすいため、壊れると言われています。
洗濯機で対応できる水温以上のお湯を入れる
オキシクリーンで洗濯機を掃除する時は、40~60度のお湯を使うのですが、洗濯機によっては「〇度以上のお湯は使用不可」など高温のお湯が使えない洗濯機もあります。
洗濯機が対応している水温以上のお湯を入れてしまえば、もちろん壊れてしまいます。
ですが、例えば家の洗濯機が50度以上のお湯が使用できない場合、40度のお湯なら使用できることになりますよね。
まずは、家の洗濯機の使用できる水温を確認し、対応可能な温度のお湯を用意しましょう!
オキシクリーンの洗濯機掃除でドラム式が壊れる理由
ドラム式の洗濯機が壊れやすい理由は、浮いてきた汚れをすくえずに詰まることが考えられます。
ドラム式洗濯機は、洗濯槽が斜めになっているので、高水位まで水が溜まったあとに開けると、どうなるか。もちろん水が出てきてしまいますよね。
なので、ドラム式洗濯機は一度回すと途中で開けられないものが多いです。
あとで掃除方法を紹介しますが、オキシクリーンを使った縦型洗濯機の掃除では浮いてきた汚れをネットなどですくいます。
ドラム式洗濯機は途中で開けられないので、浮いてきた汚れをすくえずに汚れが排水管に詰まってしまうので壊れやすいと言われています。
しかし、正しいやり方でやれば、ドラム式洗濯機もオキシクリーンを使ってきれいに掃除することができます!
次は実際にオキシクリーンで洗濯機を掃除するやり方を紹介します。
オキシクリーンで洗濯機を掃除するやり方
それでは、オキシクリーンで洗濯機を掃除するやり方を洗濯機別に紹介します。
ドラム式洗濯機は洗濯槽が斜めになっているため、オキシクリーンが全体に行き渡らず、洗濯槽全体をきれいにすることができません。
しかし、これから紹介する正しいやり方なら、ドラム式洗濯機でも洗濯槽全体をきれいにすることも可能です!
このやり方と、あとで紹介する重要なポイントを抑えれば、あなたの家の洗濯機はあっという間にきれいになります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!最初に用意するものを紹介します。
- オキシクリーン
- お湯(40~60度)
- 浮いてきた汚れをとるネットや網
オキシクリーンの量は、お湯4リットルに対して約28グラム(付属のスプーン1杯分)です。家の洗濯機の水量を確認してください。
縦型洗濯機の掃除のやり方
- 洗濯機にお湯を高水位まで溜め、お湯で溶かしたオキシクリーンを入れる
- 「洗いコース」で5分間回す
- 一時停止して4時間放置する
- 汚れが浮いてきたらネットや網で汚れをすくって排水する
- 「洗濯槽洗浄コース」なければ「通常コース」で2回ほど回す
- 終わったあとに洗濯槽に汚れが付いていたらキッチンペーパーなどでふきとる
- フタを開けて洗濯槽を乾燥させる
「洗濯槽洗浄コース」なければ「通常コース」で回してください。
その場合は1回だと汚れがまだ残っている可能性が高いので、最低2回以上回すことをお勧めします。
ドラム式洗濯機の掃除のやり方
- お湯で溶かしたオキシクリーンを洗濯機に入れる
- 洗濯槽の約4割ほどまでお湯を入れる
- 「洗濯槽洗浄コース」なければ「通常コース」で汚れが出なくなるまで回す
- 終わったあとに洗濯槽に汚れが付いていたらキッチンペーパーなどでふきとる
- フタを開けて洗濯槽を乾燥させる
ドラム式洗濯機は、途中で開けることができないので、オキシクリーンを入れたら何回か洗濯機を回しましょう。
「通常コース」1回だけだと、十分に汚れが落ちない可能性があります。最低2回以上は回すことをお勧めします!
また、オキシクリーンから『ドラム式洗濯機専用』の粉末も売っているので、そちらを使うのも手です。
オキシクリーンで洗濯機を掃除するときのポイント
オキシクリーンで洗濯機を掃除する際に気をつけてほしい重要ポイントを紹介します。
せっかくオキシクリーンを使っても、その効果を最大限に発揮できなければ掃除をした意味がないですよね。
オキシクリーンで洗濯機を掃除する時にはお湯を使いますし、やり方を間違えてまた最初からやり直し…。なんてことになったら、水道代がもったいないです。
このポイントを抑えるだけで、オキシクリーンの効果を最大限に発揮できますのでぜひ実践してみてください!
オキシクリーンをよく溶かす
オキシクリーンは、お湯で溶かすことで効果を発揮しますので、粉末が完全に溶けるまでよくかき混ぜて溶かしましょう!
オキシクリーンで洗濯機を掃除しても、あまり効果を感じなかった人の口コミを見てみると、「オキシクリーンが洗濯槽に残っていた」という口コミがいくつかありました。
これは、オキシクリーンが完全に溶けていない証拠です。
また、溶かす際のお湯の温度もかなり重要なポイントなので、次で説明しますね。
お湯の温度は必ず40~60度にする
酸素系漂白剤は、水で溶かしてもあまり効果を発揮しません。
オキシクリーンは、「酸素系漂白剤」という種類の洗剤でしたよね。
かと言って、60度以上のお湯だと逆に効果が弱まり、またほとんどの洗濯機は高温に対応していないものが多いです。
なんとなく、高温のほうが効果がありそうな気がしてしまいますが、60度以上のお湯を入れてしまうと洗濯機の故障の原因となります。
なので必ず40~60度のお湯を用意しましょう。
オキシクリーンを使う前に糸くずフィルターを掃除する
糸くずフィルターは取り外し可能ですので、見える範囲の汚れ、ゴミはあらかじめ掃除しておくのがポイントです。
オキシクリーンで漬け置きしているときに、浮いてきた汚れをネットや網ですくいますが、あれは外からは見えない内側の汚れが浮いてきています。
また、普段から糸くずフィルターを掃除した方が、排水管に汚れ、ゴミが詰まりにくくなります。
放置時間は4時間
4時間放置した場合と、6時間放置した場合で汚れの落ち具合を比べた実験で、落ち具合はどちらも変わらなかったという結果が出ています。
オキシクリーンを入れて放置する際に、長い時間放置したほうが汚れが浮いてきそうな感じがしますが、オキシクリーンを洗濯機にいれたあとに放置する時間は4時間にしましょう。
長い時間放置すると、洗濯機が痛んでしまう可能性もあるので、4時間放置したあとは排水して、「通常コース」で洗濯機を回しましょう。
オキシクリーンは洗濯機以外の掃除にも使える!
オキシクリーンは洗濯機以外にも、水洗いできるほぼすべてのものに使えます。とっても便利ですよね!
オキシクリーンで洗濯機を掃除している間に、別の場所も掃除できれば効率よく家の中をきれいにすることができます!
それでは、洗濯機以外にオキシクリーンで掃除ができるものを汚れ別に紹介します。
ふきんの汚れや匂い
- 鍋にふきんと水500mlを入れ、5分程度沸騰させてから火を止める
- お湯が40~60度になったら、オキシクリーンをスプーン3/4杯入れ、20分程度おく
- 流水でよくすすいだあと、洗濯する
キッチンや食卓で毎日使う布巾。食べ物などの汚れや匂いがついて、衛生的にも気になりますよね。
洗濯だけで落ちないこともあるので、オキシ漬けでサッパリさせましょう!
茶渋やコーヒーの汚れ
- 40~60度のお湯500mlに対し、オキシクリーンをスプーン3/4杯入れよく溶かす
- 食器を入れて、20分程度つけ置きする
- 流水でよくすすぐ
食器の汚れで意外と厄介なのが茶渋やコーヒーの汚れです。
これも付け置きしてスポンジで軽くこするだけで簡単に落とすことができます。
洋服についたシミや黄ばみ
- 40~60度のお湯500mlに対し、オキシクリーンをスプーン3/4杯入れよく溶かす
- 汚れている部分に直接かけて5分程度おく
- 乾いたタオルで叩くように拭き、水拭きする
黄ばみが気になる洋服はオキシ溶液で付け置きするのもおすすめです。付け置きした後は洗濯機で洗いましょう。
普段の洗濯にオキシクリーンを加えることで、消臭効果も期待できますよ!
カーテンやマットなどについた匂い
- 40~60度のお湯4Lに対し、オキシクリーンをスプーン1杯入れよく溶かす
- 20分程度つけ置きする
- 流水でよくすすぎ、洗濯できるものはすすいだあとに洗濯する
オキシクリーンで洗う前にマットやカーテンが洗濯できるものか、洗濯表示ラベルで確認してください。
床や壁の汚れ
- 40~60度のお湯4Lに対し、オキシクリーンをスプーン1杯入れよく溶かす
- 雑巾を染みこませ軽く絞る
- 床や壁の汚れをふき取り、水拭きする
気になる部分を集中的に落としたい場合はキッチンペーパーを使ってパックしてみましょう!
キッチンペーパーにオキシ溶液をつけて20~30分放置してふき取ります。
エアコンのフィルターや扇風機などのファン
- 40~60度のお湯4Lに対し、オキシクリーンをスプーン1杯入れよく溶かす
- 20分程度つけ置きする
- 流水でよくすすぎ、よく乾かす
ワンシーズン使ったエアコンや扇風機は、よく見るとほこりまみれになっています。
扇風機はつけ置き掃除をしてほこりが被らないようにしておけば、来年の夏に使うとき気持ちよく使えますよ!
ベランダや玄関の汚れ
- 40~60度のお湯4Lに対し、オキシクリーンをスプーン5杯入れよく溶かす
- 汚れている場所にかけて、5分程度おく
- ブラシでこすり、水洗いか水拭きする
ベランダは雨や砂で汚れがちですよね。玄関も子どもが返ってくると砂や泥が目立ちます。
毎日の掃き掃除に加えて、定期的にオキシクリーンを使って水洗いしたいですね。
まとめ
- オキシクリーンで洗濯機を掃除すると壊れる理由は、洗濯機が酸素系漂白剤に対応していないからである
- 他にも排水管に泡、汚れが詰まる、対応している水温を超えたお湯を入れるからという理由もある
- オキシクリーンで洗濯機を掃除するとドラム式の方が壊れる理由は、つけ置き時に浮いてきた汚れが取れずに排水管が詰まるからである
- オキシクリーンで洗濯機を掃除するときは、オキシクリーン、40~60度のお湯、ネットや網を用意する
- オキシクリーンで洗濯機を掃除するときのポイントは、オキシクリーンをよく溶かすことである
- 他にもお湯の温度は必ず40~60度にする、オキシクリーンを使う前に糸くずフィルターを掃除する、放置時間は4時間までにすることである
- オキシクリーンは、洗濯機以外の掃除にも使える
オキシクリーンで洗濯機を掃除すると壊れる理由と、正しい掃除方法を紹介しました。
洗濯機はほぼ毎日使う家電ですので、なるべく清潔を保っていたいですよね。
今回紹介した掃除方法なら、だれでも簡単に、どの洗濯機でもきれいに掃除することができます。ぜひ実践してみてくださいね!