オキシクリーンを使ったのにカビが落ちない…。
もし、オキシクリーンでカビが落ちない場合は溶かす水の温度か濃さ、または掃除の方法に原因があるかもしれません。
薬局やスーパーでよく売られているオキシクリーンですが、洗濯や掃除でどこにでも使えると話題ですよね。
しかし、方法を守らないとなかなか力を発揮してくれないのも事実です…。
また、どうしてもオキシクリーンでカビが落ちない場合は塩素系漂白剤を使うと簡単に落とすことができますよ!
この記事では、オキシクリーンでカビが落ちない場合にどんな原因があるのか、カビを取るにはどうしたらいいのかを紹介します。
最後まで読んでいただければ、お風呂やタオルや衣類のしつこい黒カビももう怖くありません。
私と一緒にオキシクリーンの使い方を確認していきましょう!
オキシクリーンでカビは落ちない?正しい使い方とは?
オキシクリーンでカビは落とせますが、場合によってはなかなか難しいこともあります…。
そんなときは溶かす水の温度、掃除の方法、または溶液の濃さを見直してみましょう。
下記にオキシクリーンでカビを落とすためのポイント3つを挙げました。
これら3つのポイントをひとつひとつ確認していきましょう!
水の温度は40から60度が効果的
オキシクリーンを使うときの水の温度は40~60度が最も効果を発揮します。
カビがなかなか落ちない場合は、オキシクリーンを溶かす水の温度が低いのかもしれません。
また、オキシクリーン溶液に浸け置く場合は保温する必要もあります。
1時間は40~60度の温度を保ちたいので、蓋をしたり、もっと高い温度にしたりしなくてはなりません。
そうしないと、十分なカビを取る効果は得られない場合が多いです。
オキシクリーンでカビが落ちないときは、高温のお湯で行えているか確認してみましょう。
でも、お湯を沸かしたり給湯器で温めたりするのは大変…。
お湯を沸かすのも、給湯器で60度近くまで温めるのもかなり大変ですよね。
ですから、我が家ではオキシクリーンを冬場はあまり使わないようにしています。
夏場なら、保温しておくのも難しくないですし、お湯も温めやすいですし、おすすめですよ!
方法はカビを落としたい物の種類によって使い分けよう
オキシクリーンを使ったカビを落とすのに適した方法は大きく分けて3種類あります。
- オキシ漬け
- オキシかけ
- オキシこすり
この3つ以外にも、我が家では、普段の洗濯にオキシクリーンを少し足して衣類のカビ予防をしています!
しかし、この方法にはカビを落とすまでの効果は無かったので、それ以外の3つの方法をご紹介しますね。
<オキシ漬け>
オキシ漬けとは、お湯を入れたバケツにオキシクリーンを溶かし、そこに洗濯したいものを入れ、浸け置く方法です。
洋服やタオル、洗濯槽のカビが落ちない場合にとても効果的ですよ。
我が家ではカビ取りだけでなく、普段の洗濯で頑固な汚れもこの方法を使えば楽に落とすことができました!
<オキシかけ>
オキシかけとは、オキシクリーン溶液を作り、部分的に溶液をかけて、5分ほど置いた後によく水拭きをする方法です。
この方法なら、カーペットやカーテンのカビなど全部を洗うのが困難な物でも、それほど負担なくカビを落とすことができます!
<こすり洗い>
こすり洗いの方法は、オキシクリーン溶液をまき、5分ほど置いてからブラシでよくこすります。
この方法は、浴室や玄関、ベランダのカビ取りにとても効果的です!
知らぬ間に浴室の溝にカビが広がっていたなんてこと、ありませんか?
うちも浴室の頑固な黒カビに悩んでいます…。
こすり洗いは、そんな黒カビをオキシクリーンの漂白力とこする摩擦力で落とすことができるのです。
浴室、玄関、ベランダなど水がまける場所の掃除はこのこすり洗いを実践してみてください!
お湯に適量を溶かして使おう
オキシクリーンを溶かす量を調節するとカビが落ちやすくなります。
下記にお湯の量とオキシクリーンの量、浸け置く時間を表にしたものをまとめました。
お湯の量 | オキシクリーンの量 | 浸け置く時間 | |
オキシ漬け | 4L | 専用スプーン1杯 | 20分~6時間 |
オキシかけ | 500ml | 専用スプーン1杯 | 5~10分 |
オキシこすり | 4L | 専用スプーン5杯 | 5~10分 |
このように、オキシクリーンを使う方法によって、濃さや浸け置く時間に違いがあるのがわかります。
これよりオキシクリーンの量が少なかったり、浸け置く時間が短かったりするとカビは落ちにくいでしょう。
この表を参考にしてオキシクリーンの溶液の濃さや浸け置く時間を調節してみてくださいね!
オキシクリーンでどうやっても落ちないカビは?
オキシクリーンを正しい方法で使っても、カビが頑固すぎて落ちない場合は、下記の2つの方法を試して見てください!
- オキシクリーンの量を増やす
- 塩素系漂白剤を使う
しかし、オキシクリーンを入れすぎても水に溶けず、効果を発揮できませんので入れ過ぎは良くないです。
入れすぎないようにオキシクリーンは少量ずつ加えるのをおすすめします。
また、塩素系漂白剤は有名なものだと、カビハイターがありますよね。
このカビハイターなどの塩素系漂白剤は、オキシクリーンを超えるかなり強力な殺菌力を持っています。
しかも、色物の洋服などは塩素系漂白剤を使うと、カビだけでなく布の色も落としてしまいます。
しかも、塩素系漂白剤は人体にとても有害で、取り扱いに注意が必要なのです…。
次は塩素系漂白剤の取り扱いについて、どんなことに気をつけたらいいのかを解説します!
命に関わる!塩素系漂白剤の取り扱い方について
塩素系漂白剤を使うときは酸性洗剤と混ぜない、換気をする、目や肌に直接触れないようにするのを徹底してください!
洗剤のパッケージに「混ぜるな危険」の文字をよく見かけませんか?
それは、酸性の洗剤と混ぜると有毒な塩素ガスが発生してしまい、最悪の場合、死に至ってしまうからなのです。
よくあるのが、酸素系漂白剤を使った後に、よく洗い流さずにその上から塩素系漂白剤をまいてしまう危険行為です!
オキシクリーンなどの酸素系漂白剤に重ねて塩素系漂白剤を使うのは非常に危ないです!
酸素系漂白剤(オキシクリーン)の上に塩素系漂白剤を使うのは絶対に止めましょう。
酸性洗剤の他にも、お酢やアルコールと混ざっても有毒なガスが発生しますので、覚えておいてくださいね!
「混ぜるな危険」を見たときに、以前の私だったら、混ぜなければいいのね!とあまり気にしていませんでした。
しかし、混ぜる気がなくても混ざってしまうことを知って、もっと注意深く確認したほうがいいと思うようになりましたね…。
また、塩素系漂白剤は独特の強い臭いも気分が悪くなる原因になりますし、直接触れるのも人体へのダメージが大きいです。
換気とマスク、ゴム手袋、あったら防護メガネも準備して、注意しながら作業するようにしましょう。
このように、取り扱いに注意が必要な塩素系漂白剤ですが、カビ取りの強さも非常に強力です。
ですから、オキシクリーンと塩素系漂白剤を使い分けることによって、カビ取りを効果的に行いましょう!
オキシクリーンでカビを取るときの注意点4つ!
まずここでは、オキシクリーンを使ったカビ取りの注意点を4つご紹介します。
- ゴム手袋を着用する
- マスクをし、換気に気を配る
- オキシクリーンが使用できないものに注意する
- 他の塩素系漂白剤と混ぜない
オキシクリーンは酸素系漂白剤で人体に害は少ないですが、より安全に使うために注意すべきことがあります。
少し知っているだけで大違いなので、お風呂のカビ取りを行う前に確認してみましょう!
ゴム手袋を着用する
オキシクリーンを使うときは肌荒れの原因になるため、ゴム手袋をつけて作業しましょう。
塩素系漂白剤ほどではないですが、オキシクリーンも肌荒れを引き起こします。
特に乾燥する時期の指先のひび割れやささくれは辛い…。
体にも環境にも優しいとは言われますが、やはり洗剤なので、直接触れるのはやめたほうがいいですね。
漂白剤に触れたとき、指がヌルヌルしたことはありませんか?
私は今まで、洗剤がついたからヌルヌルしているのかなと思っていました。
しかし、それはあなたの皮膚が漂白剤によって溶けている証拠なのです…。
それを繰り返しているとどんどん肌荒れがひどくなっていってしまうので、ゴム手袋を着用して作業するようにしましょう!
マスクをして換気に気を配る
カビの胞子やオキシクリーンの粉末の吸い込みを防止するため、必ずマスクと換気に気を配って作業しましょう。
カビ取りをする際に、カビの胞子が飛び散ることがあります。
また、私の実体験ですが、オキシクリーンで排水口掃除をしたときに換気扇を回した状態で粉末の洗剤をまきました。
そうすると、粉末が風の流れによって飛び散り、思いっきり吸い込んでしまったことがありました…。
粉末の洗剤をまく際は、換気扇を一時停止し、マスクをして吸い込まないように本当に注意してください!
この例でいくと、掃除で使うオキシクリーン溶液を作るときに粉末を吸い込む恐れがあるので注意しましょう。
オキシクリーンが使用できないものに注意!
オキシクリーンは水洗いできないものと金属類は色落ちや傷みの原因になるので使わないのをおすすめします。
また、その他のオキシクリーンが使えない素材は以下の通りです。
- シルク(絹)
- ウール(羊毛)
- 革製品
- 水洗いできないもの
- ステンレス以外の金属
オキシクリーンを布類に使う際には、上記の素材に気をつければほぼ失敗なく洗濯ができます。
しかし、金属類に関しては見極めが難しい場合が多いと思います。
例えば食器もステンレスのものもあれば、鉄やニッケルのものがあったり、真鍮(しんちゅう)のものがあったり様々ですものね…。
金属類はどれがステンレス製なのか見分けがつきにくい!
金属類の傷みや錆びを防ぐために、オキシクリーンを金属類には使わないのをおすすめします。
このように、オキシクリーンでカビ取りをするときは、使用できない素材に注意して行いましょう。
塩素系漂白剤と混ぜてはいけない
カビ取り効果アップのために他の塩素系漂白剤などと混ぜるのは絶対にやめましょう!
上記で説明した通り、オキシクリーンと塩素系漂白剤が混ざると有毒な塩素ガスが発生し、場合によっては命に関わります。
他にも、はじめにオキシクリーンを使ってカビが落ちず、それに重ねて塩素系漂白剤をまくのも非常に危ないです…。
そういうときは、1度オキシクリーンをちゃんと洗い流してから、塩素系漂白剤を使用するようにしましょう。
しかし、お風呂用洗剤・食器用洗剤・洗濯用洗剤などの中性洗剤ならオキシクリーンと混ぜても安全に使えますよ。
例えば、普段の洗濯にオキシクリーンを少し足すと汚れ落ちが良くなるといった使い方が有名です!
このように中性洗剤なら問題ないですが、塩素系漂白剤とオキシクリーンが混ざるのはとても危険なので注意して使いましょう!
オキシクリーンのカビ取りでお風呂や衣類等を綺麗に!
ここではタオルや衣類と洗濯槽、お風呂などについたカビの落とし方を具体的に紹介していきます!
汚れを落としたかっただけなのに、漂白剤を使ったら洋服が色落ちしてしまったなんてことありませんか?
洗濯槽、タオルや衣類、お風呂のカビも環境や人体に優しい洗剤を使って安全に行いたいですよね。
そういう場合でも、オキシクリーンは強力な洗浄力を発揮して、カビや汚れを落とせますよ。
是非お家の普段の掃除にプラスして試してみてください!
お風呂のカビ取り方法
浴室は壁も床も小物類もすべてカビが生えやすいので、定期的なお掃除が必要です。
ここでは、浴槽と小物類、壁と床と扉の2つの方法に分けて解説していきます!
オキシクリーンは日本版のもので、お湯は40~60度のものを準備しましょう。
オキシクリーンにはアメリカ版と日本オリジナル版があります。
違いは、界面活性剤を使っているかいないかという点で、アメリカ版のものには入っていますが、日本版には入っていません。
界面活性剤は汚れを落とすのを助ける働きがあります。
日本版のもののほうが、余計なものが入っていないイメージが正しいでしょう。
また、アメリカ版のものには日本版には入っていない香料も含まれているそうですよ。
<浴槽と小物類>
- 浴槽にお湯80Lをためてそこにオキシクリーン20杯(560g)を溶かす
- その中に、椅子や桶などの小物類を1~6時間浸け置く
- 中から出して、スポンジなどでこすり、よくすすぐ
この手順で行うことにより、お風呂の小物類だけでなく容器の代わりのなっている浴槽のカビ取りもできてしまうのです!
お風呂の残り湯などを使うと、節約にもなりますね。
ただ、効果が薄れる恐れがあるため入浴剤を入れたお湯ではオキシ漬けは行わないでください!
<壁と床と扉>
- オキシ液(お湯4Lにオキシクリーン5杯)をカビに染み込ませる
- 5~10分置いてから、カビをブラシやスポンジでよくこすり、水で洗い流す
天井などの手が届かない場所は、柄の長いブラシを使ってカビにオキシ液を浸透させるととてもやりやすいですよ。
タオルや衣類のカビ取り方法
衣類やタオルのカビを落としたいときもオキシクリーンが大活躍します!
普段の洗濯に洗濯用洗剤にオキシクリーンを専用スプーン1杯分足すといった方法もあります。
しかし、ここではタオルや衣類をオキシ漬けしてカビを取る方法を紹介しますね。
<衣類やタオルのカビ取りの方法>
- バケツに4Lのお湯を入れ、そこにオキシクリーン1杯(28g)を溶かす
- その中にカビを取りたい布類を入れ、20分~6時間ほど浸け置く
- 最後に洗濯機で通常通り脱水まで行い、干して乾かす
この方法なら、我が家でも色物の衣類もカビだけをきれいに落とすことができました!
漂白剤は衣類の色落ちが不安ですが、心配いりませんよ。
是非、普段のお洗濯にプラスして気軽に行ってみてくださいね。
洗濯槽のカビ取り方法
洗濯槽のカビ取りもオキシクリーンを使って安全に行うことができます。
この「カスを取るための網」は、我が家ではきれいに洗った三角コーナーにネットを張って代用しています。
カスを取ってそのまま捨てるだけで簡単なので、是非行ってみてくださいね!
<洗濯槽のカビの取り方>
- 洗濯機に高水位のお湯(68L)とオキシクリーン(17杯)を入れる
- 洗濯機を5分ほど回してから一時停止し、6時間ほど浸け置く
- つけ置いた後、網を使って浮いてきたカスをすくい取る
- 最後に洗濯槽コースか無ければ通常運転でよく中をすすぐ
このように、普段のお掃除でも大掃除でも、オキシクリーンは大活躍しますので、是非実践してみてくださいね!
まとめ
- オキシクリーンでカビが落ちない場合は溶かす水の温度か濃さ、または掃除の方法に原因があることが多い
- オキシクリーンでカビを効果的に落とすには、40から60℃のお湯を使って、適切な方法や濃さで行う
- オキシクリーンを使ってもカビが落ちない場合は、量を増やしたり塩素系漂白剤を使ったりするのがいい
- オキシクリーンを使ったカビ取りの注意点はゴム手袋とマスクを着用し、換気に気を配ること
- オキシクリーンと塩素系漂白剤と混ぜると有毒なガスが発生するため注意が必要
- オキシクリーンはお風呂にも洗濯槽や布物のカビ取りにも有効
ここまでオキシクリーンでカビが落ちない原因、適切な使い方などをご紹介しました。
オキシクリーンは万能なイメージがありましたが、使うときの注意点やコツを守る必要がありましたね。
また、頑固すぎてカビが落ちない場合は塩素系漂白剤を試してみると簡単に落とせるかもしれません。
カビを落としたいものによって方法を変えながら、お家でのお掃除を頑張ってみてくださいね!