
花束を買ってから渡すまで花を萎(しお)れさせないか不安…。
花束を渡すまで長持ちさせる方法は、花を上にして持ち運ぶ、日陰の涼しい場所に立てかけて保管することです!
お祝いやプロポーズで花束を渡すことがよくありますよね。
しかし、花束を渡すまでには、お店から色々な場所を経由して相手のところまで運ばなければなりません。
そうなると、渡すまでに意外と簡単に萎れてしまい、一度萎れると復活させるのは素人では難しくなってしまいます…。
しかし、ポイントを押さえて管理できれば、生き生きして元気な状態の花束をプレゼントすることができますよ!
花束を渡すまで長持ちさせたいあなたのために、効果的な持ち運び方と保管方法をお伝えします。
この記事を参考に、花束を渡すまで長持ちさせて、素敵なプレゼントができるように準備しておきましょう。
花束を長持ちさせるため渡すまでに心がけることは?

花束を長持ちさせるために渡すまでに心がけるべき、持ち運び方と保管方法について解説していきます。
お店で受け取ってすぐに、以下の2点を心がけるだけで、花束の寿命をぐんと伸ばすことができますよ。
「どうやって扱うのだっけ?」と悩まないように、花束を受け取る前に確認しておきましょう!
花束を長持ちさせるには花を上にして持ち運ぼう
花束を渡すまで長持ちさせるために、持ち運ぶ際は花を上にして持ちましょう。
なぜ花を上向きにするかというと、底の保水ジェルがラッピングや花びらに流れて色あせてしまうのを防ぐためです。
また、水が外に流れてしまうことによって、水切れが起こり、花が長持ちしなくなってしまいます。

水分を根本に貯めておくことが大事なのね!
しかし例外として、お墓参り等で使うラッピングされていない花束は、花を下にして持つのがいいでしょう。
なぜかというと、花を下にすると重力で花のほうに水分が行きやすくなるためです。
このように、ラッピングや保湿ゼリーの有無によって、花が上か下かを決めると花束を渡すまで長持ちさせることができます!
日陰で涼しい場所に立てかけて保管しよう
花束を渡すまで長持ちさせるには、日陰で涼しく、エアコンの風が直接当たらないところに立てかけて保管しましょう。
なぜなら、花は暑さや気温の変化に弱くできるだけストレスのかからない環境にしてあげる必要があるためです。
また、花束を立てかけて保管することによって、下になった花が潰されて萎れることもありません。
そうすると、綺麗な状態のまま花束を長持ちさせることができるようになります。
したがって、花にとってストレスのかかりにくい環境で保管することが長持ちさせるために重要なことなのです。
花束を長持ちさせる方法4選!翌日以降でも大丈夫!

何かの事情で当日花束を渡せない場合に長持ちさせるには、花屋さんに伝えたり、自宅で手入れをする方法があります。
花束をすぐに渡したくても自分のスケジュールや相手の都合など、色々な理由があってなかなか難しいものですよね。
そんなときに使える方法を大きく分けて4つまとめました。
これらの方法は渡す花束だけでなく、受け取った花束を長持ちさせるためにも十分役立ちます!
是非これらを参考に綺麗な状態のお花を長く楽しめるようにしましょう。
すぐに渡せないことを花屋さんに事前に伝えよう
花束を長持ちさせるには、注文をする花屋さんに花束を渡す日時を伝えましょう。
そうすると、花の種類とラッピング方法を変えて長持ちする花束を作ってくれます。
花屋さんに相談できるとすぐに花束を渡せなくても心配いりません!
対策は花屋さんによって異なりますが、傷みやすい花を避けたり、保水ゼリーの量を増やしてもらえたりします。
他にも、花たちが新鮮な空気を吸えるようにラッピングに余裕をもたせたり、花同士の間隔をあけたりしてもらえます。
また、できるだけ花びらが開いていないものを選ぶと、花びらが落ちたり、枯れにくかったりするようですね。

お花のプロに気軽にご相談くださいね!
これらを気にかけて長持ちする花束を作ってもらうには、花屋さんに渡す日時を伝えて長持ちする花束を作ってもらいましょう。
ラッピングはすぐに外そう
自宅に持って帰ったらラッピングを外し、花に新鮮な空気を吸わせてあげましょう。
そして、茎の先端のぬめりを綺麗に洗ってあげるのもおすすめです。
花束のラッピングは花にとっては少し窮屈な状態で、ストレスがかかってしまいます。
綺麗に施されたラッピングを外すのは、もったいないかもしれませんが、そのほうが花は元気になりますよ。
花瓶の水を清潔に保つ
1日に1~2回は花瓶の中の水を換え、花瓶の水を清潔に保つのも長持ちさせる方法です。
また、水を清潔に保つために少量加えると良いものを5つ挙げておきます。
- 切り花延命剤
- お酢
- 漂白剤
- 砂糖
- 10円玉
<切り花延命剤>
切り花延命剤を加えると、花の水や栄養分の吸い上げを良くし、花瓶の水が汚れるのも防ぐことができます。

ただし、汚れを防ぐと言っても、延命剤を使った場合もこまめな水換えは必要です。
切り花延命剤を使う際の注意点は、薬剤の分量を守ることと花瓶の素材を確認することです。
なぜなら、薬剤の分量が多すぎてしまうと花が痛む原因になってしまうからです。
また、ステンレスや真鍮(しんちゅう)など金属製の花瓶に、強めの酸性の延命剤を使うとサビや変色の原因になってしまいます。
切り花延命剤を使う場合は、適度な水換え、薬剤の分量、花瓶の素材に注意して行いましょう。
<お酢や漂白剤>
花瓶の水に少量のお酢や漂白剤を加えると、水が腐るのを防ぐことができます。
お酢と漂白剤の両方ではなく、どちらかを入れるようにしてくださいね。
お酢は水200mlに対して小さじ1杯程度、漂白剤は水300mlに対して1滴程度がいいと言われています。
お酢も漂白剤も分量が多すぎてしまうと、花をだめにしてしまいます…。
お酢や漂白剤の分量を守って、花を生き生きとさせてあげましょう!
<砂糖>
花瓶の水に砂糖を加えると、花の栄養分になって花を長持ちさせることができます。

砂糖水も植物の栄養になるのだね!
砂糖の分量は、お酢と同様に水200mlに対して小さじ1杯程度がいいです。
しかし、花瓶の水に砂糖を加えると細菌が増えやすくなったり、ぬめりの原因になったりするため、よりこまめな水換えが必要になります。
また、この細菌の増殖を防ぐために先程の漂白剤も1滴加えるようにしましょう。

砂糖と漂白剤の両方を加えることにより、延命剤の代用になりますよ!
<10円玉>
10円玉を水に入れると、銅イオンが水中に溶け出し、水を殺菌する効果が期待できます。
枚数は1つの花瓶に10円玉3枚以上がいいと言われています。
なぜなら、1枚の10円玉から溶け出る銅イオンの量はごく少量のため、多ければ多いほどいいのだそうです。
10円玉を入れる際の注意点として、水換えの際に10円玉も綺麗に洗わなくてはいけません。
また、同じ10円玉をずっと入れておくと10円玉自体がサビたり、変色したりしてしまうので頻繁に交換する必要があります。

ちょっと手間がかかるな…。
10円玉の管理は手間がかかりますが、失敗しにくい方法のため、薬剤を入れるのが不安な方におすすめの方法です。
水揚げをして花に水や養分を吸わせてあげよう
花に合った水揚げをすると花が水や栄養を吸いやすくなるため、より長持ちさせることができます。
花ごとに適した水揚げの方法が異なってくるので、以下に代表的なもの5つの方法をご紹介します。
<水切り>
水切りは水揚げの中で最も有名な方法で、水に接する表面積を広げ、茎からの水の吸い上げを良くするために行います。

水切りが適した花は、水上がりの良いガーベラやチューリップなどですよ!
やり方は、まず水切りしたい花を新聞紙などの紙に包んで、深めのバケツに水を張ります。
そして、バケツの水の中で切れ味の良いハサミを使い、先端から2~3センチ程度の所を斜めにカットしましょう。
このとき、水中のできるだけ深いところで折るのがポイントです。
こうすることによって、水圧が水の吸い上げを助けてくれるので、花が元気になりますよ。
多くの花がこの方法で水揚げできるので、悩んだらこの水切りという方法で行ってみてください!
<湯上げ>
湯上げは、茎を熱湯につけることによって、水の通り道である導管の中の空気を外に出し、水の吸い上げを良くする効果があります。
吸い上げを良くする他にも、切り口を熱湯に浸けると根本の殺菌も期待できます。
湯上げの適した花は、ひまわりやバラなどの茎がへたってしまいやすいものです。
湯上げの方法は、湯上げしたい切り花全体を新聞紙などに包み、先端をカット後に素早く熱湯につけ、その後に水に浸けましょう。

熱湯の温度は80度以上で、熱湯につける時間は30秒ほどが効果的です。
湯上げは、ほとんどすべての花に行えるので、より水の吸い上げを良くしたい場合に是非試してみてくださいね!
<茎の先端を折る>
茎の先端を折る方法も、水に接する面積を広げ、より多くの水を吸い上げられるようにするために行います。

茎を折ってしまうと弱ってしまいそうで心配…。
茎を折ってしまうと駄目になってしまいそうですが、そんなことはありません!
正しく行えば、初心者でも花を元気にさせることができますよ。
この方法が適した花は、りんどうや桔梗(といった茎が硬めのものになります。
ですから、茎が柔らかめだったり、折った時にきれいに折れなかったりする花はこの方法は適しません。
なぜかというと、かえって水や栄養分の通りを悪くしてしまうためです。
やり方としては、深めのバケツに水を張り、水に浸けながら根元から2~3センチ程度の部分を手で折りましょう。
折るときには水切りの時と同じように、水中のできるだけ深いところで折るのがポイントです。
<茎の先端を焼く>
茎を焼く方法も、水の吸い上げを良くするために行われるものです。

茎を焼いてしまって大丈夫かな…?
茎を焼くと聞くと、花が弱ってしまいそうで不安になるかもしれません。
しかし、茎を炭状になるまで焼くと、水の吸収がよくなるので花を長持ちさせることができますよ。
この方法は、シャクヤクやクチナシなどの茎がスポンジ状の花や、樹液が出るものにおすすめとなっています。
やり方は、切り花全体を湿らせた新聞紙で包み、根元から1センチ程の所を切って、その先端1センチ程を焼きます。
炭状になるまで焼く必要があるので、注意して行いましょう。
そうしないと、燃やしたくない花びらや葉っぱまで黒焦げになってしまいます…。
根本を焼いた後、すぐに水に浸け、花が水を吸っているのを確認できたら焼いた部分は切り落とします。
<茎の先端をハンマーなどで叩く>
ハンマーなどで叩く方法は、枝ものなど茎が硬く、ハサミで切れない花の水の吸い上げを良くするために行われます。
この方法が適している花は、つつじや桜、ツバキなど硬い枝ものです。

根本をほぐして表面積を広げ、水の吸い上げを良くするのね!
やり方は、先端をハンマーでよく叩き、焼きミョウバンを擦り込んでから花瓶にいけます。
焼きミョウバンには殺菌効果があり、水を綺麗な状態で保ってくれる効果があります。
これらご紹介した水切りの方法の中で、花に合った水切りを行って花を元気にさせてあげましょう!
花束を長持ちさせるにはドライフラワーにしよう!

お世話するのに自信がない、もっと長持ちさせたい場合は花束をドライフラワーや押し花にするのもいいでしょう。
ここでは花束を吊るしておくだけでとっても簡単にドライフラワーを作る方法をお伝えします!
吊るすだけで簡単にドライフラワーを作ろう
今回は吊るすだけで簡単にドライフラワーが作れる自然乾燥法をご紹介します!
まず、余分な葉や水に浸けていたところは取り除きましょう。
次に、直射日光の当たらない風通しの良い場所に吊るして、なるべく早く乾燥させることを心がけます。

扇風機や乾燥機を使って風を送るといいですよ。
ドライフラワーを長持ちさせるためには、時間をかけずに花を乾燥させることが大切です。
乾燥させるのに時間が掛かってしまうと、その間に色が悪くなってしまったり、綺麗な色にするのが難しくなったりしてしまいます…。
このように、ドライフラワーにして花束を長持ちさせるのも一つの方法ですよ!
まとめ

- 翌日の花束を渡すまで長持ちさせる持ち運び方は花が上
- ラッピングが無い花束は花を下にして持つのが正しい
- 花束を渡すまで長持ちさせるには日陰で涼しい場所に立てかけて保管する
- 花束を渡すのが翌日以降の場合は、花屋に相談したり、ラッピングを外したり、水を綺麗に保つと言った対策が必要
- 水を綺麗に保つには、水の中に切り花延命剤やお酢、漂白剤、砂糖、10円玉を入れる方法がある
- 他には、花に合った水揚げをすると花束を渡すまで長持ちさせることができる
- 水上げの方法には、水切り、湯、折る、焼く、叩く、といった方法がある
- ドライフラワーにして花束を長持ちさせる方法もあり、1週間ほど吊して乾燥させると簡単に作ることができる
お祝いごとで渡すことの多い花束を長持ちさせるのは、気を配らなくてはいけないことがたくさんありましたね。
受け取った相手が喜ぶ姿を想像しながら手入れすると、渡す側もわくわくします。
是非この記事の内容を参考にして、最高の状態の花束を相手にプレゼントしてあげてくださいね!