私には娘がいるのですが幼稚園で描いてきた絵などを家の壁に飾るために両面テープが大活躍しています!
でも気付くと飾ったはずのものが落ちていることがよくあります。
一度剥がれるとくっつかなくて…。剥がれる原因って何だろう?
両面テープを貼っても剥がれる原因は、くっつけたい物と両面テープの間にすき間ができてしまっているからです。
ここではなぜすき間があるとくっつかないのか、両面テープの仕組みや種類などを紹介したいと思います。
すき間がある状態で両面テープを貼っても飾った物が落ちてしまったり、落ちた拍子に壊れてしまったりするかもしれません。それは避けたいですよね。
両面テープが剥がれる原因がすき間であることがわかったら、ここにあったら便利なのになっという物をくっつけられるので理想的な配置ができますよ。
両面テープが剥がれる原因は物の間にすき間があるから
両面テープで貼ったものが剥がれる原因は、貼りたい物や貼りたい場所と両面テープの間にすき間があるからです。
どんな物にも凹凸があります。その凹凸のすき間を上手く埋められると剥がれにくくなります。
例えば私の場合で言うと、両面テープで娘の絵を壁に貼ろうとしていました。
絵は画用紙で壁はボコボコがある壁紙でした。
両面テープを画用紙の四隅に貼って壁に貼り付けましたが、少し時間が経つとペラっとめくれて、そのまま放っておくとストンと落ちてしまいました。
剥がれた状態を確認すると両面テープは全部、画用紙についていて壁紙には何もついていません。
つまり、画用紙と両面テープはすき間なく貼れたのですが、壁紙と両面テープの間のすき間が埋められていなかったことが剥がれる原因ということです。
何回も貼り直すのですが時間が経つと剥がれるので、どうしてだろうと思っていました。すき間が原因だったのですね!
今回のように凹凸が大きい壁は一般的な両面テープだと凹んでいる箇所まで粘着剤が届かず、すき間ができてしまいます。
すき間ができてうまく貼れていない部分の方が大きいと他の力(今回で言うと画用紙の重さ)が加わることで負荷がかかり耐えきれなくて落ちてしまうのです。
両面テープをいかに物の凹凸に埋め込むかで剥がれやすさが決まるのね!
両面テープで貼った物が剥がれる時の対策は?
両面テープで貼った物が剥がれる時の対策は上手に貼るコツを知ることと目的にあった両面テープを選ぶことです。
剥がれることがなくなる対策なんてあるのですか?早く教えて〜!
両面テープを上手に貼るコツ
両面テープを上手に貼るにはいくつかポイントがあります。
- 貼り付ける面を拭く
- 貼り付ける時は力を込めて
- 貼り付けてから圧力をかけたまま時間おく
パッと貼って終わらせていたけど、それが剥がれる原因だったのね!このポイントさえ覚えれば対策できますね。
どのポイントも簡単にできますので、ぜひ今までの貼り方とくっつく違いを比べてみてください。
<貼り付ける面を拭く>
水分や油分がついていると「濡れた状態」が保てないのでくっつけられません。
「濡れた状態」とは後ほど説明するのですが、液体や液体に近い物を使って物と物をくっつけるために欠かせない状態のことです。
水分や油分をしっかり拭き取ってから両面テープを貼り付けましょう。脱脂剤を使うときれいに拭き取れます。
ホコリや汚れも物とのすき間ができてしまう原因になるので綺麗に拭き取りましょう。
<貼り付ける時は力を込めて>
貼る時に力を加えないと粘着剤が凹凸に入り込めず剥がれてしまう原因になります。
粘着剤は力を加えると液体になるのでその特徴を活かすためにも力を入れてなぞるように貼りましょう。
<貼り付けてから圧力をかけたまま時間おく>
私も知らなかったのですが時間をおいた方がくっつきます。それも圧力をかけた状態で時間をおくのがポイントです。
貼る時に力を込めることで凹凸に粘着剤が入り込み、その状態で時間をおくことで馴染むようになります。
馴染みっぱなしの状態はくっつく強度が高い状態で保てているので剥がれにくくなります。
両面テープは馴染むことでくっついていられるんだね。両面テープの仕組みを知れて前よりも上手に使えそうな気がする!
目的にあった両面テープを選びましょう
貼りたい物の素材や貼りたい場所などをハッキリさせて両面テープを選びましょう。
目的に合った両面テープを選ぶだけでしっかりくっつけることができて失敗も減ります!
両面テープをインターネットで調べてみるとたくさんの種類が出てきます。
そんなに種類があるならピッタリの両面テープにも出会えそうですね!
いくつかの選び方で紹介したいと思います。
<紙や写真など工作にも使いたい>
一般用両面テープがおすすめです。このタイプは家庭や会社、学校でもよく使われています。
私のお家にあるのもこのタイプです!
基材(粘着剤が塗られている素材)も紙でできている物が多く薄手なので手でも簡単に切ることができます。やわらかいので自由に作業しやすいのが特徴です。
文房具店でも取り扱っているので手に入りやすいのも良い点です。ですが、強度が弱いので、重い物を貼り付けると剥がれてしまうので注意が必要です。
<重さがある物を貼りたい>
木材や金属など重い物を貼るには多用途タイプの両面テープがおすすめです。強力タイプと書かれているものもこのタイプです。
強い粘着力で物をくっつけます。物によっては耐候性(日光や雨など外での刺激に対して変質や劣化を起こしにくい性質のこと)に優れたものもあります。
耐候性があるなら、家の表札や郵便ポストの装飾にも使えますね♪
ただ、このタイプは文房具店では手に入りにくいのでネット通販やホームセンター、カー用品店などで手に入れる必要があります。
<凹凸があるところで使いたい>
凹凸のある壁やざらざらした壁に貼りたい時は粗面用の両面テープがおすすめです。
クッション性があるので凹凸などに押し込みやすいように粘着剤が柔らかい物が多いようです。
私もこれを使えば壁に絵を貼れますね!
でも粘着性が強いので壁紙まで剥がれてしまう可能性があります。
壁紙を傷めてしまうと大変なので剥がす予定があるものは粗面用の両面テープを使わなくて済むように凹凸がない壁に貼ることをおすすめします。
<貼ったり剥がしたり繰り返し使いたい>
繰り返し使いたい場合は剥がせる両面テープがおすすめです。
基材の片面に強い粘着剤を使ってしっかりくっつけて、もう片面の面に弱い粘着剤を使うことによって物を繰り返し貼ったり剥がしたりすることができます。
粘着力の強弱を工夫して商品にするなんて、なかなか思いつかないです!
基材がいろいろ選べるので貼りたい場所によって決めましょう。フィルム基材のものは、薄いのでスッキリ貼れ、ポスターなど貼ることに適しています。
発泡体基材(スポンジのように気泡があるもの)だと、クッション性があるので凹凸のある壁にもポスターを貼って剥がすことができます。
片面吸着タイプと言うものもあり、片面は粘着剤を使っているのですが、もう片面は吸着性があるアクリルフォームを使っています。
このアクリルフォームを使うことでノリの跡を残さないで綺麗に剥がすことができます。
アクリルフォーム自体が吸着性を持っているので粘着剤を使う必要がないのです。
<シリコーンに貼りたい>
粘着剤にシリコーン系の素材を選ぶと貼ることができます。
シリコーンは高温や低温に強いので温度変化があるところでも使えます。ただ、他の両面テープに比べると価格が高いのが難点です。
他にも防水性の高いものや熱伝導率(熱の伝わりを表す値)が高いものなど色々な種類があるので、何に貼りたくてどこで使いたいかを決めて選んでみてください。
両面テープの使う頻度が高い種類は常備しておいたら便利ですね!もっと手軽に使おう♪
両面テープが剥がれる素材の特徴!くっつく仕組みとは?
両面テープが剥がれる素材は水や油を弾く素材です。
水や油を弾く素材にはシリコーンやフッ素樹脂などがあります。
お弁当にシリコーンカップを使ったりフッ素加工したフライパンを使ったりしています。いつも使っているものにもありそうですね。
ではなぜ水や油を弾く素材は両面テープがくっつきにくくなってしまうのでしょう?
それは両面テープの仕組みが関係しています。両面テープが物をくっつけるには「濡れた状態」を作り出す必要があるのです。
濡れた状態は液体や液体に近い物でしか作り出せない!
凹凸に液体や液体に近い物を流し込んで凹凸をピッタリ埋めてしまいましょう!というのが「濡れた状態」を作るはじめの一歩です。
「濡れた状態」にするにはなぜ液体や液体に近い物が必要なのでしょうか?
物には凹凸があります。さきほど紹介したように、この凹凸をうまく埋めることによって物と物は密接してくっつくことができるのです。
物の凹凸が無くならないとピッタリくっつくことができないのですね。簡単に凹凸を無くすにはどうしたらいいだろう…?
表面を削って凹凸をなくす方法や凹凸に合わせた型を作る方法もあるかもしれません。
でも凹凸が全く無い状態まで削るのはプロでも難しいですし、くっつけようとする度に凹凸にピッタリあった型を作り出すのは大変です。
そこで考え出されたのが液体や液体に近い物なのです。
凹凸を濡れた状態にして平らにするって、よくわからないなぁ。どういうこと?
「濡れた状態」とは物をくっつける上で重要なことです。
物をくっつけるにはすき間を作らないことが条件でした。すき間を作らないとは表面や凹凸に入り込んで埋めるということです。
物の凹凸に入り込めるのはどういう状態でしょう?
個体だと硬すぎて物の凹凸に合わせることができませんが、液体や液体に近い状態だと簡単に物の凹凸に入り込むことができます。
液体や液体に近い物を使って凹凸に入り込むということは凹凸が「濡れた状態」になったということです。
例えば乾いた紙が窓にくっつかないで剥がれるのは紙と窓の凹凸を埋められていないからです。でも、紙を水に濡らすだけで紙は窓にくっつけられます。
これは紙と窓の凹凸を水が埋めたからくっついたのです。つまり「濡れた状態」です。
液体や液体に近い物が物の表面や凹凸を埋めることで濡れた状態を作り出すと、物をくっつけることができるのです。
ベタベタしない水でも凹凸を埋めることによってくっつくことが分かりました。
接着剤や両面テープは水や油を弾く素材には弱い!
水や油を弾いてしまう素材は液体や液体に近いものも弾いてしまうので「濡れた状態」を保つことが難しく、剥がれてしまうのです。
まずは、接着剤と両面テープのくっつく仕組みから説明します。
紙を窓にくっつけられた水ですが蒸発してしまうものなので、乾いてしまうとまた凹凸にすき間が空いてしまい剥がれてしまいます。
そこで考えられたのが接着剤や粘着剤です。
接着剤は液体の状態で物の凹凸に入り込んで「濡れた状態」を作り、時間をかけて個体に固まって物をくっつけることができます。
両面テープは接着剤ではなく、粘着剤が使われています。粘着剤とは液体と個体の2つの性質を持ち合わせたものです。
何も力を加えないと個体の性質を活かして垂れることなく存在できます。
力を加える(両面テープの場合で考えると押し当てて貼る作業のこと)と液体の性質を活かして物の凹凸に入り込むことができ、すき間を埋められるのです。
このように力を加えるだけで粘着剤は液体の性質になることができ、常に「濡れた状態」を保てるので物をくっつけることができるのです。
物をくっつけるって思っていたより難しいことをやっていたんですね。
剥がれる素材は水を弾くことが長所として使われていることが多いので水回りに多くあります。
シリコーンカップやフッ素加工したフライパンも台所にありますよね。
ペットボトルの蓋も水や油を弾く素材のポリプロピレンで作られているので剥がれやすい素材です。剥がれやすい素材は身近な物にたくさんあるのですね。
工作でペットボトルの蓋に両面テープを貼ってくっつけようとしたんだけど…水や油を弾く素材でできているから付かなかったんですね!
まとめ
- 両面テープが剥がれる原因は物と両面テープの間にすき間があるから
- 両面テープを貼る時は貼る面を拭く、力を込めて貼る、貼ってから圧力をかけたまま時間をおく
- 貼りたい物、貼りたい場所に合わせて両面テープを選ぶ
- 両面テープは「濡れた状態」を作ることでくっつく
- 水や油を弾くことが剥がれる原因
両面テープは手を汚すことなく、誰にでも簡単に使うことができるアイテムです。
剥がれる原因を知ることで新たな使い道が思いつくかもしれません。
今までどこに置こうかなぁと悩んでいたものも両面テープを使ってスッキリ解決してみてください!