
帰宅したら冷蔵庫が開けっ放しで水浸しだった!

子供が冷蔵庫を開けっ放しにしたことに気が付かず数時間が経っていた!
冷蔵庫の開けっ放しに気が付いてまず思うのが、食材への影響や電気代の心配ですよね。
しかし視覚的に気になるのは、庫内や食材についた水滴ではないでしょうか。
この水滴を放置していると、庫内の衛生状態を悪くするだけでなく、食材の劣化や冷蔵庫本体の故障につながることがあるので要注意です。
悪影響を避けるには、水滴を正しく拭き取って霜になるのを防ぐ必要があります。
食材はものによりますが、電気代は思うほどかかりません。
ここでは、冷蔵庫を開けっ放しにしてしまったときの水滴の正しい処理方法と、食材や故障、電気代への影響について説明します。
冷蔵庫の水浸しに困ったら参考にしてみてくださいね!
冷蔵庫の開けっ放しでついた水滴はすぐに拭き取る


冷蔵庫の中がびしょびしょになっていて驚いた!
冷蔵庫を開けっ放しにすると、外部の空気が入り込み、冷やされた水蒸気が急速に冷やされることで結露が発生します。
この結露による水滴を放置すると、食材の傷みや庫内のカビやサビの原因になるので、ついていたらすぐに掃除しましょう。
さらに、水滴が霜となって冷却部で固まってしまうと、冷蔵庫の中が冷えなくなったり故障の原因となったりします。
凍って霜になると電源を切って溶かさなければならないので、乾くだろうと思ってそのままにしておくのはNGですよ!
水浸しとまでいかなくとも、水滴を見つけたら、しっかりと拭き取るようにしてくださいね。
冷蔵庫内や食材についた水滴の取り方
結露はただの水滴なので、乾いた布巾で拭き取ります。
ほんの少しの間だけ冷蔵庫が開けっ放しになっていたときは、ダメージが最小限で済むことがあります。
そんなときは、さっと水滴だけ拭いてしまいましょう。

濡れた布巾でも良いの?
水滴を見てとっさに近くの濡れた布巾で拭いてしまいがちですが、その場合も後から必ず乾いた布巾できれいに拭いてくださいね。
あまりにも大量の水滴がついてしまった場合は、庫内の衛生環境が悪くなっている可能性があります。

食べ物は健康につながるので、庫内は常に清潔にしておきたいですね。
カビ対策のためにもしっかり掃除と除菌をしておくのがおすすめです。以下は冷蔵庫のものをいったん取り出して、きれいに掃除する方法です。
- クーラーボックス
- アルコール除菌スプレー
- 水滴を拭き取るためのクロスまたはキッチンペーパー
- 麺棒
- 冷蔵庫の中身を取り出して、食品はクーラーボックスに入れる
- 空になった冷蔵庫内にアルコール除菌スプレーを吹きかける
- 乾いたクロスやキッチンペーパーで水滴を拭き取る
- ゴムパッキンのゴミを綿棒で取り除く
- ゴムパッキンにアルコール除菌スプレーを吹きかける
- ダメになった食品や調味料は処分する
- 食品を冷蔵庫にしまう
もし黒カビが発生していたら、その部分だけキッチンハイターや塩素系漂白剤を使って除去しましょう。
扉のゴムパッキンも汚れが付くと扉の閉まりを悪くするので、ついでにきれいに掃除しておくと冷蔵庫も長持ちしますよ!
水滴が凍って霜ができていたら溶かして拭き取る
もし結露が冷えて霜として凍り付いてしまった場合は、溶かして取り除く必要があります。
結露が冷えると霜ができ、放っておくと大きな塊になりかねません。

冷凍庫に大きな氷の塊ができているのは霜なのか!
私もたまに冷凍庫で白い大きな塊を見かけるのですが、あれは水滴が冷えて固まった霜だったのですね。いつも取るのに一苦労します。

食材を濡れたまま冷凍しちゃったときも、霜がついていたな。
少量であれば、お湯でぬらした温かい布巾を霜にあてて、溶かしながら拭き取れば十分です。
拭き取り切れない量の霜が付いてしまった場合は、大変ですが一度冷蔵庫の電源を切って霜を溶かす方法がおすすめです。
この機会に、汚れ取りと除菌のためにアルコールを使って、庫内や扉を拭き上げると気持ちもスッキリしますよ!
冷蔵庫の電源を切って霜を溶かすには、次の手順を行います。
- クーラーボックス
- 布巾またはタオル
- アルコール除菌スプレー
霜を取るのに、アイスピックやドライヤーを使うのはおすすめできません。
硬いものでガンガン砕くと庫内に傷がついたり、素早く熱風で乾かそうとすると庫内の一部が変形してしまったりする恐れがあります。
- 冷蔵庫の食品をすべてクーラーボックスに移動する
- 冷蔵庫のコンセントプラグを抜く
- 冷蔵庫の扉をすべて開ける
- 氷が溶けてきたら水滴を布巾で拭き取る
- 庫内にアルコール除菌スプレーをかけて拭き取る
- 冷蔵庫の電源プラグを入れる
- 食品を戻す
冷蔵庫の中が十分に冷えたことを確認してから、クーラーに入れておいた食材を戻してください。
このとき、食材が傷んでいないかをチェックしつつ、表面の水分をきれいに拭いてから戻すと傷むのを防げますよ。

冷蔵庫の電源を切ってから温度が元に戻るまで、どれくらい時間がかかるの?
庫内の温度が常温となっている場合、冷えるまでにかかる時間は約4時間です。暑い夏場は半日以上かかるので、余裕を持って掃除しましょう。

霜は頑固なので、焦らずに時間をかけて温室で溶かすのが安全ですよ!
冷蔵庫の開けっ放しによる故障への影響
冷蔵庫には、庫内を冷やすための「コンプレッサー」という装置があります。
この冷却装置に水が多く入り込んだり、霜が付着して冷えにくくなったりすることで、冷蔵庫本体にダメージを与えてしまいます。
コンプレッサーが完全に壊れてしまうと、修理に出さなければならない事態となります。

冷蔵庫が使えないと困る!
また、故障まで至らなくても、冷蔵庫の機能が低下して、以前よりも電気代が高くかかってしまう可能性もあります。
水滴や霜が付着する以外にも、扉が開いている間にフルパワーで稼働し続けることで故障することもあるので注意が必要です。
扉が開くとコンプレッサーが止まる機能を搭載した冷蔵庫もあるので、少しでも開けっ放しの不安を解消したい場合は、このような機種を選ぶのも手です。

とにかく開けっ放しと水滴には気を付けよう!
冷蔵庫を開けっ放しにしたら食材をチェックしよう


冷蔵庫の中のものが汗をかいたように濡れちゃった!放置された食材はまだ大丈夫?
冷蔵庫の水滴を取り除いたら、他の食材に悪影響を与えないうちに食材を使えるものとないものに分けることが大切です。
冷蔵庫の扉を開けっ放しにしていると、庫内が冷えていない状態で放置されていたことになり、中の食材や食品の温度も上がってしまいます。
室温が高いと、短時間でも細菌が活発に動き始めます。
また、冷えていた食材が常温まで戻ると、表面に水滴がついてしまいますが、これはカビや細菌が増えやすい状態になっていることを示します。

たまに賞味期限切れの傷んだ食材を冷蔵庫で見ますが、色が変わっていると食べるのも怖くなります…。
食中毒は命に関わるので、もったいないと思わずに、処分してしまった方が安心ですよ!

食品は全部捨てなければいけないの?
食品をすべて捨てる必要があるかどうかは、その時の状態によります。
特に注意が必要なのが、肉、魚、卵、牛乳などの生ものです。臭いや見た目をよくチェックして、食べられそうになければ処分してしまった方が無難です。
ものによっては、生で食べるのは避けて、よく加熱調理すれば食べられるものもありますよ!
あくまでも目安なので食べるときは自己責任でお願いします。
健康第一で正しい判断をしましょう。食品ロスは環境にも悪影響を与えるので、できるだけ減らしたいものですね。
卵
卵は常温保存できる日持ちの良い食品です。特に日本の卵は清潔なので、少し水滴が表面についたくらいでは悪くなりません。

いつも冷蔵保存していたので、意外だった!
水分をよく拭き取り、早めに加熱調理すれば卵は食べられます。殻(から)が割れていたり、割って濁(にご)りのような異常が見られたりする場合は捨てましょう。
生で食べるのは絶対にやめておき、加熱調理でもゆで卵や半熟はおすすめできません。
肉や魚
食材が腐るよりも怖いのが細菌の繁殖です。肉や魚は2時間ほど常温で放置するとおいしくなくなり、それ以降は腐る一方です。
生鮮食品は食中毒の恐れがあるので処分したほうが良いでしょう。

食中毒による腹痛や発熱は辛いけど、細菌はどんな悪さをするか分からないからもっと怖い!
置いていた場所がドリップなど液体で汚れているかもしれないので、アルコールで拭き取るようにしてくださいね。
冷凍のお肉は完全に溶けきっていなければセーフといえるでしょう。
ハムやウインナ―などの加工品は、要冷蔵表示のものは未開封でも食べないようにしてください。
牛乳やバターなど乳製品
冷蔵庫が常温になるほど開けっ放しにしていた場合、牛乳は開封済みであれば捨てたほうが良いでしょう。

私の息子は牛乳が大好きなので、バレる前に処分するのはもちろんですが、在庫がないと文句を言われそうです。
未開封なら、開けて傷んでいなければある程度平気ですが、念のため、シチューなど火を通す料理に使うと安心です。もし変な臭いがしたら捨ててくださいね。
チーズやヨーグルトは発酵しているので腐りにくいですが、開封済みのものは捨てましょう。未開封のものは、食べる際に傷んでいないかをよく確認してくださいね。
バターは割と傷みにくいので、どろどろに溶けてしまっていなければ大丈夫です。
豆腐や納豆
冷蔵保存の豆腐は食べないほうが良いです。豆腐は悪くなると酸っぱい臭いや糸を引くなど分かりやすい特徴がみられます。
常温保存ができる豆腐はそのまま食べても問題ありません。
納豆は常温に置いておくと発酵が進んでおいしさが半減しているかもしれないので、食べないほうが良いでしょう。
野菜
野菜は水につけて置くと酸化して悪くなってしまうものがあります。
常温で保存できる野菜も多いですが、一度冷えてから温度が上がると鮮度が落ちている可能性があります。
傷んでいたらその部分だけを捨て、使える部分は早めの加熱調理がおすすめです。

しっかりと見極めることが大切!
既に洗ったりカットしたりしていた野菜や、傷みやすいもやしは処分したほうが良いでしょう。
調味料
調味料は、冷蔵庫を数時間開けっ放しにしたくらいで問題が出るものはほとんどありません。
開封してから冷蔵保存が必要な調味料として、マヨネーズやケチャップ、ソース、醤油などがありますね。
これらはすぐに変質するものではないので、そのまま使っても大丈夫です。
なお、調味料の賞味期限が切れているものがあれば、この機会に整理すると一石二鳥ですよ!

私が引越の際に冷蔵庫の中を整理したときは、2年も前に賞味期限が切れていた調味料が入っていて驚きました…!
庫内を掃除するときは、整理しなさいというメッセージだったのかもしれませんね(笑)。
その他の食材
鰹節や、小麦粉などの粉ものを冷蔵庫に入れることもあると思います。
結露によって湿気ることがあるため、必ず中身を確認してから使用しましょう。
開封済みで湿気た可能性があるものは、カビやダニが繁殖して食中毒の原因になりかねませんので、捨てるのが安全ですよ。

1日開けっ放しにすることで、庫内の食材がほとんどダメになりそう…!家計も圧迫されて厳しい!
まだ食べられる食品を捨てるのはもったいないので、ひとつひとつ丁寧にチェックして、できるだけムダを出さないようにしたいですね。
残った食材でも、生食は避けて火を通して早めに食べるようにしましょう。
冷蔵庫の開けっ放しでかかる電気代は意外と安い?

食材や故障を気にしつつも、冷蔵庫を開けっ放しにして気になるのは電気代ですよね。
実際には、冷蔵庫を1日中開けっ放しにしても電気代は数百円程度しか高くならないので、心配し過ぎる必要はありません!
むしろ、処分しなければならない冷蔵庫の中身のほうが、お財布に与えるダメージは大きいです。
冷蔵庫を開けっ放しにしてしまうと冷却効果が悪くなり、電気代が高くなることがあるので、少なくともその月の電気代は確認しておくことをおすすめします。
冷蔵庫を開けっ放しにしたときの電気代の計算方法
では、冷蔵庫を開けっ放しにしてしまった場合の電気代を計算してみましょう。
基本的な電気代の算出方法は【冷蔵庫の消費電力(W) x 使用時間(h) x 電力単価(円)】です。
冷蔵庫の一般的な消費電力は1時間あたり150Wから600Wになりますので、ここではフル稼働状態の最大600Wを消費するとします。

ここでは電気代の単価を31円としますが、契約している電気会社によって変わるのでチェックしてみてくださいね。
フル稼働の場合、【(600W x 0.001) x 1時間 x 31円 = 18.6円】となりますので、1時間あたりの電気代は最大で約19円となります。
3時間開けっ放しにすると約56円、6時間だと約112円、12時間だと約223円になります。
24時間放置してしまったとしても【18.6円 x 24時間 = 446.4円】となりますので、1日あたり約446円です。
冷蔵庫を開けっ放しにしたとしても、数百円のダメージではあるので、電気代よりも食品でロスした分のほうが影響大と言えます。
やはり少しお金はかかりますが、莫大に上がるわけではないので少し安心ですね。

意外と高くないのね!ちょっとおやつを我慢すればまかなえそうで良かった。

ちなみに冷蔵庫はどんな時にフル稼働するの?
冷蔵庫は開けっ放しにすると温度が上がり、それを冷えた状態にしようとフル稼働します。
尚、機種によっては扉が開いた状態が続くと、コンプレッサーという冷却装置が自動的に止まるものもあります。
このような機能が付いている冷蔵庫では、開けっ放しでも冷却機能が停止すれば、電気代はほとんどかかりません。
ただし、開けっ放しにしたことで庫内の温度は上昇するため、扉を閉めてから再び冷やすのに電力を多く使用しますので、注意が必要なことに変わりありません。
メーカーや機種によって異なりますが、冷蔵庫の中が冷えるまでに約4時間かかります。夏場は1日かかることもあり、冷凍庫はさらに時間を要します。

引越のときの移動も大変だったな。早く冷やしたい場合は、扉の開閉をできるだけ控えよう!

電気は大切な資源のひとつなので、できる限りムダにはしたくないですね。
電気代の節約方法と開けっ放し防止策
冷蔵庫に水滴がつかないようにするには、日頃の対策が必要です。
最近の家電はよくピーピーと警音がなりますが、私は家電の音が聞き分けられず、冷蔵庫を開けっ放しにしてしまったことがあります。

子供に「開いてるよ!」と注意されることもありました(笑)

フードロスも意識して、開けっ放しのないように気を付けよう!
周りにも協力を求めて、冷蔵庫を正しく使いましょう。
冷蔵庫の電気代を節約する方法は次のとおりです。
どれも意識すればできるものばかりなので、ぜひやってみてくださいね!
続けて、冷蔵庫の開けっ放し防止対策です。
最近ではこの他にも様々な開けっ放し防止グッズが売られているようなので、試してみるのも良いですね。
冷蔵庫の開けっ放しは、精神的にも経済的にもダメージを与えます。

せっかく作り置きしても、パーになるとショック…。食べたかった生菓子もダメになると更に残念…!
まずはできることから、「開けたら閉める!」を徹底するように意識して、開けっ放しを防ぎましょうね。
まとめ

- 冷蔵庫の開けっ放しによってできた水滴は、放置すると食材を痛めたり冷蔵庫の故障につながったりするので要注意
- 冷蔵庫の開けっ放しによる水滴は、乾いた布巾でしっかりと拭き取ることが大切
- 水滴が冷えて霜になると、冷蔵庫の電源を切って掃除する必要がでてくる
- コンプレッサーに水が入ったり霜が付いたりすると故障の原因になる
- 食材の水滴を拭き取ったら、食べられるものとないものを速やかに仕分けをすることが大事
- 冷蔵庫の開けっ放しによる電気代は心配し過ぎる金額ではない
- 冷蔵庫に水滴がつかないようにするには「開けたら閉める」や「目視で閉まっていることを確認する」など日頃の対策が大事
冷蔵庫の水滴を甘く見ると、食材の痛みや冷蔵庫の故障などに影響が出て痛い目を見ます。
水滴は見つけ次第きれいに拭き取り、冷蔵庫の中をスッキリさせましょう。
冷蔵庫の扉を開けたら閉まったことを確認してから離れ、外出時には閉め忘れがないようチェックすることをクセづけると安心ですよ。