ムカデは殺すと集まるのはウソ?安全な駆除方法や侵入防止方法を徹底解説!

これなに情報
記事内に広告が含まれています。

あなたは家の中で見つけたムカデを殺してはいけないという話を聞いたことはありますか?

その理由として、「ムカデを殺すと仲間が集まってしまうから」と言われています。

しかし、ムカデを殺すと集まることには科学的根拠はありません!

もしあなたがこれを見ないで家の中に出たムカデを殺してしまった場合、あなたに不吉なことが起こってしまうかもしれません…。

そうならないためにも、ぜひこれを読んでいただき殺すと集まると言われた根拠やムカデ伝説を学んでみて下さいね。

ムカデを殺すと集まるには科学的根拠なし!

ムカデは殺すと(潰して殺した場合)その強烈なニオイで仲間を呼んでしまうと言われています。

しかし科学的な根拠はなく、ムカデが親子で行動するなど複数匹で行動することが多いからだと考えられます。

親子で行動しているムカデの片方を殺してしまった場合、「あれ!さっき殺したのにまたもう一匹出てきた!」となってしまうケースが多々あります。

また、ムカデは暗くて湿っている場所を好みます。

そしてそういった場所に複数匹集まっていることがよくあるのです。

こちらも親子で行動しているムカデのパターンと同じで1匹を殺した後にすぐまた次のムカデが現れることが多いです。

そのような理由から「ムカデを殺すと集まる」と言われるようになったのかもしれませんね。

ムカデは気持ち悪がられる事が多いけど、もしかしたらありがたい虫なのかも?

フェロモンで仲間が集まるのはアリやハチ

ムカデに仲間を呼ぶような能力はないので、殺すと集まるということはありません。つぶされたときに出る体液をかぎ分けて仲間が集まると思われがちですが、他のムカデが寄ってくることはありません。

アリやハチなど群れを作って生きる虫は、同族の虫が感じられる特殊なにおい(フェロモン)を出します。

フェロモンは行列を作る際の道しるべになります。また、攻撃するときの指示など、仲間内でコミュニケーションをとるときに使われます。

ムカデを殺してはいけない理由2つはコチラ!

先程もお話ししたのですが、ムカデを殺してはいけないと言われている理由は以下の2つです。

  • 縁起物と言われているから
  • 益虫だから

2つの理由を詳しく見ていきましょう!

縁起物と言われているから

ムカデは昔から縁起物と言われています。そう言われている理由は3つあります。

  • 神様の使いだから
  • 商売繁盛の象徴だから
  • 子孫繁栄の象徴だから

こちらの3つです。それでは1つ目の理由から見ていきましょう。

<神様の使いだから>

ムカデは毘沙門天(びしゃもんてん)という神様の使いとされています。

毘沙門天とは七福神の1人で、甲冑姿にムカデをまとっています。

このことからムカデは毘沙門天の使いと言われているのです。

<商売繁盛の象徴だから>

ムカデは足が多いため、「客足が伸びる」とされており、商売をしている人からは縁起物として扱われています。

ムカデはあの足の多い見た目で気持ち悪がられることが多いですが、商売をしている人からはポジティブな意味にとらえられているのですね。

私は今回このことを初めて知ったのですが、ラーメン屋を営んでいる祖父と祖母に聞いてみたところ「聞いたことある」と言われました。

商売人の間では有名な話なのかもしれませんね。

<子孫繁栄の象徴だから>

ムカデはたくさん卵を産みます。そのため子孫繁栄の象徴となっているのです。

そういった考えを大事にしている人からは、ムカデは大切にされています。

このような3つの理由により、ムカデは縁起物として扱われていますので、殺すなと言われるのです。

益虫だから

ムカデは益虫と言われています。益虫というのは、害虫を食べてくれるなど何らかの形で人間の役に立つことをしてくれる虫のことです。

分かりやすく言えば、害虫の反対語ですね。そんな益虫と言われているムカデなのですが、具体的に人間のために何をしてくれるのでしょう。

それは、「ゴキブリを食べてくれる」「ネズミを食べてくれる」といったことです。

ゴキブリやネズミは病気や食中毒を引き起こすさまざまな菌を家に持ち込んできます。

またそれだけではなく、糞尿でアレルギーが起こってしまうことや、ネズミの場合は電気ケーブルや家具をかじってしまうなどといった健康的な被害や経済的な被害も引き起こします。

そんなゴキブリやネズミを食べてくれるのであれば、ムカデの存在はとてもありがたいですよね。

そしてこれは補足情報なのですが、ムカデから作られているムカデ油は民間薬としても使用されています。

ニオイは強烈なのですが、ヤケドや切り傷によく効くとされているのです。

ムカデ油は簡単に作ることが出来るので、ご高齢の人の中には現在でも作っている人がいます。

そういった意味でもムカデの存在はありがたいものなのかもしれませんね。

ムカデを退治したい時の殺し方

いくらムカデを殺してはいけないと言っても、家の中で見つけてしまったら退治したくなりますよね。

もちろん、「ムカデは縁起物だから殺すな」「ムカデは益虫だから殺すな」と学んでしまえば駆除せずにそのままベランダなどに逃してあげたいものです。

しかし、生きたままのムカデを掴むというのもなかなか抵抗があるかと思います。

私も以前、家の中に出た蛾を生きたまま掴みましたがちょっとだけ嫌な気持ちになりました(笑)

モゾモゾと動いている感じがたまらなく嫌ですよね…。それがムカデであれば尚更だと思います。

ここではそんなムカデの殺し方をご紹介します。

  • 洗剤をかける
  • 熱湯をかける
  • 叩き潰す
  • クッションと粘着ローラーを使う
  • ドライヤーを使う

こちらの5つの殺し方をご紹介するので、その中で自分に合ったムカデの殺し方を見つけて下さいね。

洗剤をかける

食器洗い用洗剤を使って退治する事が出来ます。

洗剤は液体タイプのものではなくて、スプレータイプがおすすめです。

もし食器洗い用のスプレータイプの洗剤がない場合には風呂用洗剤も使用する事が出来ますし、ファブリーズやリセッシュ等といった消臭スプレーを使うことも出来ます。

ただし、こちらの洗剤を使った退治の方法にはデメリットもあります。それは、即効性はなくムカデが死ぬまでに数分間かかるということです。

やり方としては、液体がムカデの体全体にかかるようにたくさんスプレーをして動きを封じていきます。

スプレーの液体でムカデの体全体を包めば少しずつ動きが鈍くなっていくのですが、完全にその動きが止まるまではムカデに触れないように注意して下さい。

死ぬまでに時間がかかるので、仲間を見つけて殺すと集まるかもしれません。

また、無事にムカデ退治が終わった後は、洗剤を撒き散らした床がベタベタになっているためキレイに掃除することも忘れないで下さいね。

熱湯をかける

ムカデは生命力が強いのですが、そんなムカデでも熱湯をかけられると即死します。

ただ、ムカデが動いている時に熱湯をかけようとすると自分が火傷をしてしまう恐れがあります。そのため直接床にかけるのは大変危険です。

熱湯を使う場合には、キッチンなどの流しにタイミング良く落ちてくれた時や、そうでない時でもトングや菜箸等を使用してムカデを掴めている時にして下さい。

ムカデを無事に掴めたら、その後は深さのあるバケツ等に入れて熱湯をかけるようにしましょう。

叩き潰す

すぐ近くに熱湯や洗剤がない場合は叩き潰すという方法もあります。

ただ、思い切りムカデを叩いてしまうと体液が床に出てしまいます。

それが嫌な場合はムカデの頭を集中して狙って動きが弱まったら洗剤や熱湯をかけるという複数の手段を使うのが良いかもしれません。

叩く道具についてなのですが、後始末のことを考えると丸めた雑誌や新聞紙等が良いと考えられます。

しかし、雑誌等を取りに行っている間に逃げられる可能性が高いので「使えるものなら何でも使う」という発想に切り替えて、その時身近にあるものを使うのも良いかもしれませんね。

クッションと粘着ローラーを使う

クッションは、それだけでは退治する事は出来ませんが「動きを封じる」アイテムとして使用する事が出来ます。

ムカデは大きなものを上から被せると動きが弱くなるという習性があるのです。

そこで、最初にクッションを被せてムカデの動きを弱めておいて動きがなくなってきたなと感じたら注意しながら被せたクッションをどかしましょう。

その後粘着ローラーで素早くムカデをくっつけるとムカデを捕まえる事が出来ます。

捕まえたムカデは外に逃しても良いですし、洗剤や熱湯をかけて駆除しても良いでしょう。

私は個人的に、この退治の方法が一番良いような気がしています。

ムカデを殺すことなく逃がしてあげられるなら、その方が良いですよね。

ドライヤーを使う

ドライヤーも熱風が出るのでムカデの退治に使えます。

熱風をムカデにむかって数秒間当てるとだんだん動きが弱まっていきます。

そのまま完全に動かなくなるまで当て続ければ死んでいくでしょう。

しかし、ドライヤーはコンセントのある場所でしか使用出来ないというデメリットもあります。

さらに、小さいムカデだと熱風で吹き飛んでしまう可能性もあるのである程度大きさのあるムカデではないとこの退治方法は使えないでしょう。以上がムカデを退治する方法5つでした。

ムカデが殺すと集まる前に退治するぞ!

ムカデを取り逃がしたら水でおびき寄せよう!

ムカデを殺すための道具を持ってくるために目を離したらムカデがいなくなっていた!

ムカデを逃がしてしまったら水でおびき寄せることができます!

水で濡らした雑巾を3~4枚ほど重ねて、ムカデを逃がしてしまった場所に置いておきます。

早ければ翌朝、雑巾の隙間にムカデが入り込んでいます。

そうしたら熱湯をかけて雑巾と一緒にビニール袋にまとめて捨てましょう。

ムカデを寄せ付けないための方法

ムカデを殺してはいけないのであれば、ムカデを寄せ付けないための家づくりをしましょう!

ここではムカデがどうやったら家に寄ってこなくなるのかという4つの方法をご紹介したいと思います。

  • 掃除をする
  • 換気をする
  • ムカデのエサを作らない
  • 周囲に寄ってこないようにする

こちらの4つの方法を知る事が出来れば、ムカデが家に寄ってくる事がなくなるかもしれません!

ムカデが来ない家づくりをすれば、家の中もキレイになる気がしませんか?

我が家では、これまでムカデは見たことはないのですがゴキブリが発生したことはあります。(お恥ずかしい…。)

今回調べてみて、こちらの4つのことを意識すればムカデだけではなくゴキブリや他の虫も発生しなくなると思いました。私も即実行しようと思います!

生き物はムカデに関わらず、なるべくなら殺してはいけないと思うのでぜひこれからご紹介する方法を学んでいただき、ムカデを寄せ付けない家づくりをしてみて下さいね!

掃除をする

当たり前のことかもしれませんが、まず出来る事としては掃除をする事です。

掃除は、ムカデを寄せ付けないために出来る1番簡単な方法で1番効果的な方法と言えるでしょう。

家の中に古紙や段ボールなどは溜まっていないでしょうか。

ムカデは物が重なっているところにも寄ってきやすいため、不要なものはすぐに処分して下さいね。

換気をする

ムカデは湿った場所が好きです。そのため、家の換気をして湿気がこもらないようにすることは大切です。

ムカデは乾燥した場所が嫌いなので近くに寄ってこなくなりますよ。

家の換気をこまめに行うと、ムカデ発生防止だけではなくインフルエンザをはじめとする感染症対策にも良さそうですよね。

一石二鳥だと思いますので、早速我が家でも取り入れていきたいと思います!

ムカデのエサを作らない

ムカデのエサはゴキブリやネズミといった害虫です。

そして、そんなゴキブリやネズミのエサとなっているのは生ゴミです。

そのため生ゴミはゴミ出しの日に必ず捨てるようにして溜め込まないようにして下さい。

生ゴミを溜め込まないように気を付ける事でムカデのエサとなっているゴキブリやネズミが寄ってこなくなり、自然にムカデも寄ってこなくなります。

ちなみに、ゴキブリはスペアミント、日本ハッカ、クローブなどといったハーブの香りが苦手です。

そんなハーブの香りをゴキブリが集まりそうなところに振りかけるのも効果的かもしれません。

家の周囲に寄ってこないようにする

家の中だけではなく、家の周りにもムカデ避け対策をすることも大切です。

ドラッグストアやホームセンター等にムカデ避けの薬剤が売っているのでそれを撒くだけでムカデは寄ってこなくなります。

周囲に自然が多い場所に家がある場合は必須のアイテムと言えるでしょう。

ちなみに、ムカデはハッカの香りが大嫌いです。

ハッカ油を薄めて作ったスプレーもムカデ避けによく効きますよ。

以上、ムカデを寄せ付けない家づくりにするための方法4つをご紹介しました!

ムカデを寄せ付けないためにこの4つのことをきちんと守ろう!

まとめ

  • 「ムカデは殺してはいけない」と言われている理由は「縁起物と言われているから」「益虫であること」の2つ
  • ムカデはさまざまな理由から殺してはいけないと言われているが、どうしても退治したい時の方法としては「洗剤をかける」「熱湯をかける」「叩き潰す」「クッションと粘着ローラーを使う」「ドライヤーを使う」という5つの方法がある
  • ムカデを殺したくない場合は「掃除をする」「換気をする」「ムカデのエサを作らない」「周囲に寄ってこないようにする」という4つの事に気を付けた家づくりをする

ムカデは縁起物や益虫と言われてありがたい反面、やはり実際に目の当たりにすると気持ち悪いような気もするので退治したくなりますよね。

「ムカデは殺すと集まる」と聞くだけでぞっとします(笑)

今後ムカデを家の中で見てしまった場合はぜひこちらの記事を参考にしていただき、ムカデを寄せ付けない家づくりをして下さいね♪