マンションの理事会に出たくないと思ったことはありませんか?
マンションを購入すると必ずと言っていいほど、管理組合に加入をして理事会に出席をしないといけません。
私の家は理事会に夫が出席してくれていますが、理事会の担当が近づいてくると、毎回のように断りたいと言っています。

マンションの理事会に出なくていい方法ってあるの?
マンションの理事会に出たくない場合は、理事会を辞退することですね。
辞退することはできますが、面倒だから辞めるとは言えないですよね。
この記事では、マンションの理事会を辞退できる正当な理由や、理事会の役割について解説しています。
この記事を読んで、マンションの理事会に出たくないと思っているあなたの気持ちが、少しでも軽くなるといいですね。
マンションの理事会に出たくない!断ることはできる?

マンションの理事会は、誰もが認めざるを得ない正当な理由があれば、辞退できることがあるようです。
マンションの全世帯が理事会に出る必要はありません。
マンションの理事会に出席するのは、理事会が回ってきたときだけです。
年度末に行われる総会には、管理組合員が希望をすれば出席できます。
分譲マンションのほとんどが、輪番制(りんばんせい)と言って、順番を決めて理事会に出席しないといけません。
輪番制を導入しているところは、1年から2年ごとに引き継ぎをして、交代をしているようです。
住んでいる間は輪番制で理事会が回ってきたら理事会に出ないといけません。理事会に出るのが面倒だから出たくない、と言って断ることは認めらませんよね。

出たくないのは、理由にはならないよね。
無理やり断ってしまうと反感を買うことにもなって、住みづらくなる可能性もあるでしょう。
理事会を辞退できる正当な理由は2つある
理事会に参加ができない具体的な理由を伝えることがポイントになります。納得してもらえることでお互い気持ちよく住むことができますね。
理事会を辞退するための正当な理由は2つあります。
- 病気を理由にする
- 高齢を理由にする
病気を理由にすると言っても他の住人に理解してもらえるような病状でなければいけません。
また、高齢を理由にする場合、高齢だけでは理解してもらえないので、足腰が弱って動くことができない、理解力が低下しているなどの理由です。
私の住んでいるところも輪番制を導入していて、次期の理事会予定者が高齢を理由に辞退されてしまいました。
そのため、理事会が1年早く回ってきましたが、素直に分かりましたとは言えなかったですね。
断ることで他の住人に迷惑がかかるので、輪番制だから仕方がないと思って理事会を受ける方が無難だと思いますよ。
マンションの理事会の役割とは?
分譲マンションの場合は多くの世帯が集まっている集合住宅になります。
室内はそれぞれ独立していても、マンションの共用部分や敷地内については共同で使用しますよね。
そのため、分譲マンションの所有者は、法律によってマンションの管理組合員にならなければいけません。
管理組合から数名の代表者を選んで理事会を作ります。マンションの維持管理、運営などは、理事会で話し合いをして決めていきます。
理事会がないとマンションの維持管理などができないのですね。
マンション理事会の役割分担を解説
理事会に出席するメンバーは、理事長のほかにそれぞれ役割分担があります。
お住まいのマンションで理事会の細かい役割分担もあると思いますが、大まかな役割分担をご説明していきますね。
- 理事長
- 副理事長
- 会計担当
- 監事
<理事長>
理事会の代表者です。理事会や総会の参加者の招集や意見の取りまとめを行います。
<副理事長>
理事長の補佐役として、ときには理事長の業務を代わりに行う場合があります。
<会計担当>
管理組合のお金に関しての業務をします。管理組合の通帳の管理や、必要な経費の支払いも行います。
1年間の収入、支出をまとめた会計報告書の作成を行い、総会に提出する必要があります。
私の夫は会計担当をしていたので、総会にも出たくないと言ってイライラして機嫌が悪くなって、声をかけるのも気をつかうほどでした。

夫婦間に不穏(ふおん)な空気が流れました。
<監事>
管理組合の業務の進み具合や、財産の状況を調べて総会で報告をしないといけません。
マンションによってはこの他にも細かく役割が分かれている場合もあります。
マンションの理事会にトラブルが持ち込まれたときは?

理事会にトラブルを持ち込まれた場合は、悪質なクレームと決つけずに冷静に話を聞くようにして下さい。
理事会の担当者が冷静に話を聞くことで、クレームを持ち込んできた相手の気がおさまる場合があります。
また、クレームの対応をする場合は、一人で聞いて結論を出してはいけません。
理事会の他のメンバーも含めてクレームを聞いて、理事会で話し合って結論を出すという方法を取るのが無難です。
住人同士のトラブルは発生する?
同じマンションに住んでいる住人同士のトラブルは発生しやすいです。
特に新築マンションは若い世代の入居者が多く、小さいお子さんも多数いると思います。
子供の声や足音がうるさい。ゴミ出しのルールが守られていないなどと言う内容のトラブルが多いようですね。
相手に直接伝えることは、お互い嫌な気持ちにもなるので理事会で話し合って対処法を考えてもらうようにしましょう。
理事会はお互いが気持ちよく住めるようにするために動いてくれますよ。

理事会って住人同士の問題も解決してくれるんだね。
大きなマンションになると、色々な人が住んでいますよね。ご近所同士のトラブルは、できるだけ避けたいです。
理事会のメンバー同士のトラブルもある?
住人同士のトラブルの対処法を話し合ってくれる理事会ですが、その中でもトラブルはあります。
理事長なのに仕事をしないことで他の役員に迷惑が掛かってしまいますね。これもトラブルのひとつです。
この場合は、理事長を解任(かいにん)されることがあります。
また、理事会のメンバー同士の仲が悪く、理事会の話し合いで対立をしてしまい、話が一向にまとまらないこともあるようです。

理事会の中でも色々なことがあるんだ
話がまとまらないことで無駄に時間が過ぎていくこともあります。
この場合は、仲の悪い役員のどちらかを解任することもあり得ます。
意見が合わないのは、価値観や世代が違うことが原因のひとつかもしれません。
マンション理事会が面倒!理由は時間を拘束されるから

マンションの理事会に出るのが面倒と言われる理由は、時間を拘束されるからということが一番多いようです。
理事会は開催される日が事前に決まっています。月1回、第〇曜日の〇時からと決まっていることが多いので、理事会のために時間を空けなくてはなりません。
マンションの理事会の担当者が集まりやすい、土曜日の夜に開催されることが多いようですね。
私の住んでいるところは、理事会の話し合いの時間が決まっていないため、2時間から3時間かかることがあります。
理事会のメンバーによってですが、要点をまとめて短時間で終わることもあれば、ダラダラと長話をして時間だけが過ぎることがあります。
終わりにしましょうとは、なかなか声をあげることはできないですよね。

終わりにしましょうと言いたいのが本音だけど言えないよ。
理事会には、相当な時間を取られることを理解して理事会に出席してください。
理事会が終わる時間を勝手に想定して、理事会の後に予定を入れるのは控えた方が無難ですよ。
私の夫も理事会の役員をする年度の数か月前から「理事会は嫌だ!時間が長いから出たくない」と言っています。

それでも住んでいるので仕方なく理事会に出席しています。
理事会の役員に向いているのは?
マンションの管理組合員全員が理事会の役員をしたくないとは限りません。
マンションの理事会に向いている人を調べてみました。
- マンションの管理体制に不満がある人
- 管理組合の資金管理に関わりたい人
- マンション内で人間関係を作りたい人
今の管理体制や理事会の運営に不満を持っている場合は、理事会を引き受けて意見を言えば変えられる権限がありますから、不満を解消できる可能性があります。
マンションの管理費などのお金の流れを知りたい人にもピッタリです。
マンションの理事会の役員をしているということから、知らない住人からも声をかけてもらいやすくなって、新しい人間関係を築くことができます。
私と夫はご近所と必要以外は関わりたくないタイプなので、理事会には向いていないと思います。
理事会が輪番制で回ってきたら参加するしかないです。理事会が回ってくる時期になると、引っ越しをしたいと思ってしまうのが本音です。
理事会があるメリットとは?
理事会は面倒と思うことが多いようですが、理事会があることでメリットもあります。
理事会に入ることで、毎月支払っている積立金や管理費の流れを知ることができます。 不明な点に関しても聞くことができますよ。
理事会の役員になったときには、積極的にかかわることでマンションの管理について深く学ぶことができるのもメリットのひとつですよね。
知識も増えると共同住宅の意義やマンションを購入した実感もわいてくるのかもしれません。

他の役員との交流で、色々な考えがあることも学びのひとつです。
理事会があることで、マンションの快適な住環境を維持できて、マンションの資産価値も守ることができます。
マンションの理事会があることで得られるメリットがたくさんありますね。
まとめ

- マンションの理事会に出たくないのは、辞退する理由にならない。病気や高齢で動くことができないなど、正当な理由であれば辞退できることがある
- マンションの理事会に出たくないことが理由で、無理やり辞めてしまうと反感を買うことにもなり、住みづらくなる可能性がある
- マンションの理事会に出席するメンバーは、理事長のほかにそれぞれ役割分担がある
- 理事会にトラブルが持ち込まれた場合は、悪質なクレームと決めずに冷静に話を聞くようにする
- 同じマンションに住んでいる住人同士のトラブルは発生しやすい
- 住人同士のトラブルの対処法を話し合ってくれる理事会ですが、理事会の中でもトラブルはある
- マンションの理事会に出たくない、面倒だと言われるのは時間を拘束されることが理由である
- 理事会があることで管理費や積立金の流れなどを知ることができるメリットがある
理事会は面倒だから出たくないのは理由になりませんね。
マンションを購入する場合は管理組合員になって、輪番制で理事会が回ってくることを覚えておいてくださいね。
順番が回ってきたときは理事会に出席するようにしましょう。
戸建てでも管理組合があり、理事会が回ってくる所もあるので注意してくださいね。