米油のメリットとデメリットを徹底解説!成分とおすすめの使い方!

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米油ってどんな油なの?

健康に良いって聞いたけど、どうしてなの?

米油とは玄米を精米してできる「米ぬか」から生まれた植物油のことを言います。

米油は他の油と比べてどんな特徴やメリットがあるのか、またデメリットはあるのでしょうか?

米油は健康や美容に良いとされ、クセがなくサラッとした油でどんな料理にも使えるというメリットがあり、また化学物質が使われているというデメリットもあります。

そのほかにも、シミやシワを防ぎアンチエイジング(老化防止)の効果が期待できるんです!

米油は生でも使うことができるので、他の油よりも活躍すること間違いなしです。

この記事では米油のメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。

米油のメリットとデメリットを徹底解説!

米油は玄米約1kgから大さじ1杯(14g)ほどしか取れない希少な油になります。

料理する時に欠かせない油は「菜種油・胡麻油・オリーブオイル・ココナッツオイル」などたくさんありますよね。

私は今まで菜種油を使っていましたが、米油はクセがなくサラッとしていてとても使いやすい油です。

米油は他の油にはないメリットが5つあります。

米油のメリット
  • 油酔いがしにくいので料理が苦にならない
  • 油のキレが良く、汚れが付きにくいので洗い物が楽になる
  • 酸化に強いので時間が経っても美味しく料理が食べられる
  • 香りや味にクセがないのでどんな料理にも使える

そして米油のデメリットは下記の3つになります。

米油のデメリット
  • 抽出方法で化学物質が使われている
  • トランス脂肪酸が含まれている
  • 他の油にくらべて価格が高い

また、米油は抽出方法がいくつかあり、それによって価格も変わってきます。

それでは一つずつ細かく説明していきますね。

米油のメリット

<油酔いがしにくいので料理が苦にならない>

私は菜種油で揚げ物をすると食欲がなくなる時がありました。

また、換気扇を回しながら揚げ物をしたのに、独特な臭いが次の日まで残っていることってありませんか?

揚げ物をして食欲がなくなるのは「油酔い」という現象で、油の加熱によって「アクロレイン」という物質が発生し、これが油酔いを引き起こす原因になります。

揚げ物をした後の部屋に残る嫌な臭いは、油を加熱する際に「プロパナール」という物質が発生するからだと言われています。

しかし、米油は菜種油や紅花油などに比べて発生量が少ないので油酔いしにくく、揚げ物をしても部屋が臭くなることがないですよ。

<油のキレが良く、汚れが付きにくいので洗い物が楽になる>

揚げ物しているとカスが鍋にくっついてしまうことってありますよね。

ですが、米油は他の油に比べて油のキレがよく鍋や皿にこびりつきにくいので片付けをするのがとても楽になりました。

揚げ物の後、オイルポットに入れる時もサラサラで油キレが良い!

<酸化に強いので時間が経っても美味しく料理が食べられる>

米油は他の油と比べて酸化に強いので、時間が経っても美味しく食べることができます。

そのため米油で作ったお弁当のおかずは冷めても美味しいですよ!

また抗酸化物質であるビタミンEが入っているので他の油と比べて酸化しにくいので、何度も繰り返し使うことができますよ。

<香りや味にクセがないのでどんな料理にも使える>

米油は味のクセや臭いが少ないので、炒め物や揚げ物だけではなくそのままでも使うこともできます。

そのまま使う場合は、煮物やお味噌汁に数滴垂らすと油のコクが出て美味しくなります!

米油のデメリット

<抽出方法で使われる化学物質が使われている

米油に化学物質が使われているの!?

米油の抽出法で「ノルマルヘキサン」という人体に有害な化学物質を使うので、身体に悪いのではないかと考えられています。

ですが、ノルマルヘキサンで抽出したあとは高温で蒸発させるため、ノルマルヘキサンの成分は蒸発して無くなります。

そのため、抽出法で製造された米油でもノルマルヘキサンが体内に入ることはありません!

それでも心配な方は、圧搾法で製造された米油を選ぶと良いでしょう。

<トランス脂肪酸が含まれている>

米油には「トランス脂肪酸」があり、大量摂取すると人体に害を及ぼすと言われています。

しかし「トランス脂肪酸」が人体に害を及ぼすほどの量を摂取するには、1日に100g以上の米油を取らなくてはなりません。

ですが米油100gを毎日のように摂取することは難しいので、いつも通り使っていればトランス脂肪酸について心配する必要はないでしょう。

<他の油にくらべて価格が高い>

米油は大量生産が難しく、先ほどお伝えした通り玄米約1kgから大さじ1杯(14g)ほどしか取れない油なので、他の油と比べると価格が高くなります。

ですが、開封前であれば1〜2年の賞味期限があるので、ネットのセールやスーパーの特売時にまとめ買いをするとお得に買うことができるのでいいですよ!

米油は開封前も開封後も光で劣化しやすいので、冷暗所で常温保存がおすすめです。

米油の抽出方法について

米油の抽出方法は主に2種類あり、先ほど説明した「ノルマルヘキサン」という薬剤を使うやり方と、圧力をかけて油を搾り取る「圧搾法」になります。

また、抽出方法によって米粉に含まれる栄養素の量や価格が変わってきます。

<圧搾法とスチームリファイニング製法>

昔ながらのやり方で、圧力をかけて油を搾り取るのが圧搾法になります。

また、専用の機械を使い手間をかけて抽出するので、薬剤で抽出した米油よりも天然成分のビタミンや抗酸化物質が多く残るので価格が高くなります。

圧搾法だと米油本来の栄養が摂れるんだね!

スチームリファイニング製法は、圧搾したのち「スチームリファイニング」という装置を使い、高温、真空状態にしてニオイなどを除去する製法です。

スチームリファイニング製法だと値段も手頃になるので、溶剤を使わず栄養分ある米油になるのでおすすめです!

<抽出法と圧抽法

抽出法とは、化学物質を使って油を抽出し、さらに200℃以上の高温で処理するものになります。

抽出法は大量生産ができるので比較的価格が安くなります。

圧抽法とは、圧搾法と抽出法を併用した方法で、圧搾法で絞りきれなかった油分を抽出法のように化学物質を使って抽出します。

抽出法と圧抽法では、「ノルマルヘキサン」という薬剤を使用しますが、高温で処理されるのでノルマルヘキサンは揮発して無くなるので安心して大丈夫ですよ。

また、製品に有害な物質の残留がないことは各メーカーでも記載されています。

メーカーがしっかり証明しているから安心ね。

米油のメリットである栄養とその効果について

油は毎日使うから米油に変えるだけで、たくさんの栄養が摂れるのは嬉しいわ!

日本では数年前から米油の消費量は年々増加し「1度使うとリピート率の高い油」とも言われています。

米油は他の油と違い、健康や美容に嬉しい栄養がたくさん入っているというメリットもあります!

米油の栄養素
  • ビタミンE
  • トコトリエノール
  • 植物ステロール
  • γ-オリザノール ・オレイン酸

これらの栄養素がどのようなメリットがあるのかご紹介いたしますね♪

ビタミンE

ビタミンEは天然の抗酸化物質であり、若返りのビタミンとも言われ体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。

米油には大さじ1杯(14g)に4.9mgのビタミンEが含まれていています。

ビタミンEはサプリメントで売られていて、注目のビタミンになります。

トコトリエノール

トコトリエノールは別名スーパービタミンEとも言われ、抗酸化力はビタミンEの40〜60倍ともいわれているのです!

そのため、シミやシワを防ぎアンチエイジング(老化防止)の効果が期待できます。

また健康面ではコレステロール低下作用、抗がん作用、脳機能改善なども報告されています。

植物ステロール

植物ステロールはコレステロール低下作用があります。

また特定保健用食品の食用油にも配合されている成分で油の食物繊維ともいわれています。

γ-オリザノール ・オレイン酸

米油にだけ多く含まれる成分で、ホルモンバランスを整え血の巡りをよくしてくれます。

そのため自律神経の調整や緊張感、不安、ストレスを抑える作用や更年期障害の緩和にも有効です。

また抗酸化作用があり、メラニンの生成を抑え紫外線の吸収を抑える効果もあります。

シミやシワ、くすみなど、年齢肌の悩みを解消する効果があるのね♪

普段の油を米油にするだけで、これだけのメリットがあるのは嬉しいですよね。

米油のメリットを活かした使い方を紹介します

米油は揚げ物に使うイメージがありますが、香りや風味にクセがないので炒め物や生で使うのにも最適です。

米油のメリットを活かした使い方を知ればいつもの料理が簡単にレベルアップしますよ!

バター代わり使う

米油はバターよりもヘルシーというメリットがあります。

そのためバターの代わりにトーストに塗ったり、菓子作りで使ったりするのもおすすめです。

卵を泡立てた生地に加えてもズシっと重く沈むことがないので生地との馴染みが早いです。

またバターの代わりに米油を使う場合は、バターの量と同分量だとべとっとした仕上がりになるため油の量も半分以下に調節して作ることがおすすめです!

ご飯を炊くときに少量加える

やり方は、水分量はそのままでお米2合に対して小さじ1/2程度の米油を入れます。

私も実際にやってみると、お米の一粒一粒がツヤツヤになりお米の甘さが増していて美味しかったです。

米油にはクセがないので違和感は全くなく、油でコーティングされているような感じでした。

米油は冷めても美味しいというメリットがあるので、お弁当用のご飯に最適だと思います。

お味噌汁の仕上げに数滴入れる

私が思う1番簡単な使い方は、お味噌汁に米油を4〜5滴入れる方法です。

米油はサラッとしているのでお味噌汁に入れてもギトギトした感じがなく飲むことができますよ。

味噌は米麹、大豆、塩から作られていて、米油は米ぬかを原料として作られているので原料は同じお米になります。

そのため味噌汁と合わせるとさらに美味しくなります。

また、油にはコクを増してくれる役割があるのでいつものお味噌が深みのある味わいになりますよ。

野菜のあえものや煮物の仕上げに使う

ほうれん草のおひたし、ひじきの煮物や切り干し大根の煮物などの仕上げに小さじ1程度の米油を使うと野菜の旨味が引き立ちビタミンの吸収力もアップします!

野菜だけで作ると、どうしても蛋白な味になってしまうことが多いのですが、米油をかけることでコクが出るので美味しく仕上がります。

ドレッシングやマヨネーズ作りにも

米油はサラサラしていてクセがないのでドレッシングにおすすめです!

家にドレッシングがないときは、米油と、お酢、塩、コショウ、醤油で簡単に作ることができます。

私はいつもオリーブオイルでドレッシングを作っていたのですが、米油で作るとクセがないので子供たちにも好評でした。

また、米油とヨーグルト、レモン汁にお好みのハーブを加えて洋風ドレッシングを作るのもいいですよ!

乾燥が気になるところに塗る

少しびっくりする使い方なのですが、皮膚の乾燥が気になるところに米油を薄く塗る方法です。

米油は、肌馴染みがよく潤いを閉じ込めてくれるので保湿効果が期待できます。

近くのドラックストアでも米油のスキンケア商品が売られていていました。

塗った後はスーッと馴染むのでオイルが苦手な方にもおすすめです。

まとめ

  • 米油のメリットは、油酔いがしにくい、油のキレがいいので洗い物が楽になる、酸化に強いので時間が経っても美味しい料理が食べられるなどがある
  • 米油のデメリットは、トランス脂肪酸が含まれている、他の油にくらべて価格が高いなどがある
  • デメリットで化学物質が使われているとあるが、高温で蒸発させるため化学物質は揮発し製品に残ることはない
  • 米油のメリットである栄養素はビタミンE、トコトリエノール、植物ステロール、γ-オリザノール ・オレイン酸があるので健康や美容に良い
  • 米油のメリットを活かした使い方は、バター代わりに使う、ご飯を炊くときに少量加える、お味噌汁の仕上げに数滴入れるなどがある

米油は価格が高いなどのデメリットがあるけれど、他の油にはない栄養素がたくさんのメリットがあります。

また、米油は揚げ物だけではなく色々な料理に使えるのでぜひ試してみてくださいね。