

虫除けにはハーブが最強ということを知っていますか?ハーブは育てているだけでも虫除けになります。
ここでは、避けたい虫に対してどんなハーブが最強なのか、なぜ最強なのかを解説します。
またハーブの寄せ植えをする際、重要な組み合わせについて解説したあと、手作りの虫除けスプレーや香り袋と言われているサシェの作り方も解説します。
この記事を読めば、ナチュラルなハーブで最強の虫除けができるようになります。
気温が高くなってくると、虫も活発になりますので、ぜひこの記事を参考に虫除けしてみてください。
虫除けにはハーブが最強!避けたい虫はどの子?
虫除けには、香りや味に刺激のある植物のハーブが最強です。
植物は外敵から逃げたり隠れたりできないため、自らを守るために刺激のある香りを放出するように進化した植物があります。

刺激のある香りや味のある植物を人間が利用することで、食用のものは「香辛料」花や葉っぱや茎を「ハーブ」それ以外の部分を「スパイス」と言います。
刺激のある香りや味の要因は、その植物に含まれている成分が関係しています。
虫が嫌う成分を把握することで、薬品などを使わずに、ナチュラルに虫除け出来るというわけです。
また虫の種類によって、嫌う成分が違います。避けたい虫によって植物を使いわけましょう!では、虫が嫌う成分を含む植物を紹介します!
蚊に効く!虫除けスプレーの代わりになる植物!
<バジル>
バジルに含まれるシオネールという成分が最強で、蚊の嫌いな臭いです。
鉢ごと置いておくだけでも虫除けになりますし、虫除けしながら、お料理で使いたい時は、葉っぱを一枚収穫!なんてこともできます。
バジルは日当たりのいいところに置いてあげましょう。キッチンの窓辺などに置くとお料理にもすぐに使えて便利です。


バジルは、種か発芽したものがポットで売られています。
種から手間をかけて育てたい人は種を買って種植えから始めてみましょう。
サクッとバジルの虫除け効果などを試したい人は発芽しているバジルが植えてあるポットで買うことをおすすめします。
バジルの発芽には20度以上必要のため、種まきは4月下旬から5月にかけて行うようにしましょう。
そしてバジルの発芽には日光が必要なため、種をまいたあと、土をかぶせず十分な水を与えます。

蚊に困った場合バジルを育てることで、蚊を寄せ付けない空間を作ることができます。
キッチンの窓辺もいいですが、ベランダや玄関など日当たりの良さそうな場所があればバジルを置いて、蚊の侵入経路を遮断しましょう!
<タイム>
タイムに含まれるチモールという成分が最強で、蚊の嫌がる成分です。
蚊のほかにも、ハエ、ゴキブリ、ナメクジにも効果があると言われています。
丈夫で寒さにも強いため、冬を越して長く育てることができるのも魅力です。
また、鉢植えでも地植えでも育てられるので、様々な場所で育てられそうです。

タイムは蚊やハエ、ゴキブリ、ナメクジの虫除けができるハーブであり、寒さにも強いことからベランダやお庭などにおすすめです。
<レモングラス>
レモングラスに含まれるシトラールという成分が最強で、蚊の嫌がる成分です。
名前の通りレモンのさわやかな香りがするのが特徴で、料理やハーブティーにも活用できます。
暑さに強い反面、寒さに弱いため鉢植えの場合は室内で育て、地植えの場合、冬は葉っぱを刈り込んでしまいましょう。
また、葉の生育が活発なので多くなりすぎた場合は適度に葉っぱを少なくして蒸れないようにしてあげるといいです。

ゴキブリに効く!ミントはいろいろな虫に効果抜群!
<ミント>
ミントに含まれるメンソールという成分が最強で、ゴキブリの嫌がる成分です。
ゴキブリ以外にも、ハチやアリなどに効果があると言われています。
ミントにはさまざまな品種がありますが、よりメンソールの含有量が多いのが「日本ハッカ」という種類です。
メンソールの含有量が多いということは効果も期待できそうですね。
また甘いデザートなどにちょんと添えてあるミントは「ペパーミント」という品種です。
香辛料としても使用したければ、ペパーミントをおすすめします。
ミントはとても繁殖力の強い植物なので、プランター1つにつきミント1種類にするといいでしょう。
増えすぎを防ぐためには、地植えではなく鉢植えがおすすめです。
メンソールと聞くと歯磨き粉に使われていたりガムなどにも含まれていたりするので、馴染みのある成分ですが、ゴキブリなどの虫にとっては、刺激的過ぎるようですね!
私はあの清涼感ある香りは好きなので、それでいて嫌いなゴキブリを防げるのであれば一石二鳥です!
<クローブ>
クローブに含まれるオイゲノールという成分が最強で、ゴキブリの嫌がる成分です。
クローブは暖かな気候を好みます。そのため日本の気候だと暖房の効いた室内で育てなければなりません。
また大きくなると10mほどにもなる木ですので、一般家庭で生育するのには向いてないかもしれません。
クローブは主につぼみ部分を虫除けなどに使用しますが、つぼみ部分を粉末にしたものや乾燥させた状態で販売しています。
ゴキブリ除けにクローブを使いたい方は、コストパフォーマンスに優れた粉末タイプやホールタイプのものをおすすめします。

カメムシに効く!あの嫌な臭いとおさらばしよう!
<スペアミント>
スペアミントに含まれるメンソールという成分が最強で、カメムシの嫌がる成分です。
メンソールを含むミントは数千種類あると言われていますが、なかでもスペアミントはカメムシへの効果が高いです。
スペアミントは日当たりが良すぎると葉っぱが枯れてしまう可能性があります。
そのため半日陰になるような風通しのよい場所で育てましょう。
葉が垂れはじめ元気がなくなって来たら乾燥しないように水を上げましょう。
我が家ではよく洗濯物と一緒にカメムシが侵入してきます。しかも大きいのです。
洗濯物をたたんでいる時に発見することがほとんどなので、触ってしまうこともありますし、臭いが衣類につくことがあり、とても不快です。
ベランダに、スペアミントを置くことを検討しようと思いました。
ダニやノミに効く!香りが素敵なハーブの活用!
<ラベンダー>
ラベンダーに含まれるリナロールという成分が最強で、ダニやノミの嫌がる成分です。また蚊やハエや蛾にも効果があります。
ダニやノミの温床となりやすいタンスの中やクローゼットなどには、サシェ(匂い袋)を入れておくと効果的です。
サシェの詳しい作り方は後ほどご紹介いたします。
ラベンダーにも品種があり、育て方が違うので自身のお家の環境に合うか確認しましょう。
基本は日当たり、風通し、水はけのよい場所を好みます。
梅雨の時期の高温多湿は苦手なので、鉢植えの場合は屋根の下に移動させてあげるといいでしょう。
ラベンダーの香りって心が安らぐ香りですよね!アロマセラピーなどでも有名でドライフラワーなどにすると癒しにもなりますし、おしゃれですね!
<ローズマリー>
ローズマリーに含まれているカンファーという成分が最強で、ダニやノミの嫌がる成分です。
ローズマリーは日光が好きなので、真夏でも元気に育ちます。風にも強いため、とても育てやすい植物となります。
こちらはドライフラワーやサシェにも使え、その匂いは頭の動きを活性化させ、集中力の向上にもなるそうです。

虫除けにハーブが活躍することがよくわかりました。
虫除け以外にも料理に使えたり、癒しになったりと人間にとってはメリットがたくさんありましたね!
虫除けハーブで寄せ植えを作る際重要なのは組み合わせ
虫除け用のハーブで寄せ植えを作る際、一番重要なのは、組み合わせです。
ハーブによって性質がちがうため、性質の似たものを組み合わせることが肝心です。
以下のことに注意して、寄せ植えをしましょう。
- 水やりの頻度
- 日当たり
- ビジュアルの統一
これらの性質を似たものにすると、お互いの成長を助け合いながら仲良く育ってくれます。
また生育したときの葉っぱの色や、まっすぐ伸びていくもの、地をはうように伸びるものなど様々ですので、ビジュアルを思い浮かべて作るといいでしょう。
ただ虫除けに適したハーブには、繁殖力が強すぎで、周りの植物の生育を邪魔してしまうことが多いので、注意が必要です。
ただ、虫除けもでき、寄せ植えもできる植物があったのでご紹介いたします。
虫除けに効くハーブの寄せ植えはこの2種で決まり!
虫除けに効くハーブを寄せ植えする場合は「コリアンダー」と「レモンバーム」を合わせるのが良いです。
コリアンダーは別名「パクチー」の名前で知られていますが、独特な香りを放ち、アブラムシやコナガなどに効果があります。
一方、レモンバームはシトラールが含まれており、カメムシに効果的です。
玄関など、虫が侵入する経路におしゃれな寄せ植えを置くことで、虫除けもでき、インテリアの一つとなる寄せ植えは魅力的ですね。

虫除けハーブで手作りのスプレーやサシェを作ろう
虫除けに効くハーブは、育てるだけでなく手作りの虫除けスプレーにしたり、手作りのサシェにしたり活用法があります。
ここでは、虫除けスプレーの作り方とサシェの作り方を紹介します。
またアロマオイルもハーブで手作りできますので、もしハーブにハマったらこの記事を参考に作ってみてください。
このような活用をすることで、無駄なくハーブを活用でき、植物を育成しにくい室内やお出かけ先でもハーブを堪能することができます。
虫除けスプレーの作り方!子供やペットにも安心な成分!
ハーブを使ったスプレーであれば天然素材のものなので、子供やペットがいる家庭でも、安心して使用できます。
ハーブの種類によっては、妊婦さんや小さなお子様、ペットによくないものもありますので、注意が必要です。
虫除けスプレーを手作りする場合、生の葉や茎などを使って手作りする場合とハーブから抽出した精油を使って作る方法があります。
いずれの方法も難しくないので、ぜひ参考にしてください。
<生のハーブの葉から虫除けスプレーを作る方法>
ここでは、ペパーミントやレモンバームを使った場合の方法で説明します。
- フタ付きのガラス容器を用意する
- 容器にハーブの葉や茎を詰める
- 容器いっぱいにアルコール(ウォッカや焼酎)などを入れる
- 定期的に振り、冷暗所で保管(1週間~3週間)
使う時は、スプレー容器などに入れて使います。アルコールが強く感じる場合は、水で薄めて使ってください。
<精油を使って虫除けスプレーを作る方法>
ここでは、レモングラスの精油を使った場合の方法で説明します。
- スプレータイプのボトル(アルコール対応のもの)を用意する
- 無水エタノール(30ml~50ml)に対し、レモングラスの精油(3~5滴)ほど入れる
- 最後に水(45ml)加え、振ったら完成
もちろん精油を使った方が簡単なのですが、もし庭で育てているハーブがあったら、生の葉でじっくり作ってみるのも面白いかもしれませんね!

スプレーにすることで持ち出せるので、夏のお出かけにも活躍しそうですね。
サシェの作り方!虫除けなのに好みの香りも詰め込める!
サシェの場合も生の葉や茎などを乾燥させて手作りする場合と精油を使って作る方法があります。
好きな香りのハーブを選ぶことでオリジナルのサシェを作ることが可能です。参考にしてください。
<生の葉や茎を乾燥させてサシェを作る方法>
- 収穫したハーブを水洗いし、逆さにつるす(このとき短時間で乾かすのがコツなので、エアコンや扇風機を利用する)
- 乾燥したら、ティーパックに入れ、紐で結ぶ
- お好みの巾着などに入れて完成
香りをより残すために短時間で乾燥させた方がいいようです。
ドライフラワーなどを見ると長い時間をかけてあのような姿になったと思っていたので驚きました!
<精油を使ってサシェを作る方法>
- 重曹と好きな精油とティーパッグを用意する
- 重曹と精油を混ぜ合わせたものをティーパックに入れ、紐で結ぶ
- お好みの巾着などに入れて完成
可愛い巾着に入れてお部屋に飾ってもおしゃれですし、タンスなどに入れれば虫除けはもちろん洋服に自然な香りがついて嫌なタンス臭がしなくなりそうですね♪
アロマオイルの作り方!以外と簡単にできる方法!
手作りでアロマオイルを作る場合、キャリアオイルという植物から抽出させた植物油に漬けて作る方法と、水蒸気蒸留法によって作るものがあります。
今回はより簡単なキャリアオイルに漬けて作る方法をご紹介します。
<用意するもの>
- 耐熱性のフタ付きのガラス瓶
- キャリアオイル
- お好みのハーブ
<作り方>
- 用意したガラス瓶にハーブとキャリアオイルを入れ混ぜる
- 弱火の湯煎に1時間ほどかける
- 火を止め、半日ほど放置する
- 数日間常温で放置する
- キャリアオイルに香りが移ったら、ハーブを取り除いて完成
自分で作ったアロマオイルで、心身を癒したり、体のお手入れなどに使ったりしたら素敵ですよね!
日々の生活がワンランクアップすることまちがいないでしょう!
まとめ
- 虫除けには香りや味に刺激のある植物のハーブが最強である
- 蚊には、バジルやタイム、レモングラスのハーブが最強である
- ゴキブリには、ミントやクローブのハーブが最強である
- カメムシには、スペアミントが最強である
- ダニやノミには、ラベンダーやローズマリーが最強である
- 虫除けに効くハーブで寄せ植えを作る際に重要なのは組み合わせである
- 虫除けに効くハーブの活用法に、虫除けスプレーやサシェがある
ハーブはおしゃれですし、いい匂いもするので庭や玄関先にさりげなく置いてみましょう。
市販の虫除けスプレーもいいのですが、ハーブを使ってナチュラルなもので対策できるのは魅力的ですね!